ライトノベル作法研究所
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  4. 個性的な作品はファンとアンチを生む公開日:2013/09/20

個性的な作品はファンとアンチを生む

 おもしろい小説を作るためにはオリジナリティが必要ということはよく言われることですが、オリジナリティがあれば、どんな読者にも支持される小説になるのでしょうか?

 以前、当サイトでは、ライトノベルの人気投票と同時に、不人気投票という、嫌われ度を測るネガティブ投票をしていました。
 ラノベを表紙だけ見て買って、失敗するという苦い経験を私自身が何度もしていたので、そういった失敗でお金を無駄にしないようにしようという目的で始めた投票だったのですけど、非常に興味深い結果がおこりました。

 人気投票で上位に入った作品と、不人気投票で上位に入った作品が被ることが多かったのです。

 人気作品なら嫌う人などあまりいないのでは? と思っていたので、ちょっと意外でした。
 でも、よく考えてみたら、これはおもしろい! と友人から薦められたラノベが、必ずしもおもしろくなかったことを思い出しました。
 逆に、私がおもしろいと思って薦めたラノベが、人によっては受け入れてもらえず、歯がゆい思いをしたこともありました。あなたにもそんな経験ありませんか?

 100万部以上のベストセラーになったラノベや小説を読んでみても、なぜこれが支持されているか理解できなかったことが何度かあります。
 特に、一世を風靡し、映画やゲームというマルチメディア展開までした世界的大ヒット作、『ハリーポッターシリーズ』が私にはどうも肌に合わなくて、一冊読んで離れてしまいました。
 (ファンの人ごめんなさい)

 さらに、ある出版社に持ち込んで没になった原稿が、別の出版社から出版されてベストセラーになったという話が、出版の世界にはよくあります。
 小説の評価には、読み手の嗜好・主観がかなり関わっているのです。

 つまり人間関係とまったく同じで、作品には合う合わないという要素が大きいということですね。
 これはおもしろい! と支持する人間がいる一方、これは肌に合わない! と嫌う人が一定数出てきてしまうのです。

 個性的な作品というのは個性が強いが故に、熱狂的なファンが付くと同時に、嫌われもするのです。
 もし、小説を発表することでアンチが現れたら、個性的な作品を作ることができたと思って良いでしょう。

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