第1研究室 ライトノベルの書き方  トップへ戻る

投稿、ユーモアのネタ・コツ

匿名希望さんからの投稿・当事者だけが取り残されている状況

 『周囲の人には一目瞭然なのに、当事者(たいていの場合は片一方)だけが取り残されている状況』
 というのもギャグのネタになると思います。

 例えば、これは実際にあったことなのですが・・・

「何黙ってるんだ!!」
(相手は無言)
「おい!!」
(また無言)
「いい加減に何とか言え!!」
「だったら・・・。」
「何!?」
「俺がしゃべれるように余裕を作ってくれ。」


 僕ね、一人で勢い込んでしゃべってたんですよ。
 周りを見たらみんな笑ってやがんの……

 ギャグマンガ等にもこういう技法は使われていると思います。
 昔読んでたドラえもんにも、こういうネタがありました。

 道具でのび太がジャイアンに化け、彼の母ちゃんにいたずらをする。
 ↓
 まさか他人が化けてイタズラしたとは気づかず、母ちゃんはジャイアン本人をお仕置き。

 これ、当事者達は大混乱になってますけど、読者である僕達から見ては大笑いですよね……

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氷華流さんからの投稿・互いに韻を踏んだ会話

 こんにちわ。このギャグ(?)は私と母が実際に会話で使ったものです。ご笑覧あれ♪
 きっかけはよく分からないのですが、なぜかこういう会話になっちゃいました。

私「母よ! うるさいの四文字でかたづくほど世の中は甘くない」
母「娘よ! めんどくさいの六文字で見逃すほど世の中は甘くない」
私「………」
母「………」


 互いに韻を踏んだ会話と言うのは結構笑いを誘うものですよ。

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maoshuさんからの投稿・相手の言動を利用する

 こんにちわ。maoshuです。
 先程、「エルフェンリート」というアニメを見ていたときに、
 おもしろいと思ったユーモアがありましたので、紹介したいと思います。
 原作本では、第4巻にあります。

 マユという少女は、海岸で坂東という男を助け、後日偶然同じ海岸で再会する。
 そして、借りを作りたくないという坂東の主義で、
「いつか、お前がピンチになったら、今度は必ずおれがお前を助けてやる。
 助けて欲しいときはおれを呼べ。みんなぶっ殺してやるから。」 
 坂東はポケットから手帳を取り出して、住所と電話番号を書いた。
 そして、メモ用紙をやぶいて、マユに手渡す。
 坂東は去っていこうとするけど、急に何かを思い出して立ち止まる。
「おい! この辺で角の生えた女を見なかったか?」
「にゅうさんのことですか?」
 坂東は少し呆然としたけど、すぐに歩み寄って、マユの胸ぐらにつかみかかった。
「そいつだ! どこだ? どこにいるんだ?」
「わ、私、その人のことはよく知らないんです」
「そうか……」
 坂東は、マユの頬に平手打ちをした。
「そんな適当なうそで、おれをごまかせると思ってんのか? 
 おまえさっき、『にゅうさん』って言ってたじゃねぇか。
 知り合いでもない奴のことを、そんな風に呼ぶわけねぇだろ!」
 坂東は興奮して、今度はマユの髪を引っ張る。
「本当のことを言え! 絞め殺すぞ!」
 すると、マユは自分のポケットから、さっき坂東が書いたメモ用紙を取り出し、それを坂東の目の前に見せた。
「何のマネだ?」
「ピンチです。今、私すごくピンチです。助けてください」
「アホか、おまえ? おれにとっちゃ今、そんなこと言ってる場合じゃねぇんだよ!」
「さっき、必ず私を助けてくれるって言ってたじゃないですか。
 うそだったんですか?男の人なのに……」
「くそっ!」
 板藤は乱暴に、マユを砂の上に叩きつけた。
「わかったよ! 行け! どっか行け! 二度とその面見せんな!」


 発想の転換がすごいと思いました。
 まさか、「必ず助ける!」と言ってた人と、ピンチの原因になった人が同じで、
 しかも「助けてくれ!」なんて普通は言えません。
 場合によってはバカにしてると思われてもおかしくないです。

 土壇場での、イチかバチかの賭けをユーモアするとは、とてもレベルが高いと思います。

 坂東に取っては、最後は適当なうそではないですけど、見事にごまかされたという感じですね。

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同じく、「エルフェンリート」第5巻より

 マユは、公園の屋根つきベンチで常識を知らないナナという少女に出会う。
 夜になってきたから、空き缶に小さい枝を入れて、明かり代わりにすることに。
 燃料が尽きかけてきたから、ナナは火をくべ始める。
「ん〜なかなか火がつかないなぁ……ほんとに役に立たない紙ね」
 ナナが燃やそうとしていたのは、一万円札。
「わ〜っ! ダメです! お金燃やしちゃダメです!」


 これも、お約束のギャグみたいに見えますが、おもしろいです。

 その後、大量の札束を持っていたことがわかったけど、お金のことを知らないナナに対して、
「ほんとにお金のこと何も知らないんですね」
「バカにしないでくれる? 知ってるわよ、そのくらい!」
「それじゃ、教えておかなくても大丈夫ですよね。
 こんなにたくさんのお金をまとめて置いておいたら危ないですよ。
 これじゃ、ナナさんが寝ている間に、合体して大きくなったお金に喉笛をかき切られますから」
 ビクッと身を震わすナナ。
「特にナナさんなんて、仲間の目の前でお金を燃やしちゃったから……
 同胞を焼き殺された無念に打ち震えるお金たちが、
 喉元目がけて一生ナナさんを追い続けますよ?
 もちろん、解除する呪文は知ってるんですよね」
 ナナは完全に泣き崩れる。
「ごめんなさい! ごめんなさい! お金のこと知ってるなんて言ったのうそでした! 呪文を教えてください!」
「じゃ、これでおあいこですね。私が言ったのもウソですから」


 相手の嘘を見抜いて、それを自白させるために、デタラメなことを言ってからかう。
 これも発想の機転が見事だと思いました。
 ナナは、その後「(この子は敵に回さない方がいいのかしら)」と思っています。

 ユーモアとして見事だと思います。

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