ライトノベル作法研究所
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  4. 問題点15チェックポイント公開日:2014/12/01

ラノベ編集者の原稿問題点15チェックポイント

 2014年夏に当サイトで小説投稿企画(2014年8月20日~10月23日開催)を一緒に行ったライトノベル編集者の伊藤さんが、参加者に送った評価シートには基礎的な問題点のチェックポイントが15箇所ありました。
 以下はそのリストです。

●基礎的な問題点

 以上がラノベ編集者が原稿をチェックする時の基礎的な問題点となります。

 ライトノベル新人賞の下読みをされているジジさんによると、「新人賞は、設定とキャラのエッジの立ったものが上がりやすく、その中でマイナス点の低いものが受賞しやすい」とのことです。
 つまり、この15のチェックポイントを潰した上で、設定とキャラにエッジが立った作品を書くことができれば、受賞に結びつきやすいと言えます。

 伊藤さんが書いた2014夏祭りの130以上の評価シートは、まだリンク先のページに掲載されているので、プロの編集者がどういった視点で原稿を読んでいるのか知りたい方は、チェックしてみると良いでしょう。

兵藤晴佳さんの意見2014/12/05

 15チェックポイントの一つ伏線の張り方について。
 デヴィッド・カーター著『はじめての劇作』 (ブロンズ新社)では
1、プランティング
2、フォアシャドーイング
 の2つが挙げられています。

「プランティング」
 拳銃やナイフなどが突然出てくることのないよう、事前に観客に見せておくテクニックです。
 使われすぎると観客を落胆させるので、気づかれないよう巧妙に仕組まなくてはなりません。

「フォアシャドーイング」
 登場人物の行動を通じて、観客に行動を予測させたり、性格を印象付けたりするテクニックです。これも、観客に分からないよう控えめに使うべきです。

 筆者は、以上の方法についてこう述べています。
 「たくさん使わないとダメな場合は、後戻りして考え直したほうがいい」

 伏線は、あくまでも作品を構成する手段の一つにすぎない、ということです。
 読者がアッと驚くのは結果に過ぎません。

 伊藤さんは、「伏線的な要素がなさすぎて驚きに欠ける 」ことを基礎的な問題点として挙げられていましたが、逆に伏線を張りすぎても問題が起こるということです。
 読者を驚かせようとして伏線に凝りすぎるのは逆効果、ということなのでしょう。

 このあたりのバランス感覚は失敗しながら身に付けていくしかないですね。

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