便利な設定の返信
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便利な設定(元記事)
世の中には何らかの物語上の展開をする上で「便利な設定」と「不便な設定」があると思われます。特に異能力モノと恋愛コメディにおいて、どの設定を用いるとどのようなことが可能になり(=便利であり)、どのようなことが不可能になる(=不便である)かということを、出来るだけ多く具体的に教えてもらえればと思います。
一般的に脚本術で教わることというのは、たとえば最終の形をイメージした上で、やりたいことを決め、ログラインを決め、それに合った設定を決め、劇中の出来事を決め、情報を開示する順を決め、…といういわば包括的で概念的なことだと思います。
しかしながら実際は、上記のような脚本術が提示する手段に従っても「どのような設定でも意外性さえ与えてしまえば面白くなる」というわけではなく、
たとえばバトル漫画には転校生の主人公に二人の仲間がいてボケとツッコミを担当しながら世界観を説明しているだとか、恋愛漫画には主人公に幼馴染の顔が広い友達がいて情報を拾ったり主人公の悩みを聞いたりと万能な役割を果たしているだとか、
そうした「設定をテンポ良く説明するための設定」「展開を進めるため/面白くするのを助ける設定」がしばしば見受けられ、物語の面白さを作る上で不可欠であるように思えます。
おそらくそれが脚本術の本に載っていないのは事例が具体的すぎるからだと思いますが、もしこれを「異能力バトルモノ」「恋愛コメディ」のような比較的狭いジャンルの話に限定した場合、重要なもの/基本的なものに関してはかなり少なくなるとおもわれるので、
この二つのジャンルに関して、「特定の展開を起こす際にどのような設定があると便利/不便なのか」「どのような設定があると起こせる事件の幅が広がるか」といったこと、もしくはそれらを考えつくには何をすればいいか、を、用途ごとにできるだけ多く教えてください。
便利な設定の返信
投稿者 みね子 投稿日時: : 0
こんにちは。
おすすめの本を紹介します。
「新しい主人公の作り方 アーキタイプとシンボルで生み出す脚本術」
http://filmart.co.jp/books/playbook_tech/2013-2-27wed/
この本の中に、” ヴァージン、娼婦、母/女神、愛人/王、ファム・ファタール、暴君、老婆、魔女、守銭奴など多数のアーキタイプ”の説明があります。
どんな場面にどんなキャラが必要なのか、そのキャラはどのような役割を果たすのか、というのを説明しています。
例えば”老婆”というのは年齢や性別を指しているのではなく、第1ターニングポイントにある二股の道の中間に立ってアドバイスをする者……のような。
本ではもっと詳しく具体的に書かれています。
こちらに書かれていることを眺めるだけでも、設定の具体的なメリット・デメリットを網羅的に把握できると思います。
参考になれば幸いです。