第4研究室 創作に関するQ&A 558P | トップへ戻る |
コードルさんからの質問
 ツンデレキャラクターがふるう暴力について

 ツンデレヒロインという存在は昔から人気ですが、
 最近(2010年)その在り方についてどうしても疑問を覚えることがあります。

 例えば、原作もアニメ版も好評だった『とらドラ!』のメインヒロインである逢坂大河。
 彼女は物語序盤で誰もが寝静まる真夜中に主人公の家へと不法侵入し、
 家の中で物を壊すほど(だったような……)暴れ回り、
 主人公の竜二に対し撲殺未遂まで行っています。
(さすがに殺す気は無かったでしょうけど、
 にしたって記憶消すほどの勢いで頭部をブッ叩いたら重傷ですよ……)
 しかもその理由は明らかに大河側の自業自得で、
 あまつさえその後すぐに謝罪をした様子は無く逆ギレする始末。

 外見描写は美少女という風に書かれており、確かにイラストも可愛らしい。
 ですが、かわいければ主人公に重傷を負わせていいということには……ならない、ですよね? 
 とてもコメディチックな暴力には見えませんし。
 「ただしイケメンに限る」と似たようなものなんですかね。

 最近は迷い猫オーバーランがアニメ化し、好評の内に終わりました。
 これでも、主人公が無邪気なヒロインの一人に抱きつかれただけで、
 それが気にくわなかったらしい他のヒロイン二名にぶちのめされるシーンなどがありました。
 いや、何でそこで主人公を殴るか……と何か度が過ぎてやしないかと首を傾げてしまいました。

 多少遡ると、漫画「ラブひな」辺りにもこの手の描写があったと思います。
 どれも他のヒロインが魅力的であったり、見るべき点があったので購読は続けましたが、
 ヒロインの行動について腑に落ちない点もまた多かったものです。

 同じツンデレでも、シャナやルイズは何となく分かります。
 前者は主人公が諸事情で『モノ』と化してしまって、
 そういう状況が常識として染み付いているシャナなら仕方のないこと。
 ルイズは貴族として育てられた存在であり、平民は下等な扱いを受けて当たり前という、
 そういう常識が当たり前の世界にいるという理由付けがされていて、まだ納得できます。

 ツンデレのツンツン表現に、暴力が当たり前のように用いられる状況ってどうなんでしょう。
 見ていてとても愉快とは思えないのですが、
 かわいい一面さえ覗かせればそれさえも許されるのでしょうか。

 ライトノベルですから、たしかに地味なキャラクターではいけないと思います。
 性格や仕草をあえて大げさに書くことは、手法としてはもちろんアリだと思うのですが……
 理論としては分かっても、感情的にはどうしても分からない点が多いです。
 ツンデレを書くにあたり、キャラを立たせられるなら書き方次第で『暴力』の描写も行うべきなのか。
 また、こうしたキャラクターに似た疑問を抱かれておられる方はいらっしゃるでしょうか。
 皆様のご意見をお聞かせ願いたいと思います。


●答え●

 実は、攻撃というのは、嫌悪や憎悪の現れではなく、親密さや信頼関係があってこそ成り立つ行為です。
 
 例えば、兄弟姉妹の間では、
 ふざけて相手を叩いたり、小突いたり、関節技を仕掛けたり、といった行為を当たり前に行います。
 これは、相手を嫌っているから生じる攻撃ではなく、親密であるからこそ生じるじゃれ合いです。

 多少、キツイ冗談を言ったり、叩いたりしたところで、
 相手は、こちらを嫌わない、嫌っているなどと受け取らない、という信頼関係があるからこそ、
 小さな攻撃がコミュニケーションの手段になるのです。
 いわば、スキンシップの一つです。

 この種のコミュニケーションを、家族や同性の友人ではなく、
 他人である異性に対して仕掛けるのは、よっぽど仲が良くないと、不可能です。
 身体が接触するので、下手をすればセクハラになります。

 つまり、異性が攻撃という名のスキンシップを仕掛けてくる裏には、お互いの信頼関係があるのです。
 私も恋人の手を掴んで、脇腹にくすぐり攻撃を仕掛けたりしますが、
 これを他の女性にやることは、絶対にありません。
 
 私たちは、美少女と仲良くなりたい、信頼関係を築きたい、愛されたい、うほー!
 
 という密かな願望を持っています。
 作家の方々はこれを汲み取って、暴力的なツンデレヒロインを作っているのです。
 我々はツンデレヒロインに非人道的な攻撃を受けている主人公と自己を一体化させ、

 「殴られている、愛されている、いいなぁ……癒される」となります。
 (叩かれて喜ぶというマゾ体質とは無関係の感情です)
 
 現代社会(2010年)は、個人の孤立化が進み、他人から関心を寄せられたり、
 信頼関係を作るのが難しくなっています。
 このような背景から、寂しい人が増えたため、暴力的なツンデレヒロインに人気が集まったのでは?
 と分析しています。

 この暴力が、読者の目を引くために、だんだんとエスカレート化し、
 ドメスティック・バイオレンスのような様相を呈しているのが現状です。
 それ故、ヒロインが性格破綻者のように見えてしまい、嫌悪も呼ぶようになってしまったのでしょう。


文文さんからの意見
 ども、文文です。
 その気持ちすごくわかります。僕も理不尽な暴力を振るうキャラを見ると腹が立ちます。

 さて本題ですが、以前あるテレビ番組で、
 爆笑問題の太田さんがこんな感じのことを言っていました。
(うろ覚えなので口調等は気にしないでください)

 『ツッコミで叩いたり殴ったりすると観客は笑う。何故笑うか。
 それは暴力が異常なことだからだ。暴力が正常な事だったら観客は笑わない』


 つまりツンデレヒロインが些細な事で主人公に過剰な暴力を振るうのが面白いのは、
 それが現実世界ではありえない異常な事だからです。
 そう考えてみるとこれは、結局のところ『ゴミ箱に入った主人公』とか
 『ゾンビの少年が魔法少女になる』とかいう異常な設定が面白いのと同じ事なのではないでしょうか。

 結論をまとめると、通常の世界に生きる僕達が求める異常の中で、
 これが一番使いやすかったというだけの話です。


 では。


毛玉さんからの意見
 初めまして、毛玉と申します。
 守備範囲の話題なのでレスを。

 まぁ、最近テンプレートになってきたキャラ設定のツンデレ。
 確かに、ただ殴るだけの女の子に魅力はありません。
 
 しかし、彼女らの暴力の裏には愛や恋の「照れ隠し」が含まれているのです。

> 同じツンデレでも、シャナやルイズは何となく分かります。

 シャナは最初の内だけだし、ルイズも最近は違いますがね。

 最初の待遇からの変化、
 嫌いという感情からの変化が読者に好感をもたらすのではないでしょうか?


> ツンデレのツンツン表現に、暴力が当たり前のように用いられる状況ってどうなんでしょう。

 そこは、価値観の差異というものですね。
 一般にツンデレヒロインはある程度共通な欠点を持っています。
 素直になれない、体の未発達、自分の性格への嫌悪などです。
 そんな自分の短所を受け止めきれず、主人公に八つ当たりする。
 これにより体の未発達の上に精神の未発達も見受けられるのです。

 その幼さに保護欲を持ってしまうのではないのでしょうか?

> ライトノベルですから、たしかに地味なキャラクターではいけないと思います。
 性格や仕草をあえて大げさに書くことは、手法としてはもちろんアリだと思うのですが
 ……理論としては分かっても、感情的にはどうしても分からない点が多いです。


 確かに難しい問題です。

 過剰は創作において重要ですが、過度になると顰蹙を買います。


 結論です。
 
 なにも、テンプレートなツンデレに縛られる必要はないと思います。
 それこそ、オリジナリティーの欠如です。

 暴力に特化させるのではなく、もっと新しい設定を加えればいいと思います。
 
 どうしてもツンデレを書きたいのであれば、
 そのキャラクターに欠点やトラウマ、苦手なものをつくる事です。
 そうすることでキャラクターに葛藤が生まれ、人間らしいツンデレが生まれるのではないでしょうか?

 くれぐれも、テンプレートなツンデレには注意が必要です。

 参考になれば……。
 では!


飛車丸さんからの意見
 現実とフィクションをしっかり区別すればいいだけです。
 
 可愛いから許されるとかツンデレだから許されるのではなく、フィクションだから許されてるだけですよ。


俊さんからの意見
 言わせてもらうなら大河はツンデレではない。
 ……みたいな?
 別に最初の時点で主人公なんて好きでもなんでもなかったんでしょうし。素直なだけですよ。
 ルイズってあれ元祖ツンデレなんですかね。
 コードルさんの言う通り、貴族と平民っていう理由がありますから割とすんなり受け入れられます。

 素直じゃない感情表現が子供みたいで可愛いのではないでしょうか。

 女性がBL好きなのと同じですよ。
 自分はどちらかと言えば素直なキャラの方が好きですね。どうでもいいですけど。

 大した意見を持ってなくてすみません。
 それでは。


いちるさんからの意見
 こんばんは。

 えーと、男性向けの「萌えキャラ」ってのは、姿形こそ好感設定の美少女ですが、
 中身は男性の向き合い難い負の面を押し付けられてる存在です。
 
 まず何かを仕掛けるのって必ず萌えキャラです。

 胸元や太腿丸出しの格好をしていたり、「アクシデント」で主人公に乗っかったり、
 同性間で嫉妬バトルを展開したり、弱気になって孤独や嫉妬をポロポロ打ち明けてみたり。
 
 そのうち半分は主人公男子が負うネガティブ・パートなのですが、
 克服できない(読み手が気持ちよくなれない)からやらせないんです。
 
 萌え作品は「女の子にされて困惑」というシステムです。
 
 暴力もしかり。女の子が殴る蹴るされるようなシャレにならないタイプの作品より、
 実はヒロインが主人公の分までゴミ担当なのが萌え作品です。可愛く描くことでそこを隠蔽している。
(だから萌えが過ぎる作品を好きな読者は、男性からでも「ロクでもない」呼ばわりをされがち)
 ヒロインにゴミ処理させて、主人公があたかも成長したふりのできる構造ですね。

>見ていてとても愉快とは思えないのですが、
 かわいい一面さえ覗かせればそれさえも許されるのでしょうか。


 あなたは正常だと思います。
 でもツンデレヒロインに罪はないですよ。彼女たちは常に主人公のゴミを搭載される運命です。
 主人公は弱くても心は清く正しく優しく、ヒロインに殴られても跨られても「我慢」した上、
 奮起したら見事に(イージーに)ヒロインの力になれます。
 そういうからくりでしか成長を描けない、そして、そういう話を求める読み手が多いってことでしょう。


凪さんからの意見
 どうも、今まで説教たらたらして少々辛い思いをしている凪です。
 説教って、するほうも辛いんですよ?(ノ_・。)


 さて、本題ですが。

 まず、これらは小説です。

 本来であればそりゃ殺人未遂になるかもしれないだろう事が平気で行われるのは、
 リアルでそんなこと出来ないからだと割り切る必要があるのでは無いでしょうか。
 冷静になって考えてみましょう。
 そんなことを現実世界で起こったとして仮定する事に意味はあるのかと。

 もうひとつの理由としては、『過剰表現』といったところでしょうか。

 過剰表現の1番良い例を挙げるとするならば、『ずっこけ』でしょうか。
 アニメでも、忍たま乱太郎のように過度にこけますよね。
 また、バラエティなどでも芸人がよく過度にこけますよね。
 あれらがもし、一般的にする反応を示したらどうなるのか。
 勿論、盛り上がりに欠けたり、印象に残らなかったりするだろうと思います。
 劇団などでも同じです。
 台詞を言うのにいちいちあんなに手を広げたり体を目一杯動かすのは、
 それを動作でより伝えやすくするためかと思います。

 それらと似たように、ただ平手打ちをするよりは、魔法使いの話なら爆発させたり、
 全く悪気も無く残虐非道な殺しかたをして、その後対象を生き返らせる天使が、
 その行為を愛と呼んだり(と言うのは少し過剰かな)、
 そんなふうにした方がよりインパクトが強いですし、それがその作品の顔となったりすることもあると。


 といった感じなのではないでしょうか。

 長文失礼しました。


ぽろろさんからの意見
 ちわっす、ぽろろです。

 あれじゃないですかね?
 草食系主人公だけど、暴力ふるってくるような凶暴ヒロインさえ飼い馴らせるぜ、みたいな。
 ……すみません、適当に書いただけです。

 とらドラ!のあの展開は自分も嫌いです。
 直接ではありませんが、涼宮ハルヒの憂鬱のハルヒのあの理不尽さも嫌いです。
 機嫌を損ねたら世界が滅びるからという理由はありましたが、
 主人公のキョンに限りはその設定が理由で理不尽に甘んじていたようには見えませんでしたし。

 恐らくですが、ギャグの一種のつもりなのでは?
 
 迷い猫オーバーランは知りませんが、
 「嫉妬を理由にして主人公に理不尽に振舞うヒロイン」というのは使い回された手法ですし。
 文字通り洒落になってないと思いますが。

 そんな感じで。


湯飲みさんからの意見
 こんばんは、湯飲みです。

 さて、ツンデレキャラの暴力は別の方もおっしゃっている様に「照れ隠し」の要素が強いと思います。

 現実において、親しい女性同士の会話で「やだぁ、も〜!」とベシベシ相手を叩いたり、
 漫画の世界でツンデレでない女性キャラが赤面して大車輪パンチをしてくる場面なんかも、
 結局はこういった照れ隠しです。
 
 一般的なツンデレもこの照れ隠しの延長線上にあると考えてもいいと思います。

 ラブひなの成瀬川あたりは、照れに対して隠そうとする反応が過剰であるため、
 ベシベシがドゴォ! になっしまうわけです。

 と、まぁツンデレキャラ=暴力という構図は少なからずテンプレに近い物になってきてはいるのですが、
 それに該当しないツンデレもいなくはないです。それが逢坂大河やシャナみたいなタイプです。
 彼女らの場合はカテゴリ的にツンデレではありますが、
 「クールを装ってはいるものの読者から見ればツンデレ」
 といった内訳的にはテンプレから派生したものであると私は思います。

 このタイプはテンプレほどアグレッシブではないか、
 それとも多少引っ込み思案的な要素(色恋沙汰限定で、ということもある)を
 持ったタイプであることが多いです。

 高飛車も「思いをつのらせて苦悩する」「直接攻撃よりも言葉で攻めたてる」といったことが多いので、
 このタイプに近いのではないかと思います。

 ここまで書いてきましたが、大なり小なりツンデレは、
 相手に対して何かしらの「攻撃」をするのは避けられないのでは、と思います。

 
 むしろ、ツンデレから攻撃を意味する「ツン」を抜いたらただの「デレ」となり本末転倒です。
 そもそも、ツンデレはそういった「攻撃」でしか相手にアプローチし、
 気を引くことができない不器用な人たちですし、
 この定義から外れてしまったらもはやツンデレとは言えないのではないか、と思います。
 
 また、同様の条件化で、さまざまな作者さんがツンデレキャラを作り上げているのが現状です。
 最初こそテンプレでも、その描写が何を物語っているか、
 ツンデレでしか接することができないのは何故か、といったストーリー演出こそが、
 ツンデレを料理する上での醍醐味と難しさではないか、と私は思います。

 無論、新しいツンデレの形を模索しているのでしたら私の考えはまったく意味をなしません。
 しかし、文章に「このキャラはツンデレです」と書くわけにもいきませんし、
 読者も「ツンデレ」というテンプレを元に「あ、このキャラはツンデレだ」と判別しています。
 
 自分が書きたい小説を書く、という目的であるなら、テンプレにこだわらない新境地開拓もいいでしょう。
 しかし、人にウケなくては困る・需要に応えなくてはならない、
 というのならテンプレを遵守せざるを得ない場面もあるでしょう。
 特にプロの小説家ともなると、第一に需要を求めざるを得ないわけで・・・。

 と、後半は完全に関係ない内容になっていましたが、こんな感じです。


世羅 悠一郎さんからの意見
 世羅 悠一郎と申します。
 まぁ、基本。

 ツンデレというのは、感情や思考が不器用な人々の特徴ではあります。
 それを記号化した末が、現状という訳です。


 ……経験則から来る、一つの話をします。
 本来の購買層である中高生の身分ってのは、割とオーバーアクションや過剰な物事でなければ、
 感情を揺り動かされる事が少ない傾向があります。

 ですので、ターゲットに受け止めてもらえるように、過剰に演出するのです。

 逆に、普通のそれ相応の事を書いても感情を揺り動かされない比率の多い年代でもあります。
 感受性が高く養われていれば、中高生でもそんなオーバーアクションは要らないのですが……。
 基本、まだ素養と僅かな経験しかない中高生には、それでは届かない事が結構あるんですね。
 それで、現実からすれば過度な描写が行われる訳です。

 とはいえ。これは私の個人的な推論から来る経験則。
 ライトノベルはマンガ(或いは児童書)と一般大衆のニッチという事もあり、
 漫画的な手法が用いられる事が多いだけ……という単純な結論の話かもしれませんが。
 ギャグマンガやコメディそのものですからね、ああいう描写は。

 正直な話をすれば。
 「ルイズやシャナなら納得できる」という回答が展開できる時点で、十分ラノベ毒されてると思います。
 コードルさんにはコードルさんの独自の受容の境界線があって、
 該当作品はその限度を超えているだけに過ぎません。
 私だったらルイズでもシャナでも、人となりを知っていても嫌なものは嫌です。
 実際に関わるとしたらね。

 私も、出来る事ならリアリティのある、
 できるだけ現実に即した感情の振れ幅や行動で読者の心を動かしてみたいものですが……。
 その為には、綿密な購買層の心情の動きを把握しなければならないでしょうね。
 その結果、やっぱりオーバーアクションでなければというなら……力不足なのでしょうね。

 最後に。
 
 コードルさんには不快なようですが、
 ヒロインに暴力振るわれたいという願望の持ち主がいる事も挙げておきます。

 
 いや、私としても、全く持って理解に苦しみますが。
 いわゆるMという奴ですね。

 私から言えることは以上です。
 少しでも理解の参考になれば幸いです。
 それでは。


ため息さんからの意見
 僕もまったく同じことを思ってしまう人間です。
 小説内に登場するキャラクターが「どんな人生を送ってきたか、どんな常識を持っているのか」などの、
 人間味を持っていなければイライラする質です。
 フィクションの中にもリアリティは必要だと思っていますから。

 けれど「フィクションだからこそ、突拍子もない性格が許されている」という意見も理解できます。
 だからこの辺は「人それぞれ」が一番良い回答ではないかなと思います。
 作者がツンデレを書くに当たって「暴力」を入れたいなら入れればいい。
 それが嫌なら、また別の書き方をすればいい。

 要は作者の書きたいように書くのが最良です。

 一番いけないのは「売れてる作品ではこんな風に書いてたから俺もマネするぜ」という考えです。
 自分の表現したいイメージをまとめることが重要でしょう。


田中彼方さんからの意見
 どうも、田中です。テストは惨敗でしたorz
 週またいだ月曜と火曜にもありますorz

 閑話休題。
 ……まぁ、身も蓋もないことを言ってしまえば、
 『キャラをテンプレに当てはめるのはよくない』っていうもう議題無視の結論に至りかねませんが、
 僕自身最近キャラについて悩んでいるので悶々と考えながらここに書かせてもらおうかと思います。


 僕はこれについてはいい気持ちのしないサイドの人間です。
 これは完全に個人の趣味の問題になってしまうのかもしれませんが、
 個人的には『毒舌的な罵倒の中でもしっかりと主人公を立てさせてあげる』のが好きです。

 理由も結構単純です。
 ほら、マンガとかで次のコマでは怪我が完治しちゃってたりするじゃないですか?
 小説でそれと似たようなことをすると不味いとまではいかないにしても、
 特にバトルや魔法重視の小説でそんな感じになったりすると、
 『う〜ん、怪我治るの早いよね。超大技食らったのに』
 とか思えて首を捻ることになっちゃうんですよ、田中の場合。
 まぁ、魔法や超能力で回復させてるのかもしれませんがね。

 それに比べて言葉だと多少精神的に傷ついても外見には切り傷とかがありませんから、
 バトル小説でも大丈夫だと思うんですよね。

 ……まぁ、田中が毒舌好きなだけかもしれませんが(^ω^;)

 ではでは、頑張ってくださいねノシ


オキナさんからの意見
 こんにちは。
 ツンデレキャラがどうこう以前に

 「暴力を振るわれた被害者がのた打ち回る姿を面白がる」っていうのは、
 結構昔からある感覚だと思うのですが、どうでしょう?


 例えば、熱湯風呂や熱々おでん。
 お笑い芸人の方々が「熱い熱い!」って言いながら七転八倒してる姿を笑ったりします。

 例えば、罰ゲーム。
 近年年越しの恒例になってきた
 「笑ってはいけない○○24時」は単に「笑った」というだけで思い切りケツをひっぱたかれてます。
 ナインティナインがやっているめちゃイケでも、様々なゲームに失敗した報いとして、叩かれたり、
 勝ち目のない相撲をとらされたり、粉まみれにされたり、
 氷水の中に叩き落されたりと、酷い仕打ちを受けます。

 もちろん、そういう方法で笑いをとるやり方が許せんであるとか、子供に悪影響だ、
 と思う人がいるかもしれませんが、結構な割合の人はそれで笑うわけで、
 俺も遠慮なくゲラゲラ笑わせてもらっています。


 そういう感覚で見ると、暴力的な女の子に主人公がぶん殴られてるくらいのことは、
 へらっと笑って受け流せます。
 もちろんリアルに考えれば、木刀で殴られたら死ぬわ、とか思わなくもないですが、
 そこはフィクションであり、エンターテイメントですから、作品の雰囲気如何で感覚も変わります。

 ラブコメなら全然平気でも、リアルな路線で来てていきなりそんなことになったら
 「ないわー」と思ったりもするでしょう。
 完全なコメディ路線でも、受け入れられないっていう人はいて当然だとは思いますし、
 今まで培ってきた常識や倫理観の問題ですから、矯正しようったって難しいことだと思います。

 なので、受け入れられない暴力による表現は、
 例えそれが必要なものだとしても使用するべきではないでしょう。
 
 嫌々に理解もないまま書いたっていいものが書けるとも思えません。


コパンさんからの意見
 ラブコメにおける暴力は、ツッコミであり、罰であり、許しである、と考えてます。

 主人公の起こすHなハプニングは、ヒロインの鉄拳制裁によって“笑い”になります。
 他にも、主人公の浮気(いろんな女の子とイチャイチャ)を笑って許すためには、
 ヒロインによる暴力的な罰が必要です。

 暴力はハーレム型ラブコメの宿命のような気がします。


サイラスさんからの意見
 どうも、サイラスです。

 私も、疑問を持つタイプです。
 確かにツンデレキャラが相方に暴力を振うのは、ある種、テンプレ化し、笑えるものもあります。
 ただ、このやり方を続けていくと、そのキャラの未熟さが強くなってしまい、
 そのキャラが「ガキっぽい」という理由で、読者が離れる危険性があります。
 読者、特にラノベを読む、中高生には、そういう幼稚さを嫌うところがあります。
 
 ツンデレキャラって、やけに過激に反撃したり、キツく言ったりします。
 最初のうちは、かわいいとかそういうのでごまかせますが、
 これが、少しでも収まると言った成長が見られないと、
 異性として、一読者としては、いい加減にしろ!!となります。
(例え、そうなっても仕方ないなと思える設定がついても……)

 それに、テンプレ化してくると、読者としても、目が肥えてきて、
 作者が工夫しても、どれも同じに見えて、飽きてきます。


 そういったところで、私は、ツンデレキャラの暴力に疑問を感じます。
 
 コールドさんが、ツンデレキャラの暴力に対する疑問は、
 そういった幼児性や、飽きからくるのではないでしょうか?

 では。

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