複数の動機を与える
人が行動するには、動機が必要です。なにか理由が無いと、人は行動しません。
主人公が命をかけて敵と戦うのなら、命をかけて当然と読者が納得できるような動機が必要になります。
もし、納得できないような理由で命をかけてしまうと、とたんに物語が嘘臭くなり、読者は白けてしまいます。
そこで、有効なのが登場人物に複数の動機を与えることです。
例えば、悪役がＡという国を侵略するのは、征服欲だけではなく、その国のお姫様が好きだから(愛情)、昔、その国で迫害を受けたから(復讐)、といった二つ以上の理由をつけるのです。
動機が強くなれば、その行動にはリアリティと人間臭さが出て、読者はより感情移入しやすくなります。
特に、読者を納得させやすいのが、「愛情・復讐・自己防衛」の３つです。
参考・人間が行動する理由
１・愛情（異性愛、兄弟愛、親子愛）
２・友情
３・復讐（怒り、憎悪、嫉妬、劣等感）
４・義務（仕事・命令）
５・欲望（金銭欲・名誉欲・支配欲・物欲・性欲）
６・趣味・嗜好・ポリシー
７・正義感(恩・義理・情け)
８・好奇心
９・自己防衛
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