ライトノベル作法研究所
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  4. 文章がうまくなる訓練方法とは?公開日:2014/10/26

文章がうまくなる訓練方法とは?

 湯治さんの質問 2014年10月19日

 文章がうまくなる訓練方を教えてください。抽象的な質問ですが宜しくお願いします。

●答え●2014/10/28

 もっとも良いのは、現在人気のある作家3人のヒット作品を模写することです。理由は3つあります。

1・あらゆる技術は、うまい人のマネをすることが上達の近道です。手塚治虫もウォルト・ディズニーのキャラの模写をして、腕を磨いたそうです。また、評論家でありアニメ会社ガイナックスの元社長である岡田斗司夫さんが、いろいろな作家から話を聞いた結果、9割の人が、「うまい人の文章を手書きで書き写すことが文章上達に最も効果的である」と、答えたそうです。

2・一人の人から学びすぎると、その人のパクリのような文章しか書けなくなる危険があるので、3人から学ぶのが良いです。それぞれのエッセンスを吸収した自分独自の文体を磨くことができます。

3・ライトノベルの文章は、一般小説とは違った独特なものであり、時代の流行によって変化していくので、今現在、人気のある作家から学ぶのが効果的です。

 模写することは本当に効果的なのか? という疑問が投げかけられることがありますが、プロ作家は、まずこれを勧めるので、効果的であると言えます。
 模写は面倒臭く、すぐには劇的な効果が出ないので大変かも知れませんが、地道に続ければ我流でやるより、よっぽど上達が早いです。芸事では、守破離といって、まずは師匠の教えを忠実に守り、次にこれを破って、自分独自の道を模索していくことをセオリーとします。まずは、うまい人のやり方をマネることが、上達の第一歩です。

 また、簡単にわかりやすい文章を書くコツとして、1文を短くすることをが挙げられます。

 「うまい文章=わかりやすい文章」です。特にわかりやすさが重視され、中学1年生でも簡単に読めるように書くことが基本とされるライトノベルにおいては、わかりやすい文章こそが正義です。
 文章とは、1文が長くなればなるほど、主語と述語、修飾語などの関係がわかりにくくなり、意味が読み取りづらくなるので、1文を短くすることが良い文章を書く最大のコツと言えます。

狼男さんの意見2014/10/19

「(前略)文章がうまくなりたいんでしたら、毎日、新聞に目を通したらいかがでしょうか? 現在の文学シーンを打破するような、斬新で革命的な文体を駆使したいのならばいざ知らず、単純に不特定多数の読者に自分の意思を伝えたいのなら、毎日、新聞を読み、そこに載っている文章の構成を学ぶのが、いちばん安上がりだと思います。いわゆる三面記事から有名作家や評論家のコラムなど文章もバラエティに富み、ついでにネタ探しにも役立ちます(後略)」
引用・倒凶十将伝 巻之伍(1999年刊行)あとがき 著者:庄司卓先生

 庄司卓先生の意見です。
 一九九六年。『倒凶十将伝 巻之伍』あとがきよりの抜粋です。

「絵がうまくなる方法に近道はありません。ひたすら描くしかないです。というのは建て前。実は近道があります。それは、好きな作家の絵を模写しまくることです」

 漫画家、あろひろし先生の意見です。
 これを小説に応用すると、いわゆる、売れている小説や、好きな小説の文章を模写する「写経」という修行方法が有効かもしれません。

「読みやすい文章を書くコツ。ある程度でいいから、七五調を意識する」

 完全な七五調にする必要はありません。それをやると歌舞伎のセリフやどどいつになってしまうので。ただ、日本人は普段から、無意識に七五調で会話をしています(若干の字余り、字足らずはありますが)。
 ほかにも、「春のうららの隅田川」のメロディーで「もしもしかめよ」が歌えたり、「めだかの学校」のメロディーでヨドバシカメラのCMが歌えたりします。なぜかと言うと文字数が七五調だから。日本人の基本リズムは、とにかく七五調なのです。

 もちろん、どうしても七五調にならないときもあります。。そういうときは、一文説を三文字にするとか、四文字の文節と五文字の文節で、二文節で合計九文字にするとか、とりあえず奇数文字になるように意識しておけば、それだけでかなり軽快に読める文章になります。

「くどくない文章を書くコツその一。文末の言葉を毎回変える。同じ文末を連続して使わない」

 要するに「ナントカだった。ナントカだった」と連続させるなということです。

 具体例「主人公が持っているAの書類にはBのデータが書いてある。ということは、ヒロインが持っているCの書類にはDのデータが書いてあるはず。普通なら、誰もがそう考えるだろう。まさしく主人公もそうであった。ということは、ヒロインがBの真実を知ることはない。よし大丈夫だ。そう判断し、主人公はほっと胸をなでおろしたのである」

 こんなふうに書けば、だいたいOKです。

「くどくない文章を書くコツその二。ひとつの文章で、同じ助詞を極力繰り返さない」

 要するに「ナントカのナントカのナントカの」とやるな。「ナントカのナントカはナントカでナントカにナントカした」とやれということです。

 具体例「ヒロインの誕生日は十二月なのでクリスマスパーティーと一緒にやった」
 こんな感じですね。連投の書き込み、すみませんでした。

玄沢さんの意見2014/10/19

 〈上手い文章〉の定義が不明なので(野暮な突っ込みですが、三島由紀夫の文章を上手いと捉える人もいれば、西尾維新の文章を上手いと捉える人もいるわけですし)答えづらい質問ではありますが!w
 私はこの質問をコストパフォーマンスということで捉えました。つまり、別段問題ない構文構造で且つ早く書ける、こうなるにはどうすれば良いかという質問に勝手ながら変換させて頂きました。

 難しい熟語を使おうとせず、ただ〈論理構造〉だけに気をつけて、2chなどの掲示板に書き込みまくることをオススメします。

~追記~
 新しい熟語を覚ようとしたら、その覚えたい熟語を無理矢理使った文章を掲示板に書き込むことをオススメします。

ヤッホー・ガラクータさんの意見2014/10/19

 僕の思う方法を書きます。
 「文章がうまい」の定義は人それぞれ違いますが、僕の場合は、「文章がうまい」というのは「文章が読みやすい」ということです。
 文章を読みやすくするための訓練方法を書きます。

 ※注意:僕の文章が読みやすいかどうかは置いといてください。そこを気にすると呪われます。

■文章を読む時、その文章が読みやすいかどうかを意識する
 紙媒体の文章も、ネットの文章も、テレビのテロップもです。

 読みにくい時は、「ハァ? コイツ何言ってんの?」と感じて読み返すことになりますので、その都度、なぜ読みにくいのかを考えます。
 読みやすい時は何も考えず読み流してしまうものですが、気が向いた時には、なぜ読みやすいのかを考えるようにします。

 あとはその時感じたことを、自分が小説を書く時に当てはめるようにします。
 書きながらはもちろんのこと、推敲する時は念入りにやります。


■滅多に使わない語句は辞書をひく
 文章中に間違った語句を書くと、正しい語句を知っている人にとって、読みにくくなります。
 自分が正しいと思っていても間違っていることがあるので、滅多に使わない語句・言い回しはとりあえず辞書をひきます。

 ネットで検索するのも効果的で、間違いとまでいかなくても、「そういう言い回しはあまりしない。言うならコッチ」という発見がちょくちょくあります。
 たとえば「訓練方じゃなくて訓練法じゃね?」といったような。

 「読む時に意識する」とか「辞書をひく」とか、いまさらですが訓練とは呼べないですね。
 文章がうまいかどうかは読み手が決めるものなので、実感できないものです。読み書きの過程を意識することで少しずつ良くなっていくものだと信じたいですね。

 以上です。

真豪鬼さんの意見2014/10/21

 文章を書きまくるしかないだろう。
 思った通りに書けばよいのだ。難しい語句を使おうだなんて思わなくて良い。漢語がすくなく、和語ばかりになってもかまわない。冗長になってもかまわない。
 書きまくってる道中で、己の未熟さを痛感するのも成長であり前進だ。
 なんにせよ、壁は乗り越えるしかないのだ。逃げちゃ駄目なのだ。

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