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間桐桜さんからの投稿・されど罪人は竜と踊る
わたしがもっとも多用するギャグの一つに毒舌、皮肉があります。 これの有利な点はあらゆる世界観で活きることです。 普通のボケ・ツッコミがシリアス中心の小説では決して向かないのに対して、 毒舌、皮肉はどの世界観で通用します! わたしがあげるならば「されど罪人は竜と踊る」です。 これは決して悪口と毒舌、皮肉が絶えない作品で、この作品の味ともなっています。 (されど罪人は竜と踊るDD 第二巻「Ash to Wish」より抜粋) 俺はコンクリ床に着地。衝撃を殺すために足裏から、膝、肘、肩、背中と転がる。口の中に土が入る。 傍らには、ドラッケン族が無音で着地していた。なにをしても美技になるギギナに腹が立つ。口の中の土を唾とともに吐き捨てると、ギギナが笑っている。 「ガユスよ、食物連鎖の順番を一つ抜かすな。植物が土を喰って大きくなるまで待てないのか?」 「次の世紀の食料問題を解決しているんだよ。パンがなければ土を喰えばいいんだよ」 笑えた人はどれくらいいるでしょうか? ▲目次に戻る |
匿名希望さんからの投稿・ドSの言葉責め
古いですが、昔少年ジャンプ連載されていた 「ボボボーボ・ボーボボ」というギャグマンガはこれまでに無いギャグを残してきました。 話とは関係無く、次から次へと脱線させたり、 予想外のギャグを発信して、万能な突っ込み役がいてくれたからこそ完成します。 それ以前に、鼻毛で戦う主人公の時点で新しいですけど… そして、最近のギャグで良くあると思うのが「ドSの存在」です。 知っている中で一番「ドS」を織り交ぜているのは、同じくジャンプの「魔人探偵脳噛ネウロ」です。 ちなみに、この漫画の作者はボーボボの元アシスタントなのです。 特に面白いのが言葉責めです。 例えば、「この便座カバーが!」や 「臭いなぁ…、いや、別に貴様が臭いとはいった訳じゃ無いのだ…。 確かに貴様は汚物だが…、いや…その話は置いておこう…」とか 「よし、昆虫図鑑を見るか。ん?何故貴様が乗っていない!」 みたいな感じで、人を「酷すぎるだろ!」と言う位まで罵る事で、笑いを取っています。 でも、その暴言の裏に何かあると、さらに面白くなると思います。 ▲目次に戻る |
フィルさんからの投稿・ニュアンスと価値観の相違
西尾維新様の『サイコロジカル(下)』から抜粋しました。 遠出をしている主人公は自分の命に危機を感じます。 そこで、同じアパートに住む女の子の姫ちゃんに電話で 『無事に戻ってこれなかったら僕の家のものを全部あげる』と言いました。 その後、結局腕を怪我しただけで戻ってこれた主人公とその女の子との会話です。 それから僕は自分の部屋に戻った。部屋の中には何もなかった。 (中略) 「だって全部くれるって言ったですよ、師匠」 犯人は姫ちゃんだった。 「姫ちゃん、部屋掃除したですよ。ゴミだって捨てたですよ」 姫ちゃんが言うところの《ゴミ》に、僕の生活用品が含まれていることは疑いようもなく間違いなかった。 「……姫ちゃん。それは僕が無事に戻ってこなかったときの話のはずだよ……」 「ですか。でもでも、その腕を見る限り、師匠、あまり無事って感じじゃなさそうですよ」 「……かもね」 自分はこれで一人、ずっと笑いこけていました。 親の視線が痛かったのを覚えています(汗 言葉のニュアンスや、人の物に対する価値観をネタにしたギャグですね。 西尾維新様の作品にはギャグが多く取り入れられているので、 ギャグの面ではとても参考になると思います。 中でもオススメは『化物語シリーズ』『戯言シリーズ後半』です。 かなり笑わせてくれます。 < |
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