補足
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登場キャラの詳細描写のタイミングの返信(元記事)
>登場した直後だと他のキャラが行動していてテンポや時間間隔が変になってしまいます。
むしろ、逆です。
新キャラを登場させる時には、テンポや時間の流れに意図的にアクセントをつけた方がいい場合もあります。
特に重要キャラの場合は、ストーリー上の位置づけによって演出が変わります。
メインヒロインの登場シーンなら、目いっぱい印象的に描く場合もあるでしょう? そうしないと読者の記憶に残らないから、時間の流れをぶった切ってもいいからわざとやっているわけです。(演出とは無関係に、作者がそのキャラを気に入っているというだけの理由でダラダラ描写するのは、もちろんダメです)
一方、演出の意図として、最初は地味だったのが徐々に存在感を増していくというようにしたいケースもあります。そういう時は、初登場シーンは前後の流れに埋没して読者に読み過ごされてもいいというくらいの気持ちでできるだけサラッと書きます。
つまり小説の場合、リアリティや文章の自然さだけではなく、演出意図によってわざと自然な流れを崩すこともあるんですね。だから作者がそのキャラをどうしたいかによって、表現の方向が真逆になることも普通にありますよ。
なのでこのご質問は、一般論として回答できることではありません。
補足
投稿者 あまくさ 投稿日時: : 0
一般化はできないと書きましたが、無理やり一般論として言うなら。
読者に印象付けたい場合でも、描写しすぎるのは失敗になることが多いとは思います。
小説ではなくアニメですが、エヴァンゲリオンの初回冒頭に、主人公が路上に無言で立っている綾波レイの姿を目にするというシーンがありました。わずか数秒の意味のわからないシーンなのですが、視聴者の印象には残ります。ヒロインが大勢出てくるアニメですが、その中で誰が一番重要なのかということをあれで教えているんですね。かと言ってあまり大袈裟に描くと野暮になるか説明臭くなるかなので、さりげなさと印象深さを両立させた演出が選択されています。
その後すぐに満身創痍の綾波レイが登場しますから、そもそもまったく意味不明なシーンでもあるのですが。
繰り返しますが、作者がそのキャラを気に入っているからというだけの理由で描写したいだけ描写してしまうのは論外です。しかしそれがダメな理由は演出を考えていないからであって、時間の流れをこわすからではありません。
描写の分量については敢て一般論として言うなら、初登場シーンでは特徴的な部分を一つか二つ切り取ってさらっと示し、ストーリーの進展とともに深めていくというのが、まあ基本でしょう。
しかし、それでいて読者の印象には残したいという場合に、わざと時間の流れを止めるという方法もあるということです。
う~ん、どうも説明の仕方がごちゃごちゃしているかなあ。
何が言いたいか、わかってもらえるでしょうか?
カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 登場キャラの詳細描写のタイミング