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王道か邪道か (No: 1)

スレ主 綴谷景色 投稿日時:

私はこの夏から新たな作品を執筆し、新人賞に応募したいと考えています。
今は構想段階なのですが、王道路線にするか邪道路線にするか決めあぐねています。
あまり詳しくは語りませんがざっくり言うと、王道路線は操り人形のような主人公が仲間との出会いを通じて成長していく物語です。対し邪道路線は主人公の内面が他者と接しても変わらず、仲間も平気で貶めます。
インパクトがある邪道路線にしようと考えていたのですが、それでは主人公に共感性を持てないため厳しいのかなと思います。どちらにした方がいいかアドバイスしていただけると幸いです。

カテゴリー: ストーリー

この質問に返信する!

王道か邪道かの返信 (No: 2)

投稿者 読むせん : 2 No: 1の返信

投稿日時:

仮にその展開で成功したとして、次作もその次々作も、同じ展開で書く事を望まれ続けたとして、後悔の無いほう。

胸糞ミステリーとか後味悪い系とかは、作家ごと「そういう作風の作家」として読者に記憶されます。急な路線変更とかすると売れなくなる危険性があるからね。
「どっちの路線の作風の作家として他者に覚えて欲しいか?」で選んだらわ?

王道か邪道かの返信 (No: 3)

投稿者 大野知人 : 1 No: 1の返信

投稿日時:

 多分盗作などを警戒しておられるのかと思いますが、情報が少なすぎて質問者さんがすでに把握しておられる程度の答えしか書けないかと思います。というか、作品をどれくらいシリアスにしたいのかや、何を軸に進めようとしているのか(ラブコメなり、アクションなり)わからないと、アドバイスしようがないです。

 例えば、『コメディ軸』『アウトローと仲間たちがスラムで生き抜く物語』みたいな想定をすれば『ゴミクズみたいな感性の主人公が、時に強者を倒しながら、悪役として成り上がる』展開の一種として、邪道路線もアリでしょう。
 一方で『ラブコメ軸』『亡国の姫と、彼女に出会った元暗殺者の主人公の物語』と考えれば、主人公の内面的成長は不可欠と言えると思います。
 
 結論としては、『どちらでもやりようによって面白くなるので、好きにすればいい』と言うしかないです。

王道か邪道かの返信の返信 (No: 4)

スレ主 綴谷景色 : 0 No: 3の返信

投稿日時:

わかりました。では、最悪盗作される覚悟であらすじを伝えます。簡単に言えば参加者が全員チート能力持ちのバトルロワイヤルです。異世界転生者同士で殺し合いをしたら、というコンセプトを元に作成しました。参加者は基本能力を持って異世界に行くのですが主人公の少女だけは違って、元々の世界で暗殺者をしており、持ち前の体術とナイフのみで他の能力者と戦います。
また生まれてすぐ飼い主に忠実な暗殺者として育てられたため、自我は殆ど無いです。
王道路線では物語序盤で他の能力者である同世代の少女に協力関係を持ちかけます。もちろん相手は警戒しますが、条件を元に同意。戦って行く内に絆が芽生え、主人公にも一人の少女としての自我が現れます。
邪道路線でも協力関係を持つのは同じですが、最初は警戒していた相手の少女が物語終盤に主人公のことを信用し始めたとき、主人公が不意をついてその少女を殺します。主催者側の『他の能力者を殺せ』というルール説明を命令として受け取った彼女は、警戒していた相手に敢えて人間味を見えることで信用を誘い後に殺し、最後の最後で非情さを描きます。
長々とした内容で申し訳ございません。以前似た内容を質問したとき、盗作する奴がいると忠告されたため情報を最低限にしていました。パクられたら、それは仕方ないと諦めることにしました。必要な情報があれば書き足します。

王道か邪道かの返信 (No: 5)

投稿者 サタン : 1 No: 1の返信

投稿日時:

売り出すものを作るなら、対象年齢を考えよう。
王道は基本的に万人にウケる。だから王道なんだし。邪道はその中で絞った読者層に刺さるかって話で、強いては想定してる邪道の物語をラノベ読者の10代に合うよう構成できるのかってこと。
路線つまり方向性の選択は、単純に 面白い 面白くない の話ではないよ。

それと、
>それでは主人公に共感性を持てないため厳しいのかなと思います
そのスレ主さんの考えを是とすると、例えば漫画ベルセルクの主人公ガッツには共感できないよねって話になるよね。序盤のガッツはヒントくれたおっさんを見殺しにしたりするし。
共感性は、別に主人公の性格に依存するわけではないから、読者の共感をつかむためのツールの一つが使えないだけ。
世の中サイコな主人公や品性下劣な主人公は山ほどいると思う。
そういう主人公でも、いや、そういう主人公だからこその「スカッとする展開」があったら、読者として よくやった主人公 って思ったりするでしょ。
そこが共感になるので、ただ、邪道主人公では王道主人公のように「弱者を守って小悪党を懲らしめる」ってストレートな展開を作れないため、邪道らしさでそういう展開を作る必要があるってだけ。「弱者より小悪党の金のほうが足がつかないから」とか「弱者を利用し小悪党を汚い罠にハメてマウント取る」とか。
どんなに酷い性格の主人公でも、共感を持たせようと思えば持たせられる。
ただ、前述したけど邪道(王道を外す設定)は狙った読者層に刺さるのかって話だから、それはもちろん刺さらなければ「スカッとする展開」には見えないため、この主人公には共感できないんだよなって言われたりする。

どちらがいいかって言われたら、まあ、情報不足で答えられんかな。
でも、スレ主さんが過去に相談された作品の内容を考えると、いちど、新人賞で通用する王道が書けるのかって試金石を書くのがいいと思う。それで二次突破できたなら通用するから、あとはアイディア次第。
とはいえなんとなくだけど、スレ主さんは邪道というか王道から一本ズレたのが好きそうだから、はじめからそっちで勝負かけてみるのもいいと思う。
>王道路線は操り人形のような主人公が仲間との出会いを通じて成長していく物語です。対し邪道路線は主人公の内面が他者と接しても変わらず、仲間も平気で貶めます。
このたった2・3行の作品紹介を見ても、前者は「主人公が成長する話」で後者は「主人公が仲間を平気で貶める話」で、まあそこがメインではないだろうけど、
後者は「主人公が仲間(モブ・敵など)を貶める」とこが面白味だってわかる紹介になってる。前者はイメージの中では主人公が活躍してそこを楽しむ話なんだろうって思うけど、要約文にその面白味が現れてない。かろうじて人間味を取り戻していくのが面白味なのかなと読み取れるけども。

王道を書けなきゃそれを崩すのは難しいからまずは王道が通用するのか確かめるべきだと思うけど、スレ主さんの中で邪道に傾いててその障害が共感性だと言うなら打開策はあるから、そのうえで選べばいいんじゃないかな。

ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン

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王道か邪道かの返信の返信の返信 (No: 7)

投稿者 サタン : 0 No: 6の返信

投稿日時:

異世界バトロワは異修羅とかチート対決だと即死チートとかがあるけど、そもそもバトルロワイアルってジャンル自体が王道じゃないから、「バトルロワイアルの中で王道」って意味で答えれば王道がいいと思う。
ただ、邪道をしたいなら、これは責任持てないけど、中盤までは王道で、中盤越えたら邪道に走るってのもアリっちゃアリ。
昔ヒットしたアニメで舞Himeってのがあったんだけど、中盤までは不思議パワーを手にした少女たちの友情と青春の話で、中盤であんまり話に関係ない少年が戦いで死んでから不思議パワーの由来が判明してきて、そっから少女たちのバトルロワイアルが始まるって内容だった。
正直私は好きじゃなかったけどw
でも、物語構造としては序盤から中盤までは読者にわかりやすい形で世界観を整えて、切っ掛けがあって、以降はその世界観をぶっ壊す邪道に走るってのは、アリだと思うしインパクトはでかいだろうと思うよ。

バトロワの時点で王道ではないから、そのままバトロワらしいバトロワの王道を書くのがいいってのが回答になるけど、
バトロワの時点で王道じゃないからこそ、邪道に突き抜けたほうが面白味は増すよねって考えもある。
ただ言っちゃなんだけど、こう考えた場合の邪道路線はかなりセンスがいるし技術も必要だから自信があるならって事になるけど、邪道路線のほうがずっと面白い作品になるとは思う。

王道か邪道かの返信の返信の返信の返信 (No: 8)

スレ主 綴谷景色 : 1 No: 7の返信

投稿日時:

恥ずかしながら異世界バトロワで調べたところそこそこヒットして、未開拓のジャンルじゃないのだと今知りました。
うおー!チート能力者同士でバトロワさせるとか凄すぎだろ発想力!とか舞い上がってました。
やっぱり邪道路線で行こうと思います。難しいだろうけど、単純にそっちの方が楽しそうなので。

王道か邪道かの返信の返信の返信の返信の返信 (No: 9)

投稿者 大野知人 : 1 No: 8の返信

投稿日時:

情報を要求しておきながら、返信遅れてすみません。
邪道路線に決めたとのことですが、折角なので少しばかり意見を書かせて頂きます。(邪道路線に反対、と言う意味ではありません)
何かの参考になれば幸いです。

①王道路線を書くとしての話。
 一番のデメリットは質問者さんのご存じの通り、『インパクトに欠ける』点だと思います。一方で、『主人公周りのインパクトの薄さ』と言うのは、逆説的に『一話ごとの敵役のキャラを濃くしても、話がもたつかない』という事でもあります。
 『こういうキャラ出したいんだけど、性格に難がありすぎてレギュラーには出来ないよなぁ』ってアイデアが浮かぶこと、ないでしょうか? 快楽殺人者であれ、部分的な人格破綻で致命的な問題を起こす人であれ。
 そういう、『美味しいキャラだけど、狂人すぎて長く映すと読者が疲れる』キャラを出すことが出来るのも、王道路線の強みだと思います。

 また、人間的成長と言う軸を入れられるので、『あそこでの経験がここで生きた』『感情を知った事で弱くなってしまった』みたいな、ありきたりですがわかりやすい展開をしやすいのも利点です。
 テンプレ、と言うのは悪いことと受け入れられがちですが、決してそれだけではありません。
 人間、『理解できない物を一気にまくしたてられる』とその時点で物語を読むのをやめてしまいます。ですが、『大筋は理解できるけど、その中に奇妙なキャラクター・尖った展開が散りばめられている』のであればどうでしょうか。それは『独特な個性』と呼べるものになります。

 デメリットについてですが、質問者さんの描いておられることが大半だと思います。

②邪道路線を書くとしての話。

 邪道路線、良いと思います。趣味だけで言うなら断然こちらを推したいです。
 メリットとしては、どこまでも自由に物語を展開出来る事です。主人公の異常っぷりを書く以上、極端に言えば『バトロワを端から突き崩してもいい』し、逆に『全く何の問題も起こらずにバトロワが進行する』のでも、ある意味意外性があります。(大抵のデスゲーム物は、主人公がバトロワを崩しに行きますからね)
 あるいは、『主人公の異常性を理解して、主人公を話術で操ろうとする他の異能力者』みたいなのが居てもいいかもしれません。

 また、主人公の精神的成長に尺を裂かなくていい分、その空いたスペースにギャグシーンや日常パート、あるいはアクションを詰め込んでもいいでしょう。
 『人間性を取り戻したように見せかけて、ヒロインを殺す』主人公としては、穏やかな日常や息の合った共闘を演じるシーンもまた、必要なのではないでしょうか。

 また、この書き方は難しいことも多いですが、『主人公以外の視点を入れる』ことで主人公の異常さを際立たせる事も出来ます。
 『大魔王が倒せない』というラノベがあるのですが、これなんかはストーリー中ほぼ全部が主人公の大魔王以外の視点で進み、主人公の大魔王は『若干サイコなデウスエクスマキナ』と言う感じのキャラとして登場し、中盤から終盤にかけてすべてをぶっ壊していく、という感じのお話です。
 今あげたのは極端にしても、主人公詐欺的に『途中で裏切られる側があたかも主人公であるかのように描く』と言うのもいいんじゃないかと思います。

 邪道路線のデメリットを上げます。
 まずは王道路線で挙げたメリットの裏返しなんですが、『主人公の異常性』を売りにして書く場合、他にキャラの濃い脇役を出しにくい点が挙げられると思います。というか、脇役を掘り下げすぎると『だったら主人公まで異常者な意味なくない?』ってなったり、『異常者の行動を別の異常者が理解した挙句のトンチキ展開』が連続してしまって、キャラ性を追い求めると読みづらくなります。
 同様にテンプレが使い辛いのもデメリットでしょう。読者が常に意外性を求めてくることになりますから、ストーリーを作る上で常にいくつもの伏線や罠を張る必要があります。そういう意味では、無双もののような『最終的に裏切った主人公が全部かっさらう』みたいなテンプレを新しく作ってしまうのも手だとも思いますが。

 デメリットにもメリットにもなる点として、『人間性が薄く、命令重視の人間』である以上は主人公の目的が見えづらいという所が重要だと思います。この見えづらいというのは、読者にとっても他の参加者にとってもです。
 究極的には、『全参加者を殺した主人公が、願いを聞きに来た神に対して「次の命令を下さい」と答えて終わる』みたいな物語でも、良いと思うんです。(賛否出るでしょうが)
 ただ、一方で表向きの嘘であっても『主人公の目的』が見えないと作中のキャラたちは警戒しますし、読者は『なんかわけわからん主人公だなぁ』と思いながら読み進めるので、結果的に裏切った時の意外性や衝撃が薄れます。

 また、目的のなさはダイレクトにエピローグの描きにくさに直結すると思います。大抵のラノベの場合、『主人公が目的を再確認し、一歩踏み出す』とか『主人公が守るべき日常のありがたみを噛みしめる』、あるいは『主人公が倒すべき敵を見定める』みたいな形で終わると思うのですが、邪道路線の主人公の場合は前の二つがかなり書きづらく、三つ目は『暗殺者らし過ぎて意外性に欠ける』結果になるんじゃないかと思います。代替案を出せなくて申し訳ないのですが、新人賞に出す以上『続きもの』として終わらせる必要性が出てくるのでヒロインを裏切って殺してハイ終わり、とはいかないでしょう。
 
 同様の重点として、『主人公が裏切るまでの、主人公の感情をどう描くか』も気にしたいですね。最初から裏切っていることが読者に見えては拍子抜けですし、かといってテンプレ通りの『段々人間性を取り戻していく主人公』の演技部分だけを読者に見せると、多分それはそれで『普通過ぎてつまらない』と言われそうです。
 一方、創意工夫を盛り込む余地があるのも確かで、『人間性への理解が少しズレている』描写として、前半部分を徹底的にコメディチックにして終盤で突き落としても良いですし、『実はコイツは主人公っぽいだけの狂言回しなんじゃないか』と読者が思う程に、他キャラの描写を多くしても上手くいくかもしれません。

 無感情系主人公がバイオレンスなことをする作品の参考資料としては『ヒマワリ:unUtopial World』というラノベの1・2巻がオススメです。全八巻なのですが、3巻以降スターシステムで作者の別作品のキャラが出たり、主人公が人間性を取り戻し始めるので、1・2巻だけ読む方が良いかもしれない。
 『5年前に4万人近く殺したテロリストのリーダーが、不登校の女子高生として都内に潜伏している』というわけわからん状態から始まり、テロの被害者を更にボコるという凶行に及ぶ話なので、良かったら御一読。
 
 以上。長文失礼しました。

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タイトル:王道か邪道か 投稿者: 綴谷景色

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あまり詳しくは語りませんがざっくり言うと、王道路線は操り人形のような主人公が仲間との出会いを通じて成長していく物語です。対し邪道路線は主人公の内面が他者と接しても変わらず、仲間も平気で貶めます。
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