補足
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引き込まれる文章とはの返信(元記事)
文章ではなく展開でしょう。
読者の期待感を引き出す。
これが重要かと思います。
例えば。
1)まじめで優しいんだけど、勇気が足りなくていざというときに決断できない。主人公をそんな性格に設定したとします。
2)そこに魅力的なヒロインが登場し、主人公といい感じの展開になります。
3)ヒロインがピンチに陥ります。それを目の当たりにした主人公が、どうするか?
この展開の狙いは、読者に、「主人公がヒロインを守るために立ち上がってほしいけど、この主人公の性格じゃあ無理だろう」と思わせること。
「無理だろうなあ……だけど、立ち上がってくれ!」というヤキモキ感を引き出すことです。
そこで、主人公が立ち上がると、「よっしゃあ!」となるんですね。
以上は、映画脚本のテクニックだそうです。
このテクニックの真の狙いは、観客(読者)の想いが主人公に通じたような錯覚を起こさせることです。
補足
投稿者 あまくさ 投稿日時: : 0
もしくは、これかな。
京都四条の糸屋の娘
姉は十六、妹は十五
諸国大名は弓矢で殺す
糸屋の娘は目で殺す
起承転結の例としてよくあげられる、江戸時代の俗謡です。
語りだしで「ん? 何の話だ?」と思わせ(疑問)、3行目で軽い飛躍によって意表を突き、4行目で落としています。
先の書き込みで述べた「期待感を作る」はストーリーでやることなので、短い文章でやるのは難しいということはあります。
短めの文章でやるなら、疑問と意外性をセットで盛り込むのがコツかと。上記はその好例です。
>写真や映像のように、その文を読んだときにいかに脳内で浮かべやすいのか。
そういう文章は感心はさせるかもしれませんが、それと「引き込む」ということは別じゃないかと考えています。読者が情景をリアルに思い浮かべることができても、距離を置いて眺めている感覚にしかならなければ「引き込まれる」とか「没入感」にはつながらないからです。
カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 引き込まれる文章とは