小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

叙情的で、哀愁を表現するのが上手な作家を教えてくださいの返信の返信

元記事を読む

叙情的で、哀愁を表現するのが上手な作家を教えてくださいの返信(元記事)

求めていらっしゃるのは、仄暗い情緒があり奇妙な読後感の残る小説というイメージでしょうか?
そういう作品にしぼっていくつかあげてみます。むろん取捨選択はおまかせします。

◎米澤穂信『玉野五十鈴の誉れ』

連作短編集『儚い羊たちの祝宴』所収。この作者はラノベ界隈では『氷菓』が著名かと思いますが、ホラー・ミステリの名手でもあります。

◎三島由紀夫『午後の曳航』

三島由紀夫のやや異常な観念性が表れた作品。イギリスで映画化されていますが、いかにもヨーロッパ人が好きそうな小説です。

◎内田百閒『花火』

短編集『冥途』所収。百閒は夏目漱石の門下ですが、漱石の『夢十夜』からエンタメ性をのぞき異様さを増したような独特の幻想小説が得意です。『サラサーテの盤』がわりに有名ですが、個人的に「花火」が一番印象に残っています。何だかよくわからない内容なのに鬼気迫る雰囲気が漂うという不思議な作風。

文章にこだわらないなら、海外の作品からも少し。

◎ロード・ダンセイニ『二瓶の調味料』

これも短編集ですが、表題作は江戸川乱歩が「奇妙な味」と分類される作風の代表としています。

◎ロアルト・ダール『南から来た男』

『あなたに似た人』所収。

◎アンブローズ・ビアス『アウルクリーク橋の出来事』

『アウルクリーク橋の出来事/豹の眼』所収。

以上の3作は、ラスト数行の切れ味が出色です。

ちなみに『陽だまりの彼女』は(しつこくて、すみません。汗)、雰囲気は明るく爽やかですが後半から「ん?」と思わせる空気が漂いはじめ、ラストは奇妙な読後感の残る小説の一つです。

叙情的で、哀愁を表現するのが上手な作家を教えてくださいの返信の返信

スレ主 シン 投稿日時: : 0

再度回答ありがとうございます。
まず「儚い羊たちの祝宴」と「午後の曳航」は結構読み応えがありそうだったので読んでみます。
あと、すみません。外国の作品は現在何十冊かのSFを読み漁っていまして(それは単純にSFはストーリが奇異だから)、なるべく翻訳の日本語でなくて直の日本語の文章を吟味したい訳であります。
「陽だまりの彼女」、この作品は恐らく貴方様にとって相当薦めるべき作品なのだと思い、やはり読ませてもらいます。
本当に沢山の作品の紹介ありがとうございました。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 叙情的で、哀愁を表現するのが上手な作家を教えてください

返信する!
コメントは4500文字以内。

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

トップページへ ページの先頭へ

「叙情的で、哀愁を表現するのが上手な作家を教えてください」の返信一覧

他の相談一覧

バカはどこまで許される?

投稿者 迷える狼 回答数 : 5

投稿日時:

最近益々増える傾向にある「キ○ガイというか、どこかのネジが飛んで頭がおかしい、もしくはDQNで自己中でKYで、胸糞の固まりの様なキャ... 続きを読む >>

ゼロから異世界の建築や服装等を作りたい

投稿者 回答数 : 5

投稿日時:

当方異世界の創作をするのが好きで、中でも衣服や建築、食べ物や舞踊といった風景を考えるのが好きです。 小説で大々的に扱いたいというわ... 続きを読む >>

人間とAIの恋愛について

投稿者 ソラナキ 回答数 : 28

投稿日時:

現在練っている小説のプロットで、主人公は高校生、ヒロインはAIで、二人がARゲームの中で知り合うんですよね。 それで徐々に惹かれて... 続きを読む >>

▼書き込みの検索

▼投稿者の検索

小説の書き方Q&A:創作相談掲示板の使い方・利用規約(必ずお読みください)。お問い合わせ