今のラノベの流行と噛み合わない私の美学の返信の返信
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今のラノベの流行と噛み合わない私の美学の返信(元記事)
うっぴー氏のブログ記事を要約すると、
読者にストレスを与えてはいけない。
現在のラノベは、体験型エンターテイメントとして読者に認識されており、「主人公=読者」である。そのため、作中の主人公は常に「読者が望んでいる理想的な状態」に置かれていないといけない。
読者が望むのは、承認欲求を満たして貰えることであり、惨めな気持ちを決して味わわされないことである。
こういった読者の期待に応えるには、主人公以外の存在(キャラクター、設定)が「主人公を称賛するため」に存在する世界を作るのがよい。なろう系は、そういった世界観を創り上げることでこの欲求を満たすことに成功している。
ということかと。(自分の解釈が入っているかもしれないですが)
そのうえで、主人公より強い敵を出してはいけないのは、読者の劣等感を刺激してしまうからではないでしょうか。
なろう系の世界観には対等な競争相手がいないから安心してイキれるのであって、競争相手が出てきた途端に、その安心感は瓦解する。主人公=読者として作中世界にのめり込んでいるなら、なおさらその影響が強く心にくる。結果、不安感情が芽生えるために嫌われる。
こういうメカニズムなんじゃないかと思いました。
おそらく、なろう系を強く好む読者は、「男性的価値コンプレックス」なんだと思います(偏見かもしれないですが)。程度の差はあれ、自分の男性的な価値に疑問を持っている、あるいは、もはや信じられない、諦めている人。
競争したら絶対に負ける(あるいは高確率に負けることが想像できる)から、対等に競争するのは嫌。でも、現実では自分の願いはかなわないことは理解している。だったらせめて、バーチャルな、自分が常に主役であることが約束された世界(=ゲーム的世界)では無双していたい。
そんな人物像なんじゃないかと想像します。
彼らは昔ながらの小説・ラノベを読む人とはまた、読書する動機が違うんだと思います。だから、商機として利用するつもりはなく、自分の好む作品を書くと決断するのなら、彼らに向けた作品を作るのではなく、市場に一定数いるだろう昔ながらの価値観を持つ人に向けて作るのがいいのではないでしょうか。
今のラノベの流行と噛み合わない私の美学の返信の返信
スレ主 鬼の王の墓標 投稿日時: : 0
御茶ノ宮様、ご意見ありがとうございます。
主人公より強い敵を出してはいけない理由についてですが
>>なろう系の世界観には対等な競争相手がいないから安心してイキれるのであって、競争相手が出てきた途端に、その安心感は瓦解する。
この記述だけでもう完全に別流派として割り切った方がいいって確信できました。
確かに安心感を求めるのは一応理解できる話ではあります。ただ私の場合は競争相手がいないと面白いストーリーなんて書けないです。
ですのでもう自分のやり方で好き勝手に書かせていただきます。
私は基本的に漫画も小説も旧作の方が好きなタイトルが多いので、そちらの方へのニーズに合わせます。
カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 今のラノベの流行と噛み合わない私の美学