地の文の量はどれくらいが適切であるのか?の返信
元記事を読む
地の文の量はどれくらいが適切であるのか?(元記事)
初めましての方は初めまして。前回までのスレッドを読んで下さった皆様はお久しぶりです。
今回は質問の趣旨を変えて文法の方を話題にしたいと思います。
このサイトの鍛錬投稿室(長編の間)に小説を投稿したのですが、感想返しを求めて他作者様の作品を読ませてもらうと自分の作品よりも圧倒的に地の文が多いように感じられました。
それで最近は自分の作品の地の文の少なさが気になっています。
ご意見をください。
※実物はこちらです。https://ranove.sakura.ne.jp/1story_system/public_story/02913.shtml
地の文の量はどれくらいが適切であるのか?の返信
投稿者 ハイ 投稿日時: : 0
マリン・Oさんがどの程度の地の文を理想と考えているかどうかはわかりませんが、そこまで考える必要は無いかと思います。
徒労、とまでは言いませんが、それより重要なことが山ほどあるので……個人的に地の文が多いとか少ないとかは、優先順位を上中下の三段階に分けると、最も下の「下」になります。
確かに。
ライトノベルは地の文が少ない傾向にありますが、それはあくまで傾向であって、ライトノベルの絶対条件ではありません。
多少多かろうが少なかろうがライトノベルです。
書き手によって、あるいは作品によって増減しやすいですし、その時の話の内容によっても大きく変わります。
ただ、読者によっては地の文が多すぎると拒否反応が出る、なんて人もいたりするので、どちらかと言うと地の文が少なめの方が有利だろう、という程度です。
もっともこのあたりの情報を受けてか、小説を書き始めて日が浅い人などがよく無理やりに地の文を減らそうとして「〜文字に以内にまとめました」なんてことをやっていますが、実のところそれは悪手に他なりません。
というのも、少ない地の文で読者に必要十分に情報を与えて読ませるというのは、「それなりの技術」がいることだからです。
これは多めの地の文で同様のことをするよりも難しいんです。
仮に十分な耐震性を持った建物を建築しろと言われたとして。
鉄筋を多く使って建物を建てるのと、少ない鉄筋で建物を建てるのではどちらが難しいか? ……という話に例えると伝わりやすいでしょうか。
勿論、不可能ではないんですよ。
ですが、技術が不足しているのに、無理に鉄筋を減らして建築したらどうなるか? 結果は見るまでもないでしょう。
そんなわけで同様のことを小説で行った場合、
「とても読めたものではありません」
描写がスカスカ、誰が何をしてどうなったのかもわからない、かろうじて話は追えるけど面白いとは思えない……と、なります。
よって、地の文の分量を減らすとかは技術と相談です。
じゃあ、どうやったら地の文を少なめで書けるようになるのか?
方法はいくつかありますが、
1 普通の分量で地の文を過不足なく書けるようになってから、削り方を学ぶ
2 元々地の文が少ない人の文体、表現を学び、身につける
3 いきなり少ない地の文で書く
とまあ、こんなところですが、勿論3が一番お勧めできません。
じゃあなんで挙げたんだよ、ってなるかもですが、人によっては読んだものをそのまま学び取って自分のものにしてしまえる人もいるので一応。
2とかはそこそこ修練を省けますが、欠点としては自身の文体が身につかないこと。または、地の文を多めで書かねばならないような作品を書く場合に雰囲気の齟齬が発生しやすいこと。他にも、お手本にした作品が一人称だった場合、三人称の技術が身に付きません。その逆もありえます。
そんなわけでオールマイティな書き手を目指すなら、1が一番と言えますが、勿論それなりに時間のかかる修練方法です。ただ別に合わせ技も使っていいわけで、1と2の複合で時間短縮なんかも可能です。
なお、マリン・Oさんの作品はかなり以前にちらっと見かけたことはあるのですが……うん、まあ。
とりあえず、地の文の分量についてはかなーり後回しか、一生忘れていいはずなので、今は基礎技術の向上に時間を回すのがよろしいかと思います。
では、簡単に回答させていただきましたが、お役に立ちますれば幸いです。
カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 地の文の量はどれくらいが適切であるのか?