何を目指すかを見失わなければよいのでは?
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コンセプトの上で読者を裏切る方法はあるか?(元記事)
https://www.raitonoveru.jp/cms2/2019/11/23/46127/
「コンセプトを変えるな」という記事ですが、こういう場合はどう進めたらよいのでしょうか?
「立身出世のために、さらわれた姫君を助けようとしている」主人公だと読者に思わせておいて、「さらった方の女ボスが実は魅力的な女性だということが分かって、そちらに心惹かれてしまう」展開で、読者を引き付けておくには何が必要でしょうか?
「故郷には、姫君の帰りを待つ国民と、貧しい暮らしを送る幼い兄弟がいる。さあ、どうする?」というという選択を主人公に迫るのはひとつの手かとは思いますが。
いくらプロットができていても、「こういう展開だ」と思い込んでいた読者が離れていっては何にもなりませんので。
何を目指すかを見失わなければよいのでは?
投稿者 あまくさ 投稿日時: : 0
個人的に関心のある議題なので、しつこいようですがもう少しお邪魔します。自分の頭を整理するためでもあるので、そちらから何かなければ返信は不要です。
示された設定のポイントの一つは「立身出世のために」という部分だと感じます。主人公の序盤~中盤の動機として大いにありだと思いますが、浅ましいという印象を読者に与えるのはまずいでしょう(硬派な社会派ストーリーなら別ですが)。
で、そこを救う手段はいろいろあるでしょうが、一例として主人公を没落した名家の子弟にするという設定などが考えられるかと。
主人公の父は人格高潔な貴族だったのですが、陥れられ、汚名のうちに窮死したとします。これならば主人公が父の無念をはらし、家名を再興するために出世することにこだわったとしても、読者の理解は得られると思います。序盤~中盤の主導動機としても十分かと。
ここをベースにして彼の心の成長要素を重視するならば、心を閉ざした主人公がヒロインへの愛に目覚めることによって次第に変化していくといった流れが想定できます。
この場合、姫君と女ボスがヒロインとして競合したとしても大丈夫じゃないかと思うんですよ。
読者の期待感は主人公がどちらのヒロインを選択するかよりも、どちらか(または両方)への愛によって成長することそのものに向かうと思うからです。
作品のコンセプトというのは以上のような設計方針のことだと思うんですね。
最初のリンク先の説でも、特定のヒロイン=コンセプトとは説いていないのではないでしょうか? あの例はメイン・ヒロイン一筋という設計方針がコンセプトなのであって、そこを見失うような浮気はまずいんじゃないか。
そういう話だと思います。
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