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言い忘れていたことがあったので

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追記(元記事)

もうちょっと細かくいきますよー。

一般的に三人称一元だと、少なくとも最初の主語は「自分」ではなく視点人物の名前「翔仁」になる。これをやらずに最初から「自分」で通すのはまずい。視点が切り替わった際の混乱の元です。……これ一人称ってことでしょうか?なら別にいいんだけど、その場合普通は「俺」とかになりません……?悪くはないけど、変わった書き方だなと。

次の改行後、仮に盗賊団の視点だとするとその中の一人、この場合は「リーダー格の男」にしないとダメ。ひとくくりにしちゃいけない。全員が全員同じ思考とは限らないから。「彼が率いる」「他の4人」「仲間の女」など、ちゃんと彼の視点で書かなくてはだめ。ついでに旅人の名前がわかるわけがない。せいぜい「黒髪のやせっぽちな少年」とか(本当に翔仁がそうかどうかは知りませんが、例えの問題です)、以後も彼が名乗らない限り「少年」「旅人」で通すこと。あと、うっかり見逃していたけど「周囲の少ないメンバー」って描写はおかしいと思った。「仲間の4人」でしょ。
ただ、彼らが困窮状態なのは、翔仁からすればこの時点での第一印象と戦闘後の所持金の押収で判断できることなので、最初から翔仁の視点でずっと盗賊たちとの戦闘を書いたって構わない。

次の翔仁よりの視点だけど、翔仁は戦いが終わった後にも似たようなこと言ってる。だから本来は戦いが終わった後に翔仁がこの戦闘を顧みて思ったことでいい。内容が重複していることになるからわざわざこの視点を入れてまで書くことじゃない。どうしても入れたいなら視点の切り替え時に一行開けてとしか。
盗賊の視点だとすると「旅人は思っていた以上のステータスと経験を保持しているようだ」になる。

戦闘終わりのリーダー格の男の視点だけど、確かにこれをやりたいのであれば戦闘は最初からこの男の視点でずっと書いたほうがいいけれど、別に翔仁視点での判断でもいい。
「許すような素振りをしてみたものの、用心を怠っていたわけではなかった。案の定背後の男の不穏な動きの気配が伝わる。いったんは手放した剣を拾い上げて立ち上がったのか。「死ねぇ!」とその男が叫び終わるより前に、翔仁は振り向きざまに銃を構え、剣を振りかぶろうとしていた男の顔面に銃口の狙いを定めた」
あまり上手くありませんがこういう感じだっていいわけですよ。

あと、絶対ではないけれど、「翌日、朝日に照らされ~」の前は一行開けたほうが私はどちらかというと好みかも。でも、これでも充分通じていますよ。

言い忘れていたことがあったので

投稿者 ヘキサ 投稿日時: : 0

いちおう私としては「戦闘シーンだけ盗賊のリーダー格の男の視点でもいいよ」と言ってみたものの、基本的には主人公の三人称一元のほうがいいと思う。
理由はいくつもあるけど、以前からも言っているけれど「過去を全部覚えている」主人公の場合、ちょっとの視点ぶれも許されないんだから主人公の出ているシーンはなるべく主人公視点で書いたほうがいい。

でないと今回のような視点の切り替え時に生じる空白期間の記憶に、作者の認識とのずれが生じてくる。例えばだけど、盗賊たちが近づいてくるまでの間に主人公が何を考えていたかとかね。その間にとっくに把握できてることを忘れてたり後に気づいたりとかいう間抜けな視点ぶれを起こしたりするもんだ。

「大丈夫ちゃんと把握できてるよー」とか思ってません?視点ぶれは物語が進むほどキツくなっていきます。処理しなくちゃいけない情報量が増えるから当たり前なんだけど。
今回皆さんに見ていただいて指摘してもらえたからよかったかもしれないけれど、深刻な視点ぶれはこの程度じゃ済まされない。中盤~終盤まで気づかずそこまでいってやっと、修正不可能な取り返しのつかない過ちに気がついたりするんだ。

他の方の意見を勝手に引き合いに出すのは何ですが、とある書籍作家さんの仰る「よほど筆力がない限りは間違いなく破綻する」ってのはそういう意味です。実際そういう作品をいくつか見てきたけど……だいたいどの方も、思い入れが強すぎて大長編やりたがる・無駄に多視点やりたがる人だったかな。あと、王道の少年漫画路線を嫌がってブレやすい(目的意識が低い・社交性がない・倫理観が薄い)キャラを出したがる人とかも。

多視点のデメリットとして一般的には没入感の妨げを挙げる方が多いけど、私はそれ以上にこの「視点ぶれ」「破綻」のほうが怖いです。なんで話題に上がらないかっていうと、そういう作品はたいてい一次選考で落とされるか、なろう掲載でもそこでつまづいて未完になってるため。だから「未完になってもいいか、そこまで楽しめれば」という適当な気持ちでだったら読めるけど。という評価になります。

オミクロンさんがもうすでに多視点の短編や単視点の長編を何本か仕上げたことがあって、このリスクを承知で多視点の大長編にチャレンジしたいというのなら、それは頑張れというしかない。でもこの「破綻」という単語にピンとこない、実感が湧かない、それでもやりたいということでしたら……実感するいい機会になると思いますよ、と言うしかないです……。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 視点移動、地の文、読みやすさの評価を下さい

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