第1研究室 ライトノベルの書き方 | トップへ戻る |

投稿、ユーモアのネタ・コツ

シグマさんからの投稿・同音異義語を使用する

 初めまして。執筆歴がようやく一年だ! というシグマです。
 勉強がてらいつも通わせていただいています。

 近頃になって気付いたことながら、同音異義語を使用するという手を見つけました。
 とあるギャグテキストサイトで見かけた例です。
 でも残念ながらこのサイトは閉鎖してしまいました。
 「目玉焼き帝国の反乱」というサイトです。


「すいません、保健室行っていいですか?」
「あの世なら逝っていいわよ?」



 「行って」と「逝って」、しかも「あの世」ときました(笑)
 一文字を変えるだけでその格差に面白みを感じられ、しかもテンポもよくなるのです。
 もうひとつ例です。西尾維新さんの代表作、「クビキリサイクル」より。


「博識だね、いーちゃん」
「ああ、確かに薄識だよ。(以下省略)」



 「はくしき」の誤変換です。「はく」を「薄」とするだけで意味が変わった印象を受けます。
 本来こんな言葉は無くとも、ついつい雰囲気でクスッ、となってしまいます。

 「帰れ」「還れ」「孵れ」「替えれ」や「生きたい」「活き鯛」「逝きたい」など、
 同音異義語や誤変換というのはバリエーションが豊富なので、
 PC、携帯の変換機能を持ってすれば武器となります。

 しかしこれを多用するとかえって面白みがなくなります。
 作中に十個も二十個も登場させると飽きられるでしょう。


 この方法はあくまで『小手先の技』でしかないことを注意して下さい。
 何故ならこれはキャラを見させて笑いを取るのでは無く、
 眼に訴えかけて笑いを取る方法だからです。
 キャラは喋っている以上、読み方の同じ同音異義語、誤変換の意味の差に気付けないのですから、
 どうしても読者の意識が物語から文字へと変わってしまいます。
 読者を物語に漬からせたい時、見せ場の時に使うのはタブーというわけです。

 しかしふざけあってる時にさりげなく入れる、または皮肉の一種として使うのなら効果は抜群です。

 作中に多くても二、三個、と言うぐらいの意識でもって使えば、
 笑いを取る技のひとつになるでしょう。

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黒鷲さんからの投稿・ボケでフェイントをかけてツッコミ返す

 最近思わず笑ってしまったネタをば、
 「エンタの神様」で女装キャラ“スケバン恐子”を演じている『桜塚やっくん』と言う人のネタです。
 『あたいが分かりやすいボケをかますから、キミがツッコミ入れて』とツッコミ役を、
 お客さんの中から引っ張り出します。
 最初は本当に分かりやすいボケでツッコミに慣れさせておきます。

 ここからが本題です。今度は同じようにボケたと見せて、
 『そのまま突っ込むと、そのツッコミをトリオ漫才的なボケにしてしまう』のです。

「新幹線はなんと10000000キロ!」
 ここでスケッチブックに書いた絵を使いながらボケます。
           ↓
「速いよ!」と上手く突っ込んだと思いきや。
           ↓
「重さだよーーッ!」実は絵の一部分を意図的に隠してます。

 とまあ、ツッコミを入れたつもりの相手を逆にボケ役にしてしまうのです。

 見慣れてくると「あ、ここが罠なんだな」と見切れるようになってきます。
 とにかく前フリの使い方とフェイントを上手く使えばベタなボケでもおもしろくできると思います。

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三毛招きさんからの投稿・楽屋ネタ

 どうしても笑わせたいときの最後の手段、それは「楽屋ネタ」です。

例1『無責任艦長タイラー』より
 巡洋艦の一隻がバランスを失ってぐらりと傾いた。
 恐らく反重力装置に直撃を食らったのだろう。嘘のような展開である。
 やがてそのラアルゴン巡洋艦は煙を吹きながら海に墜落した。
 そのまま海中に突っ込んで見えなくなる。
 一瞬後れてすさまじい爆発と大音響。こんなご都合主義、今まで見たことない。


例2『ドラえもん』
「何とか対策を考えなくちゃ」
「考えた!」
「ばかに早いな」
「このマンガ6ページしかないから、急がなくちゃ」


例3『フルメタルパニック・悩んでいられない八方塞がり』
「じゃあ喫茶店系かなー。……っていうか同伴喫茶って、いったい何?」
「ノーコメント。まあね、あんたらのお父さんお母さんが子供だった時代には、まだ残っていたのよ、
 そういう施設。みんな貧乏だったの。昭和って奴よ。
 カラオケ屋とか、そういうのも無かったころの話よ」
 かなめはなぜか遠い目をした。
 (中略)
「……回転寿司も無理ねー。新古書店は論外。っていうか、死ね、くたばれ、潰れてしまえ。
 あとは……うーん……」



 『楽屋ネタ』はプロ作品である『フルメタルパニック』などで多用されています。

 ただし、この『楽屋ネタ』という手法はあまり多用しすぎると面白くなくなります。
 
 私は以前自分の小説で「地の文と登場人物の会話」を多用しすぎて顰蹙を買ったことがあります。
 あくまで『どうしてもの時の手段』と思っていたほうがいいでしょう。

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