創作論の話 実はざまあは短編向きなのでは説の返信
元記事を読む
創作論の話 実はざまあは短編向きなのでは説(元記事)
どうも皆様こんにちは。いつもお世話になっております。
今回は私にしては珍しく創作論の話です。
よくなろうテンプレを嫌悪している人達がいわゆる「ざまあ」に対しても文句を言っている現場を何度も見てきました。
(普段はお前もそいつら側だろってツッコミはナシでお願いします)
ざまあ系の話はいわゆる復讐の亜種だと思っているのですが、主人公が復讐鬼となる基本的に短編の方が多いと思うのですよね。
商業作品に限らず昔話や神話にも、復讐を取り扱った作品は多くあるから、最近は「長編に引き延ばさないで短編でやった方がいいジャンルなのでは」と思うようになりました。
それなのにわざわざ長編でやる方が後を絶えないのはなぜなのでしょう?
ちなみに私は現在「転生チートよりは好感を持てるから、一回短編で真面目に書いてみようかな」と思っているところです。
創作論の話 実はざまあは短編向きなのでは説の返信
投稿者 あまくさ 投稿日時: : 2
もちろんスレ主様が独自に解釈する「ざまぁ」を描けばよいと思います。
ただ、「ざまぁ系」として流行しているタイプの作品にかぎって言えば、「復讐劇」ではなく「追放系」ととらえる方が近いかもしれませんよ。
その特徴は、
1)主人公を見下す「ざまぁ対象」が登場する。
2)主人公は「ざまぁ対象」を(それほど)憎まない。
3)「ざまぁ対象」は、主人公の実力を軽視したことが原因で勝手に没落する。
で、3に対して読者が「ざまぁみろ」という感情を抱いて満足します。
これは復讐の亜種ではなく、チートものの亜種と考えられます。オーソドックスなチートとの違いは、主人公の上昇によってではなく、「ざまぁ対象」の転落によって主人公のチートを際立たせるという点です。
このパターンが長編に向いている理由は、
4)「ざまぁ対象」の視点を盛り込むことが不可欠。
5)主人公を見下す「ざまぁ対象」だけではなく、対極として主人公を高く評価するキャラを登場させることも、ほぼ不可欠。
6)「ざまぁ」はストーリー全体というより要素であって、それとは別に主人公の魅力や能力そのものも描く必要がある。
以上かと思います。
カテゴリー : 創作論・評論 スレッド: 創作論の話 実はざまあは短編向きなのでは説