ライトノベル作法研究所
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  4. 小説の内容について公開日:2013/08/18

ライトノベル新人賞の応募要項Q&A・小説の内容について

 A2は、下読み経験者のラノベ作家さんからいただいた回答です。
 このページに載っている情報は、あくまで一つの参考例です。必ず自分の応募する新人賞の応募要項をよく調べてから原稿を送ってください。

Q1
・どの賞に応募すればいいんでしょうか。


ライトノベルに分類される商業出版できるほどのハイクオリティーな作品を送れば、どこの賞に出しても受賞されます。

 落選の最大の原因は、カテゴリーエラーではなく、おもしろくないからです。
 おもしろければ、よっぽどのことが無い限り選考に残ります。

 ただし、少女向けレーベルに少年向け作品を送ったりするのは、対象読者層が異なるのでやめましょう。
 できれば、そのレーベル読者が求める作品を送ることを心がけると良いです。
 受賞作に求められるおもしろさとは、すなわちレーベルの読者から見たおもしろさだからです。
 レーベルカラーは、そのレーベルの人気作をいくつか読んでみて探りましょう。

 各レーベルの傾向が良く分からない場合は、普段自分が読んでいるレーベルに投稿するのが一番です。
 自分が好きな作品と作る作品は、たいてい似たものになります。
 自分の実力が知りたいという方は、一次選考に落ちても評価シートをもらえるMF文庫やGA文庫に出すのも一考かと思います。

A2
 ・レーベルカラーについては、ほとんどの賞の応募要項等に、きちんと求めている傾向を明記してあります。

Q2
 ・未発表作品ってどんなのを言うんですか?
  Webサイトに載せているものや同人誌に掲載したものは駄目ですか?


・商業作品として流通していなければ(作品が商品として書店や電子書籍市場に出ていること)、未発表という扱いがほとんどです。

 同人誌は商業利用ですが、出版社によって扱いが異なるので、確認しましょう。
 個人Webサイトやブログ、小説投稿サイトに掲載されている小説を未発表として扱うか否かも、出版社によって異なります。

 Webサイトに掲載しているものは、結果が出るまでは削除しておかなければなりません。
 落選が決まったら後なら、再度アップすることは著者の自由です。
 ただし、受賞したら版権が出版社のものになるので再アップは不可となります。
 過去、「十三番目のアリス」伏見つかさ、「アクセルワールド」川原礫のように、個人Webサイトに掲載したものが公募で受賞するという例もあります。

Q3
・一度落選した作品を別の賞に送っていいんでしょうか?


・出版社は著作権を持たないので、それは投稿した人の自由です。
 過去、「ブギーポップは笑わない」の作者は、富士見ファンタジア大賞では最終選考止まりでしたが、電撃大賞では、大賞を受賞したという例もあります。

 ただし、選考結果が出る前に、別の賞に応募すると二重応募になりますので、落選したことを確認してから投稿するようにしましょう。
(二重応募が発覚した場合、問答無用で落選させられるのが常識となっています)

A2
・ある選考で落選した作品を他賞に送って受賞した方は多数います。
・一次選考落選作品で受賞したパターンもあります。自分が納得するまで応募するのもひとつの手段。
・ただし、落選作も他賞への応募を禁じているレーベルもあります。しっかりと確認することが大事。

Q4
・落選した作品をもう一度同じ賞に投稿していいんでしょうか。


・Q3で答えた通り、出版社は著作権を持たないので、投稿した人の自由です。

 ただし、落選するのは何かしらの理由があります。
 最低限、何が理由なのかを考えて、改稿することが大切です。

 また、落選作品は、そもそもアイディアの段階から、致命的な欠陥がある可能性が高いです。
 例えば、主人公に魅力がない、話が破綻している、既存作品に類似しているなど。
 なので、一つの作品に固執せず、一から新しい物語を作って再挑戦することをお勧めします。

Q5
・設定資料、キャラのイラストなんか作りました。
 一緒に送付したら、評価プラスになりますか?


・なりません。かえって印象が悪くなります。送られた物は見もされずにすべて捨てられてしまいます。
 あくまで、原稿用紙のみで勝負するようにしてください。

A2
・恐らく、下読み担当者のところにはあらすじと原稿のみ、応募者を特定可能な情報は極力送られてこない仕組みです。
・添付物があったとしても、下読み者は見ることがありません。

Q6
・原稿が規定枚数をオーバーしてしまいました。投稿してもいいですか?


・ダメです。削って枚数以内に収めるようにしてください。
 規定枚数以内に抑えることも、プロ作家の技術として求められます。
 ただ、下読み経験者の話によると、規定枚数オーバーは、話がおもしろければ大目に見られることもあるようです。逆に原稿が規定の量に達していない場合は、ルール違反として情け容赦なく切り捨てられてしまうそうです。

A2
・要件を満たしていないというだけで問答無用で落選する賞もあります。

Q7
・続編を一緒に送ってもいいですか?

A 
・ダメです。
 ただし、例外として、過去、電撃小説大賞で、時雨沢恵一は「キノの旅」を短編連作にして、全体を規定枚数以内に収めて投稿したところ、作家デビューとなりました。
 もし、「キノの旅」のような短編連作の形で、続編を投稿するなら、決められた枚数以内に収めなくてはいけません。
 規定の枚数を超えてしまうと、要件を満たしていないということで、評価の対象になりません。
 もっとも、これは例外的評価がなされたものですので、マネをすると火傷する危険があります。

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