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投稿、ユーモアのネタ・コツ

黒鷲さんからの投稿・お約束を茶化す

 これは、ある意味使いどころが難しいネタですが激しく笑いまくってしまったので送ります。
 1996年に放送されたスーパー戦隊モノ(現在は日曜朝7時30分にやってるアレです)で、
 『激走戦隊カーレンジャー』と言う作品がありました。
 30作品ある中でも、かなりの異色作で、
 全編に渡って『バカバカしくシュールな』コメディ的ストーリーが展開されていました。
 そのはっちゃけ振りと来たら凄まじいです。

 まず敵の組織、宇宙の暴走族『ボーゾック』は地球を『打ち上げ花火』にする為にやって来ます。
 正義の味方のカーレンジャーのメンバーは、自動車会社で働いているのですが、
 最初に変身を嫌がるのに『月々の給料税込み19万3000円で、
 どうして宇宙の平和まで守らなきゃいけないんだよ!』などと言い放ちます。
 さらに怪人の巨大化するアイテムが、老舗で売っている『芋ようかん』
 (コンビニの物だと逆に小さくなります)なんだから、尋常じゃなくぶっ飛んでます。

 さてここからが本題ですが、中盤の辺りのエピソードでこんな事がありました。
 怪人が現れる→カーレンジャーが出動
 ここまでは普通です。
 その後に私は爆笑してしまいました。

 怪人は子供を人質にとります。ここでピンク辺りが『卑怯よ!』と叫ぶのですが。
 怪人の方がとんでもない事を言い放ちました。

『暴走戦隊だからいいんだよ。
 それに普段一人のボーゾックに五人でかかって来るお前らに言われたくないわ!』

 ちょっと違うかもしれませんがこんな感じです。
 一人の怪人に複数で挑むコンセプトの戦隊にとっては『最も言っちゃいけない』事を、
 この作品は堂々と言い放ってしまったのです。
 本来は一人で倒せない怪人をチームワークで倒す事には、
 『一人で出来ない事も、みんなでやれば出来る』と言う意味合いがあるのですが。
 さらに終盤の巨大ロボット戦で窮地に立たされたカーレンジャーは、
 ロボットの合体を解除して五体の人型ロボットで応戦しようとして敵から

『お前ら5対1だぞ! 卑怯とは思わねえのか!?』
 と言われて、『こっちは1の力を5分割しているだけだ!』と言い返すのです。

 なんと完全に『開き直って』しまいました。
 ちなみにこの後『卑怯な気もしてきた』の一言でまた合体し直します。
 
 こういう手段は安易には使用できないかもしれませんが、
 百も承知でやるならば爆笑必死でしょう。


 ただし、『読む側も分かっている』と言う大前提も必要としますので、
 使用の際には十分注意した方が身のためです。

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玖渚さんからの投稿・無視というツッコミ

 おもしろいギャグの作り方、今回はズバリ「無視というツッコミ」です。
 ここで一つ、例を挙げます。
 これは週刊少年ジャンプで現在好評連載中の「みえるひと」というマンガのワンシーン。
 主人公の明神が桶川姫乃という少女と初めて会った時のことです。

「家出ですか?」
「うひゃああ!!!」
 この後、明神が何とも華麗なボケを見せます。
(ビックリしたっ!! ビックリしたっ!!)
「あーよくわかるよ。思春期の心の叫びってやつ? 
 オレも昔はナイフのようにギンギンにとがってたさ!! 
 でもさ……今になればオレもかわいい時代だったなって思うよ……。
 消費税が5%になる時代……3%で怒ってたあの頃って……一体なんだったん……」
 明神が振り向くと、姫乃は少し離れた距離で地図を見ながら、
「あ、スタバ行ってみたいなー」
 と、彼を無視して呟いていました。
「――オイ……人が思春期の思い出から日本経済の話題へ華麗にシフトしてる最中に……あれだ。
 スタバ行きたい、とか言うな」
「知りません」


 どうでしょう? 漫画でないのでおもしろさが減少しましたが、
 僕はこれを見たときに吹き出してしまいました。
 
 普通のツッコミもおもしろいですが、一つツッコミ役がボケを無視する……
 つまりボケ殺しをすると、おもしろいと思います。

 
 参考になれば、幸いです。
 では!

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テルモさんからの投稿・国語の教科書からの出典

 初めましてテルモと申します。
 面白い話があったので、送らせて頂きます。新聞の投稿欄で見つけた話です。
 新聞に投稿された方が出典タイトルを明記していなかったので元を捜せず、
 要約した形となってしまいますが、それでも非常に面白いと思います。
(実際に新聞に投稿されたコラムとは、文章を変えてあります)


 私が小学生の時に国語の教科書にあった物語です。
 ある講師が、若者たちへの講義でこのようなことを話しました。
「みんなと仲良くすることや、如何なる苦しみにも耐えるには 
 「堪忍」の二文字を肝に銘じて実行することである」
 その話を、指折り数えて聞いてた青年が
「先生、かんにんとは二文字ではなく四文字ではありませんか」と質問しました。
 講師は「いや、堪忍は堪え忍ぶと書いて二文字だ」と説明します。
 その若者はまた指折り数え「たえしのぶは五文字ではありませんか」と問い返すと、
 件の講師は怒り絶頂に達し、
「お前のような者には、いくら教えても分からない。さっさと出て行け」
 と怒鳴りました。が、件の青年は
「かんにんの四文字をわきまえているから何とも思いません」
 と平然としていたとのことです。

 堪忍のなる堪忍は 誰もする
 ならぬ堪忍 するが堪忍


 稀に新聞の投稿欄にこのようなものが潜んでいたりするので、目を通すといいかもしれません。

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