ここでは、各新人賞の公募ページに掲載された応募者へのアドバイスを転載しています。
審査員として作品に期待することは、とにかく突き抜けてほしいと言うこと。 ここまでやりきったらすごい、と思えるようなもの。 例えば恋愛もので言えば、読んでるこっちが恥ずかしくなるくらいのむき出しのセリフや、 感情や欲望をさらけ出したバトルのような会話の応酬とか……。 そんな、映像化するのも恥ずかしいと思ってしまうような作品に出会って、 ぜひ映像にしてみたいですね。
「これ、途中で死んだはずの友人Aがなぜかまた出てくるし、最後のボスみたいなの、こんな方法で倒すとかありえないけど、出てくる子たちはみんなかわいいし、読んでて楽しいんだよな!」という原稿と、「まあ、よくできてるかな。目立った穴はないし、それなりに読みやすいし、つまらなくはない」という原稿とでは、どちらがいいでしょう。
僕は前者だと思います。
とにかくキャラクターが魅力的で、ページをめくるたびにワクワクするような展開の小説を作ってください。ポイントは、1冊読んだあと「登場キャラクターが好きになれる」ということ。そして、印象に残る(インパクトがあってオリジナリティのある)世界観や設定があればなおよしです。
・作品はその1作品の中で必ず完結させましょう。
続編を意識しすぎて、多くの伏線を回収しないままに終わってしまう作品が散見されます。
「デビューしてからこのアイディアを」と考えるのではなく、持てる力すべて注ぎ込みましょう!
・誤字、脱字が少ないことに越したことはありませんが、多少それがあるからと言って落選にすることはありません。
誤字、脱字を気にしすぎて、テンポ、勢いがそがれてしまわない様にしましょう。
(もちろん、常識の範囲内です。投稿する前に読み直して自分で校正をするのは必須です!)
・デビュー後の競争はたいへんに厳しいです。
デビューそのものを目的とするのではなく、デビュー後、仕事として書き続けていくという、強いプロ意識を持った人を熱望しています。
昨今のライトノベル業界は出版不況も何のそのの戦国時代で、新人さんの技術力も総じて高いです。
それなのにいわゆる『新人』は数が多すぎてよっぽでないと目立てません。
そんな厳しい時代にデビューし輝く存在になるために、必要なのは小手先の能力ではなく個性と情熱、なにより愛です。
多少間違った方向でもいいので、ほどばしる「俺はこれが好きなんだよ!」
というパッション溢れる作品をお待ちしております。
浴びせてください、あなたの本気! ぜんぶ受けとめてあげる!
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