ライトノベル作法研究所
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  4. 才能に関するまとめ公開日:2011/12/23

才能に関するまとめ

・才能とは「欲求」「成長」「実績」の三要素から成ります。

「欲求」、その対象が好きかどうか?
「成長」、その対象が得意かどうか?
「実績」、目に見える結果を残しているか?

三要素の関係
 「欲求」があると、「実績」を作れるため、「成長」できます。
 「実績」を作って「成長」すると、快感が得られ、次の「欲求」に繋がります。
 この循環によって、より高い成長を成し遂げ、大きな実績へと発展します。
 このサイクルを壊さず維持し続けることが、才能を伸ばすということです。

 これ以外の方法で才能を伸ばそうとする試みは、時間とお金の浪費となります。
 例え、一時的に成功したとしても、それはまぐれ当たりであり、真の実力が育成されていないために、一過性の成功で終わることになります。
 楽をして手っ取り早く成功したいという願いの裏には、対象に対する「欲求」の欠如(本当は小説を書くのが好きでは無い)、劣等感(とにかく今すぐオレの価値を認めてくれ)があります。

「欲求に関すること」
・才能の三要素で最も重要なのは「欲求」です。
 欲求がないと創作をそもそもしないため、「実績」も作れなければ「成長」もしません。
・欲求がなくなった状態を「才能が枯渇した」「スランプ」などと呼びます。
・名声を求めると失敗の恐怖が強くなるため、創造性が失われます。
 人間は自分の好きなことをする欲求より、他人から賞賛されたい欲求の方が強いので気を付けましょう。
・新人賞を受賞した人は、毎日三時間は執筆に時間を割いています。
・褒められることで、欲求が強化されます。褒められるような状況、場所に身を置きましょう。
・本物になれる人の欲求の強さは「そこまでするなんて、アホちゃうか?」と言われるレベルです。
・初心者の段階で、最初から傑作を作ろうと欲をかくと、1作も作れなくなるという罠にはまります。

「成長に関すること」
・成長するために最も良い訓練方法は、長編小説をたくさん完結させることです。
・才能を開花させるために必要な訓練時間は最低「一万時間」です。
・欠点を直すより長所を伸ばした方が、成功する可能性が高くなります。
・読者の批判や感想に逆ギレしていると、成長できません。安定した自我が成長に必要です。
・小説を完結させる。新人賞で一次選考を突破する。など自分のレベルに合わせた目標を決めると、成長が早くなります。
・図書館の近くに住む。図書館の本を月に15冊ほど借りてきて、机の上に並べておくなどして、勉強しやすい環境作りをすると、本を読むようになります。

「実績に関すること」
・実績は質より量です。一つの傑作を作ることより百の凡作を完結させることを目指した方が、その過程で成長し、結果的に傑作を残しやすくなります。
・自分を毎日、真剣に創作しなければならないような環境に追い込むと、傑作を作れる可能性が高くなります。
・失敗作も実績のうちです。失敗することによって、成長に繋がります。
・ネット上で優れた著者を見つけるのであれば、長編小説をたくさん完結させている人を探すと、外れがないです。

「才能のある人間の特徴」
・気がついたら毎日、小説を書いている人。毎日の生活の中で執筆の優先順位が高い人。
・小説を書くことが何よりの娯楽であり、執筆を苦痛だと感じない人。
・毎日、小説を書いていたら、いつの間にかデビューしており、デビュー後も同じように書き続ける人。
(作家が出版界から消えるのは、執筆しなくなるのが最大の原因)

「才能の無い人間の特徴」
・小説を書かない人。毎日の生活の中で執筆の優先順位が低い人。
・読者を楽しませることより、世の中に自分の偉大さを認めさせることに夢中な人。
・デビューできならいなら、小説を書いても無駄だと思う人。小説を書くのは実は苦痛です。
・本を出すことが最大の目的の人。一冊出したら、燃え尽きます。
・小説を書くのが好きではないが、ベストセラー作家にはなりたいという欲求を持つ人。
 楽に成功できる方法を求めて、時間とお金を浪費し、結局、何も成せないまま人生を終えます。

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