第1研究室 ライトノベルの書き方  トップへ戻る

投稿、ユーモアのネタ・コツ

珠翠さんからの投稿意外性と欲望の暴走

 ギャグ……難しい課題ですね。
 私の笑いのツボは、意外性と欲望の暴走でしょうか。(あとは、上手い間)
 この両方を満たしたのは、ボーイズラブ大好きの少女キャラでした。

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『本人はまだ気づいてないけど…あれは愛よ!』
『いや、百歩譲っても友情、正しく言うならライバル関係じゃないかと……』
『ライバルー『敵(てき)』と書いて『敵(とも)』と読む関係ね!』
省略
『ああ、こんなところでしゃべってるいる暇はないわ。
二人の愛の成長過程を温かく見守ってあげなくちゃ』
『見守るも何も、もとから……』     
                                              
 瀬川貴次 『聖霊狩りー夜を這うもの』 より
  


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 シリアスな怪奇アクションですが、
 彼女(萌ちゃんと言います)の存在でギャグものと化した気がします。
 ついでに、全くBL要素はありません。
 でも、これは女性には受けましたが、男性受けはしませんでした。
 そこを抜かせば、面白いと言ってましたが…
 あと私が笑ったのは、下の文です。

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『死骸とはいえ、こんなにまじまじとサソリの現物を眺めるのは初めてである。あまり気持ちいいものではない。しかし、そういうものに限って、見始めると目が離せなくなるから不思議だ。こうして、最初の嫌悪感さえ乗り越えてしまえば、誰でもサソリマニアへの道に転がり落ちてしまうのかもしれない。』

                               
同じく『地を這うもの』より
 


 
真面目な思考が違うほうに外れると時に、ギャグとなる気がします。

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Glaubeさんからの投稿まじめな口調でとんでもないことを言う

 口調は真面目ですが、言っていることは常識を逸したとんでもないこと。
 こういうのも、「おもしろい」のではないでしょうか?

 例えば、川上稔さん著作の「終わりのクロニクル」 でのひとコマに、
 学園祭に使う屋台を作るために田宮家に向かう主人公・佐山とヒロイン・新庄、
 天然教師の大樹の会話なんですが……

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「田宮さんのところって警備会社だよね?建築とかもやってるの?」
「いや、何故かそういうのの専門家が多くてね。特に、四年程前に入社した中国系の金氏が移動屋台などを堅牢に作るのがうまい」
「へえ、そうなんだ」
「ああ、放っておくと防弾シールドや衛星方位測定システム(G.P.S)や脱出艇を中に仕込もうとするのが困りものだが。――――本格的だね?ははは」
「そ、それ屋台じゃなくて別のもの作ろうとしてるよっ」
「でも去年のベスト屋台賞はうちがいただきましたよー」
「うむ。去年のは高速巡航型で装甲を薄くしたのが巧を奏したね。また、内部を電子管制にしたため、指揮官と操縦者の二人でも大量人数を相手にできたのが強かった」
「ご、御免、それ・・・・・・何の話?」
「クレープ屋だが、知らないのかね?常識だよ?」
「へえ、常識ってフライングできるんだ・・・・・・」


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 こんな感じで、主人公がぶっ飛んでます(笑)。
 最後のセリフの通り、まさしく常識をフライングしてますね。
 この会話の面白いところは、ありえないことをさも当然のように話しているところ、でしょうか?
 しかし、「終わりのクロニクル」の世界では完璧にありえることとされているようですが。

 蛇足ですが、「終わりのクロニクル」 は表現やストーリー、
 ギャグが他の小説とは一線を画している(と自分は思っているのですが)ので、
 見ててとても勉強になりますよ。
 ただ、言い回しが難しかったりするので、
 人によっては「全然面白くない小説」、と取られるかもしれませんが……。

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スバルさんからの投稿ギャグ担当のキャラを作る 

 微力ながらお手伝いさせて頂きます。
 ギャグ、それは人類共通にしてかつ、恒久の願い。
 世界平和と並び称されるほどの物と言っていいでしょう。
 人間だけがそのセンスを理解でき、そのウィットを解釈できます。
 長い小説を彩る、花と言ってもいいでしょう。路傍の草花です。
 ……前置きが長くなりました。

 ギャグを最も簡単に取り入れる方法はやはり、それを行うキャラを考える所から始まります。

 キャラクターが居なければ、ギャグは成り立ちませんから。
 そして、そのキャラクターとは二種類あります。

 まず、第一。
「おちゃらけた、ギャグそのものと言っていいキャラ」
 ギャグ専門、ですね。人工型ギャグです。
 常日頃からギャグが生活の一部として成り立ち、
 言葉を話せば全てギャグになるようなキャラがいいと思います。
 例を挙げれば限りないですが、ギャップがあるとこれまたキャラが立ちます
 おしゃべりな組織のボスとか。怠け者の傭兵とか。血を見るのが嫌いな吸血鬼とか。
 こういったキャラクターは何か理由があっておちゃらけてる事が多いですが……

 第二。
「何故か言葉全てがギャグになるキャラ」
 おっとりとしたのが多い、天然型ギャグです。
 本人は真面目なのに、その感覚が他人とズレているために笑いを買う。そういう役回りです。
 これも例を挙げればたくさんあります。
 おっとりとしたお姫様、のんびりとした僧侶、脳天気なお嬢様など。
 天然なので、本人には表も裏もありません。
 彼、彼女らを動かすときは、常人とは少しズレた思考で、物事をとらえるようにしてください。
 天然ギャグの例を上げてみます。
「あ、手が滑った。でも私、本当は口を滑らす方が得意だってよく言われるんですよ♪」
 はい、何も考えてないってことがよく分かるセリフですね(笑)。
 コレは、脳天気なお嬢様の口から言わせると楽しいでしょう。

 キャラクターが立てば、自然とアイディアは湧いてきます。
 そして、ギャグの伝家の宝刀… それは第一キャラと第二キャラを掛け合わせるのです。

 会話でこの二つを掛け合わせると、面白いことになります。
 流れとしては、第一が話しかけ、第二が何か的外れな事を言います。
 それを第一がさらに混ぜっ返し、第二がまた何か意味不明な言葉を言います。
 こうすると、場の空気が意味不明になり始めて、理解不能な笑いが生まれる事でしょう。
 ですが、投げっぱなしにしていては意味ありません。
 仲間内にそういうキャラを作るなら、同数のツッコミを入れておきたいです。
 ツッコミキャラは、物をずばりと言うキャラクターが好まれるようです。

 最後に。
 ギャグを言い続けるキャラの利点を。
 それは、ギャグが文章中になくなった時、
 そのキャラクターになんらかのターニングポイントが訪れてる事がわからせられます。

 いつもギャグを言っているキャラクターが真面目な口調になると、
 なんらかのカタルシスがあるからです。


 ワンピースのウソップや、NARUTOのチョウジなど、そういったキャラは一人欲しいところです。
 そして、こういったキャラは総じて人気があまり出ない事を覚えていてください。
 ただ……一部の人はこういった流れが大好きだったりするので、
 それもまた覚えていてくださるといいですね。
 ちなみに、俺はそういうキャラが大好きです。HPの小説では主人公にしてるくらいですから。
 ですが。お笑いキャラを主人公に置くと……結構弊害が生じます。
 そういう時は、ツッコミ役を相方に据えましょう。
 長くなりましたが、それでは。

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