「実は○○だった」は絶対に必要でしょうか?の返信
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「実は○○だった」は絶対に必要でしょうか?(元記事)
こんにちは。みね子と申します。
現代ファンタジーの小説
を書いています。
簡単にストーリーを紹介すると、こんな感じです。
・主人公とヒロインがいるところに、宇宙人がやってくる。
・宇宙人は「ヒロインは"宇宙人性毒霧病"にかかっている。これは18歳の誕生日に、猛毒の煙になって死んでしまう病気だ」と説明する。
(宇宙人はこの病気の調査にきており、たまたま罹患したヒロインがいたため、親切心で教えた)
・治療薬は宇宙人用のものしかなく、地球人には効かない。
・主人公がいろいろ活躍して、ヒロインを完治させてハッピーエンド。
問題はこの「宇宙人性毒霧病」の説明なのですが、
どうしてヒロインがこの病気にかかったのか、どうして18歳の誕生日に死ぬのか、
説明をしないつもりです。
説明をしない理由は、病気にかかった理由を探る場面や、病気の性質を理解する場面は話の本筋と関係ないので、読者によけいな情報・負担を与えてしまうためです。
小説には説明しなくてもいい重要な設定があると思っています。
たとえばグラスホッパーは、現代日本に暗殺者集団がいるというトンデモ設定ですが、暗殺集団の後ろ楯は何か、どうして暗殺集団が結成されているのか、説明はなかったとおもいます。
1から10までつまびらかにするより、少しだけ「なぜなんだろう」の謎を残しておいた方がわくわくすると思います。
しかし、「いやそこは説明せんかい!」という謎もあると思います。
その「残しておく謎」と「説明しなければならない謎」の違いやさじ加減がわからず、悩んでおります。
みなさんはどのようにしているのでしょうか?
アドバイスいただけないでしょうか。
「実は○○だった」は絶対に必要でしょうか?の返信
投稿者 たまねぎくん 投稿日時: : 0
はっきり申し上げて、この設定には問題があります。
なぜヒロインだけかかる病気に、主人公や他の人間がかからないのか、その説明が必要だからです。
病気(宇宙人性毒霧病、毒霧というのは「どくむ」と読みますね。これはふりがなを振らないとライトノベルのレーベルでは「ハードルが上がります」。つまり、一段階図抜けて面白くないと、どんぐりの背比べになってしまった時に落とされる原因になります。)
の説明はしなくてもいいですが、なぜ病気が広がらないかの説明は必要ですよね。
というより、そもそも病気の定義の問題ですから。病気というのは、感染性のものを普通指します。
したがってヒロインしか、かからない病気は、非常に特殊なものです。つまり、ヒロインは宇宙人だったという意味だと私は解釈しそうになったんですが、こういう誤解を生まないためには、最低限の説明が必要です。
つまらないところにこだわっているようですが、私はこういうところで一々気になる設定があるものよりは、読者が一般的にイメージする普通の世界観のもののほうが、
恋愛に的を絞った物語、という制約を課した物語を書く(ちょっとくどい言い方です)なら、受けやすいと思います。
受けやすいなら、たぶん選考委員や、それ以外の普通の読者に受けるってことなのではないでしょうか。
やはり、突出したなにかが売りの小説でないなら、一般的なものがよいです。たぶん。
カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 「実は○○だった」は絶対に必要でしょうか?