音都さんからの投稿・会話のズレ
　日常でもよく間違った知識の一つや二つはあると思います。例えばこんな。

　こんにちは、音都と申します。
　これは私が実際に祖父に言われたことなのですが……

　小学生の頃、鼓笛のオーディションでカラーガードを受けた私。
音都「カラーガード落ちたらピアニカにする！」
祖父「落ちたら拾えばいいじゃないか」

　また、友達との会話でこんなのもありました。
音都「漬物最高！漬物は天だよ！」
Ｎ子「テン？毛皮にでもするつもり？」

　ありがとうございました。

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純さんからの投稿・間違った知識
　日常でもよく間違った知識の一つや二つはあると思います。例えばこんな。

友人「なぁ、天気予報みたか？　明日か明後日、台風21号がこっちに直撃するって」
自分「21号って、どれくらいやばいんだ？」
友人「いや、結構規模は小さいって言ってたけど」
自分「え、でもこないだの12号は凄かったじゃん。おかしくね？」
友人「何がおかしいんだ？」
自分「だって、21号は12号より強い台風だろ？　それとも1号とかの方が強いのか？」
友人「お前、それ台風の号の定義がちげェよ！　台風の号は威力じゃなくて何番目かって奴だよ！
　　　　12号凄かったのに21号なんてのがこっちに直撃したら俺たちスカイハイしてるよ！」
自分「あぁ、そうしたらもう地球に沢山浮遊都市できるよなぁ」
友人「浮ききる前に沈むわ！」
自分「夢がないなお前。あー、早く50号こねぇかな」
友人「ひょっとしてそれは自殺願望なのか……？」

　このように、間違った知識をもとに、話を進めると、笑いを誘えると思います。

　何を間違ったかに左右されますが、物と状況によっては世紀の大活劇が生まれなくもない。

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鳴海川さんからの投稿・シリアスな雰囲気の中のジョーク
　
　ギャグとは一言で表せるものではなく、凄く幅広くある笑いの一種だと自分は思っています。
　当たり前と言えば当たり前なのですが、これがなかなかに難しい。
　何がギャグで、何がギャグじゃないのかその判断は非常に付けにくく曖昧です。
　
　そんなギャグで自分が大笑いしたのは、
　有栖川有栖先生の「マレー鉄道の謎」、「モロッコ水晶の謎」で出てくるちょっとした会話です。
　「マレー鉄道の謎」では、友人の大龍（タイロン）に会いに行った
　火村英生と、有栖川有栖（通称「アリス」）が殺人事件に巻き込まれます。
　臨床犯罪学者として日本で活躍している火村は巻き込まれたこともあり、放っておけず事件に挑みます。
　そして延々と謎と数多くの推論が出されるのですが、その会話の中にこんな一節が。
　
　火村が警察から話を聞き終えてくると、何やら大龍とアリスが話していました。
　そして大龍は手をぶんぶん振っている。
　「二人で何を話していたんだ？」と尋ねる火村に、
　アリスは「何でもない。ただ大龍のタイガーホースに触れてしもうただけや」と答えます。
　タイガーホース？　何だそれは。と思いました。勿論火村も「何だそれ？」と尋ねます。
　するとアリスは何と答えたでしょう。
　以下引用。

――「トラウマ」
　　「帰りの飛行機からバンジージャンプをさせてやろうか」
　　　そこまで冒険家ではない。――
　
　思わず大笑いしてしまいました。お前ら、シリアスな雰囲気の中何を言っているんだ、と。

　次は「モロッコ水晶の謎」です。
　殺人事件が起こり、謎が謎を呼ぶ状況。
　またも火村は臨床犯罪学者として事件に挑みます。
　しかし、どうにもこれと言った推論が立てられない。
　鋭利な頭脳を持ってしても真相の影が見えない。そんな中新たに出てくる謎。
　火村は仮説を幾つも立て、それをルーレットに喩えました。そしてアリスが聞きます。
　以下引用。

――「ルーレットはまだ回っているか？」
　　「回ってるけど玉がどこかへ飛んでいっちまった」
　　　最悪やないか。――

　思わず笑いました。ちょ、火村ｗｗｗって。
　……ええ、何も特別なことは言ってないんです。何も特別なことはしていないんです。

　だけど、シリアスな雰囲気の中突然放たれた何だか和んでしまうギャグ。
　それが有栖川作品のシリアスさを削り読みやすくし、且つ笑わせてくれるのです。

　ギャグとは何も笑わせるだけのものではないと思うんです。
　そして、笑えないものも笑えてしまうもの、
　それこそが小説において大切なギャグではないかと自分は考えています。
　
　では何がこんなに何でもないやり取りを面白くしてくれているのか、
　と考えるとそれは前後の雰囲気にあると思うんです。

　シリアスな雰囲気、何だか良い感じの雰囲気がずっと続く中で唐突に何の脈絡も無く放たれる、
　だけど関係なくはないギャグ。それが面白いギャグの作り方なんだと自分は考えています。