第1研究室 ライトノベルの書き方  トップへ戻る

投稿、ユーモアのネタ・コツ

ハンドルさんからの投稿・落語のテクニック

 たった一言のセリフで読者を笑わせる。
 実に難しい方法ではありますが、僕はこの効果的な方法を落語の速記本から発見しました。
 タイトルは『茶の湯』。

 とあるご隠居が茶の湯をやろうと思い立つのですが、お茶の葉を使う事すら解りません。
 下男と色々相談した結果用意したのは何と『青黄粉』、
 確かに色は似ていますけどこれを立てても泡立ちません。
 困ったご隠居に、下男は『椋の皮』を買ってきて「これを入れれば泡立つでしょ?」
 しかもお茶請けとしてご隠居が用意したのは、ふかしたさつま芋と大量の黒砂糖、
 糖蜜をすり鉢を使って練り、お猪口の口を使って整形したとんでもない代物。
 見た目は綺麗ですが、こんなの食べられるわけがありません。
 こんな茶の湯に招待された人は災難です。
 何とかこのお菓子を処分しようと、トイレと偽って外に出ますが庭にはチリ一つ落ちていません。
 仕方がないと塀の向こうに投げるとそこは畑で、
 畑仕事している農夫のほっぺたにお菓子がペトッ・・・
「また茶の湯か。」


 先にとんでもない事態を羅列しておき、ラストの一言で笑わせる。
 落語とは偉大です。

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イレイズさんからの投稿・生々しい例え話

 自分もギャグ等に興味を引かれているので投稿してみました。

 自分も色々な作品を見てきました(プロの作品やネット上の作品も)
 それでも今までギャグで一番上手いと思ったのが、
 神坂一さんの作品のスレイヤーズやロストユニバースです。

例1 『ロストユニバース 幻夢 目覚める』より。

 未来世界を舞台に、宇宙船で厄介事請負人(要するに何でも屋ですね)
 をやっているケインの物語です。
 ある日ケインは酒場でケンカを引き起こし捕まってしまいます。
 留置所に放り込まれたケインの前に警官であるレイルが現れ、
 出してやるから依頼を受けろと言われ仕方無しに受ける事になります。
 (ココのやり取りも中々面白いです)
 自分の宇宙船に戻ったケインはその事を主制御システムであるキャナルに伝えます。
(キャナルは極めて人間に近いコンピューターです。少女の立体映像としてケインたちと話をします)
 しかし依頼料がゼロの原因がケインにある事を知り、
 キャナルは、それにつけ込んで宇宙船用の兵器をおねだりをします。

(抜粋)
 「げ。」
 値段を見るなりケインは思わず絶句した。
 「ね。いいでしょ。買ってくださいね」
 「お……お前なぁ……依頼料も入ってねぇのにこんなくそ高いもん四つも……」
 「……買ってくれないんですかぁ?」
 キャナルは、ぷぅっ、と頬を膨らませて、
 「ねぇ、買って下さいよぉっ!お・ね・が・い。買ってくれなきゃ生命維持装置とめちゃいますよっ!」
 ……このガキ……いつか基盤にコーヒーこぼしちゃる……
 心の中で毒づきながらも仕方なしにうなずくケイン。



 どうでしょう?キャナルの言葉は酷いのですが笑えます。
 これは二人の間に信頼関係があるから笑えました。
 悪役が「生命維持装置止める」なんて言ったら明らかに『冗談』とは思えません。
 最後のケインのつぶやきはサラリーマンが上司に怒鳴られパソコンに向かって、
 文句をひたすら打ち込む事と同じ印象を受けました(笑)

 もう一つあります、これは物語のシリアスな場面でもあるに関わらず
 そこに雰囲気を崩さずに上手くユーモアが盛り込まれています。
 
例2 『ロストユニバース 悪夢 生まれる』 より。

 出てくるミリィという女性は射撃の達人であるケインの相棒で、
 ケイン達に敵の宇宙船が攻撃を仕掛けてきた時のワンシーンです。

(抜粋)
「このスピードはあいつしかいませんっ! 一七〇M級機動駆逐艦『ラグド・メゼキス』!
  苦手なタイプですっ!」
「苦手なタイプって……! 毎晩『君と僕は一緒になる運命だ』とかって電話かけてくるくらい!?」
「いえ! 毎日道の端から、じっと家を眺めてるくらい、です!」
 真顔でわけのわからん例えで問いかけるミリィに、やはり真顔で、
 わけのわからん例えでキャナルが答える。
 ……こいつら……昔ヤなことでもあったのか……?
 はたで聞いてて、思わず内心つぶやくケイン。



 敵に襲われている最中にも関わらず雰囲気を崩さず、ユーモアが盛り込まれていると思います。
 本人たちは真剣なのに第三者から見ると、思わず笑いがこみ上げてくる事のいい例かなと。

 この作品は自分の「小説はお堅いもの」と、思っていたのを吹き飛ばされた作品です、
 機会や興味があれば読んでみてください。

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秋夜さんからの投稿・ウィット

 ども、いつもこのサイトに非常にお世話になっております、秋夜です。
 最近見つけた、面白いユーモアネタを一つ紹介します。
 ある漫画のワンシーンからなのですが、
 主人公の悪友が、自分の仕掛けた落とし穴に、手違いからはまってしまった際のやりとり。

 悪友「ふむ、これはなかなか便利な近道だ」
 主人公「……オマエの家は地中か?」
 悪友「いや、実家がブラジルにあるものでね」


 いかがでしょう? 
 日本の反対側にある国を、落とし穴から連想させるあたり、
 なかなか面白いセリフだと思いませんか?
 秋夜は実は最初、理解できなかったのですが、
 しばらくして「ああ、なるほどね」と納得して、さらにうまいなーと感心したのでした。

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