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拙者の部屋は、ぼんやりとした薄闇に包まれていた。
机の上に置かれた蝋燭の炎が、風もないのに少しだけ揺れる。襖に映る拙者の影が、化け物のように大きく蠢いた。承知していたはずなのに、思わず驚いてしまう。 かなり疲れているようだった。拙者は溜め息を吐くと、薄くなった頭部に手を伸ばしてポリポリと掻いた。 いや違う! これは禿げではない少し密度が薄いだけだ誤解しないでくれ冗談じゃないよく見れば判るはずだろ第一そんな自虐的な男ではないぞ拙者は。 ……やはり疲れているのだ。自ら頭髪の話題に触れてしまうなんて。 忍者学校の教師になって、早二年。 拙者は今、地理のテストを採点している最中だった。今夜中に片付けなくてはならない。 それにしても、みんな点数が悪い。忍術に関係ない教科だからといって、手を抜き過ぎている。まったく最近の生徒は、地理のことなどチリません、てか。 「…………」 な、いきなり部屋に充満するこの冷たい空気、まさかスベッたのか? 馬鹿な、ありえないぞ嘘だ拙者の頭はそんなつるんとあからさまにスベるほど髪が絶望的に少ないというわけでは(以下略)。 ああ、そろそろ時間だ。疲れた拙者を癒してくれる天使が、今から舞い降りてくる。この予定だけは絶対に狂わない。 拙者は立ち上がって準備した。拙者の望んだ世界は、もうすぐだ。 やがて天井板が音もなくガッタガッタ外れると、羽毛のような軽やかさでズドーンと人影が落ちてきた。いや、実に忍者らしい登場ではないか。さすが我が妹。物音すらしないとは。 「えへへ、失敗の術で参上!」 萌え。いや、妹がチロリと舌を出して言った。 「お尻打っちった」 萌え。いや、拙者はカッコいいところを見せようとした訳では断じて絶対金輪際ないのだが、素早く身構えて忍者らしい反応を示した。かの偉大なる忍者、伊賀のネットリ捏造もビックリの完璧さだ。拙者は悦に入ったが、妹の感想は期待と違っていた。 「お兄ちゃん、すごい前衛的な構えだね。ジョースターさんみたい」 「ジョースターさん?」 まさか海外に知り合いが? いつの間にかグローバルになった妹に甚く驚いた。 桃色の忍び装束に身を包んだ妹は、後ろで束ねた栗色の髪を揺らしながら、ゆっくり拙者に近づいてきた。長い睫毛に縁取られた猫のような瞳をクルクルと動かして、少し恥ずかしそうに拙者を見つめている。 「お兄ちゃん、今夜はあたしに新しい術を教えてくれるんでしょ?」 期待に満ちた声で萌え問いかけてくる。そう、その為に、急いでテストの採点を終わらせようとしていたのだ。まだ終わってはいないが、地理のことなどチリません。 「もちろんだよ。今宵は畳返しの術を教えてあげよう」 「えぇー!」 妹は、不満そうな声を出して唇を萌え尖らせた。 「もっとこう、パルプンティックな術ってないの?」 「ぱるぷん……?」 若者は、すぐ横文字を使いたがるから困る。拙者など全て日本語だ。愚労春(ぐろーばる)、よし。 「ねぇ、お兄ちゃん。実はあたし、新しい術を編み出したの。先に見て欲しいな」 俯いた妹の頬が、ほんのりと上気している。拙者は、冷静に鼻息を荒くした。 「ほほぉ、どんな術だい?」 「全裸お色気の術っていうの」 ズキューン萌え萌えドッカーン! いやいやいや、そんな十八禁術はいかん。天国なら逝けそうだが逝かん、非常に遺憾。 拙者たちは二人だけのようでいて、色々と他人の目があるのだ。特に管理忍という方に知れたら大変だ。規約違反の術は、世界を破滅へ導く威力がある。 だが、愛しい妹の術を見ないなんて駄目だ無理だ我慢できない見たい。拙者は心を萌え鬼にして、管理忍と戦う覚悟を決めた。 「兄として妹の身体には興……、妹の新術には興味がある。早速見てあげよう。もう待ちきれないぞいや別に変な意味ではなく期待がそれだけ大きいということなのだ早くしてくれ心の準備は万端だこれ以上兄をじらさないで欲しいほら一気にガバッと。……慌てて失敗しないようにな」 拙者は、兄としての威厳を言葉に込めて妹を促した。 「じゃあ、いくよ」 逝く。ああ、悶々とする。助けてドラえ悶! これは試練かも知れん。そんな親父ギャグが連続で冴え渡った瞬間、蝋燭の炎がふっと掻き消えた。 時間切れだった。 妄想忍法「拙者の妹」の術が解けて、部屋は暗闇と孤独と落胆に包まれた。 |
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作者コメント
空不開と申します。「あきあかね」と読んで(呼んで)ください。 この名前で作品を投稿するのは初です。はじめまして。 |
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●感想
AQUAさんの意見 こんにちは。作品拝読しました。 現在、A(秋の読書)K(感想)B(文)活動中です。目指せ48個。 気になった作品に、一読者目線のライトな感想をできるだけ数多く……と思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。 読んでみてビックリしました。 自分と文章、または発想が同じというか、さらに上の上を行かれているというか。 この手の微エロシモギャグを良く書く自分ですが、一応気を使って、初投稿作品は万人受けする話を出しましたよ? もっと世間体を気にしてください! ……というのは冗談です。 まずは、文章について少し。 >物音すらしないとは。 >素早く身構えて忍者らしい反応を示した。 このあたり、はしょっているというか、少し言葉足らずな気がします。 また、キャラの行動が漫画系の元ネタに寄っかかっているので、漫画を読まない方には通じないという危険性が。 ちなみに自分は当然、ストライクど真ん中でしたよ。 ストーリーですが……評価するのもバカバカしいですね。 主人公の妄想フルスロットル、そしてもはや定番の、寒すぎる夢落ち。 小説的にというより、ネタとして笑わせていただきました。 何かアドバイスを……と思いましたが、この手の話が長くなると、途端に薄まってしまうので、どちらかというと短くする方向で。 といっても、伝わりにくいボケ部分を、一部カットしてみてもいいのでは? という程度しか思いつきませんが。 あとは、現在自分は電撃LLにどっぷりですので、この忍術巻物を同僚からもらった設定にして『ささやかすぎる贈り物〜萌え妹を○ ○ しちゃうぞ〜』みたいな切り口はどーですかね。 最後に、もしかしたらこの先、酷評する方も出てくるかもしれませんが、自分は大好きですとお伝えしておきます。 こういう好き嫌い分かれる作品ではなく、万人ウケする良い話も読んでみたいなぁと思いつつ……。 では、少しでもご参考になれば幸いです。 へべれけさんの意見 こんにちは、へべれけと申します。 御作を拝読いたしましたので、拙いですが感想などお受け取り下さい。 ■文章・作法 作法、語彙、技術。それらを充分にもちながら、さらに文章に面白味がある。 すでにご自分の文体を確立されているのでしょうか。すばらしい。 個人的には読点を挟まない「ひとりいい訳」が気に入りましたw ■雑感 読了後の第一声からお伝えします。 くだらねえww(ほめ言葉) この感じはひさしぶりですね。ごちそうさまでした。 とりあえず欠点もないので、お気に入りの箇所でもあげときましょうか。 >忍者学校の教師になって、早二年。 いきなりこれですかwww や、真面目な話、構成上すばらしい展開だったと思います。これのおかげですべてを肯定して読んでいけます。 >ジョースターさんみたい ジョジョ立ちww >妄想忍法 もういうことねーよww(ほめ言葉) ■総評 肩肘張らずに読める作品ってやっぱりいいですね。 良作ありがとうございました。 ではでは。 ボトルさんの意見 くっだらねえww(褒め言葉) ども、ノーパソの前で抱腹絶倒したボトルです。 言うことなしのギャグ小説でした。自分もこれくらいギャグが書けるといいんだけどなぁ。それにしても、主人公の一人称が拙者って(笑)。 奇抜な発想や、面白みのある一人称が秀逸です。アドバイスする余地が無いっすね。 まあ、そんなわけでこれで勘弁して下さい。 次回、期待しています。頑張って下さいノシ らうらさんの意見 拝読しましたので、感想を書かせて頂きますね。 拙者という一人称が、まず斬新で面白かったです。 随所にある巧みな表現回しに笑ってしまったのですが、特に、 > 羽毛のような軽やかさでズドーンと人影が落ちてきた。 ここが最高でした。(笑) それから『管理忍』に『規約違反の術』(笑) 物語中の世界にもありそうなものを、現実とリンクさせる手法が上手いなと感じました。 またオチも良かったのですが、一点、忍術に『時間切れ』があるということを事前にどこかで示していると、 さらにオチが際だったのではと思いました。 好みの問題かとも思いますので、ご参考までに。 このような作品、好きです。 次回作も楽しみにしています。 呟木心葉さんの意見 どうも、呟木心葉です。 初投稿おめでとうございます。 どんどん書いて行ってくださいね♪ 拝読させて頂いたので感想を。 ★感想★ □ □ □ 楽しめました。 「面白い、最高!」とまでは行きませんが、ある程度の面白さはあったと思います。 よくある忍者の主人公と、かの漫画の神様が封印した夢オチであるにも関わらず、この作品がありきたりでは無く感じた理由は、比喩の仕方とユーモアのセンス、それと、ほぼ確定された作風では無いでしょうか。 雑な部分もありますが、初めてとは思えない作品でした。自惚れず、更に精進して下さい。 □ □ □ ☆批評☆ ■ ■ ■ ※0点が標準点です※ ■ ■ ■ 【タイトル】《0点/5点》 可もなく不可もなくです。 あと少しインパクトが欲しかったですね。 ― 【構成】《2点/5点》 構成力はなかなかだと思います。 ただ、ハゲの部分と寒いギャグの部分は、もう少しシンプルに出来たかな、と思いました。 ― 【設定】《-1点/5点》 設定としてはありきたりですね。もう少し捻りが欲しかったです。 ― 【文章】《4点/5点》 文句なし、ですかね。 ただ、この文体の文章は読む人を選びますので、注意した方がいいかも知れません。 ― 【描写】《2点/5点》 素敵な感性をお持ちですね。 細かい技を見た気がします。 まだ荒い部分もあるので しっかりと読み直し 勉強してみてください。 ― 【冒頭】《1点/5点》 勢いがありますね。 物語に引き込まれました。 ― 【キャラ】《0点/5点》 この作風にはピッタリの主人公でしたが、プラスαがなかったのが残念です。 ― 【オチ】《2点/5点》 ありきたりの設定ですが、オチに持って行くまでの流れがうまく、夢オチなのに面白かったです。 ― 【推敲】《0点/-5点》 なかったです。 見落としがなければ。 ― 【総合】《5点/10点》 ■ ■ ■ 【合計】《15点/50点》 ■ ■ ■ 拙い感想ですみません。 取捨選択して頂けると嬉しいです。 これからも頑張ってください。 次回作も楽しみに待ってます。 ……では、また。 By.つぶりん えあるさんの意見 いつもお世話になっています。えあるです。 こんなに巧みな文章を書けるお方に評価をいただいていたとは……。 感想を書いてる自分が恥ずかしくなるほど上手です。 ましてギャグが書けない自分には刺激的すぎますね(笑) 世界観はバラバラですけど、それをも気にさせない構成にはやはり驚かさせられます。まあ掌編ですので気にしなくてもいいと思いますが。 素人の私にはこれぐらいしか書けることが少なかったです、参考にならなくて申し訳ないですorz 次回作があればまた読ませていただきますね。では。 UMAさんの意見 UMAです。 おもしろかったー。 こんなふうに何も考えずに読める作品というのはいいですね。 作中の小ネタでちょくちょく笑わせていただきましたw あえて突っ込むとしたら、タイトルの薄さでしょうか。 目につきにくいというか。 それ以外は笑いの糸が途切れない、いい作品だったと思います。 ありがとうございました。 三月 椋さんの意見 読ませて頂きました。 まず爆笑しました。変なツボに入ったようです。 何とか批評させて頂こうと思ったのですが……正直、難しいです。面白すぎて中々書けませんでした。終始小さな笑いがあり続け、最後の最後に思いきりトドメを刺されたようです。たった二行のラストには余韻を残す大きな効果がありましたね。 おそらく、これは細かいこと突っ込んだら負けなのでしょうか。そう思わせるだけの勢いが今作には確かにありました。……強いて言うなら、忍者のおっちゃん(?)の言動をもっとお堅い感じにしてみてはどうでしょう。お堅い言い回しなのにやってること・言ってる内容はあまりにも馬鹿馬鹿しい、というギャップによる笑いを狙えるかもしれません。 あとはまぁ、くのいちだったらお色気の術は基本中の基本じゃないかなぁとも思いましたが、至極どうでもいいことですね。 ではでは。 フラッターエコーさんの意見 初めまして、おはようございます。フラッターエコーと申します。以後、お見知りおきを。 空不開(あきあかね)さんの『拙者の妹』を拝読しました。 とりあえず何ですか、これ。何なんですか、これこれ! 凄く面白かったんですけど、言葉では言い表せません。なので『これ』になっています。小ネタにくすくすと笑いがこみ上げてきて、最後のオチで『ぶふぇ!?』と我慢仕切れなくなって思いっきり笑いました。 いやー、妹ネタでこんなに面白いものを書ける人は久しぶりに出会いましたよ。読んでいる間は本当に楽しい時間を過ごさせて頂きました。 ネタがいちいち細かい上に、面白くて読むスピードが段々と早くなる小説って最高ですね。また、空不開さんの腕に驚きを隠せません。 ちなみにアドバイスできることはありません。むしろ、私ではお力になれないと思います。こんな面白い小説書けませんから笑 とにもかくにも次回作も期待しています。 では、駄文失礼しました。 三十路乃 生子さんの意見 どうも、三十路乃 生子です。 ギャグ好きの『あの』AQUAさんが宣伝していらしたのと、作者様があの方らしい(?)ので向こうで点数をつけられなった申し訳なさもあって、読ませて頂きました。ただ私の予想と作者様が合っている自信もないので、人違いでしたらかなりスミマセン。ついでに動機も不純でそっちもスミマセンorz。でも、面白かったです(ここ重要ww さて、私は基本的にダメ感想人です(あえて残すのは嫌がらせじゃないですよw)取捨選択の方をよろしくお願いします。全て捨ててもOKですので。 (以下、重大なネタバレを含む) 『雑感』 これは気持ちいい読後感wwww 読み終わって「あ〜やっちゃたかぁw」という変なシンパシーを感じました。 悪いことではないです。拙者さんはもう、しょうがないと思いますw 特に終始徹底された一人称のスベリ具合が絶妙で「うわぁww」と思いながら楽しく読ませて頂きました。 感想としてはとにかく面白かったという、簡単なものになってしまいますが、やっぱり面白かったですw 少し冷静に考えても読み易い文章で、語呂とボキャブラリーの多さと利用規約や十八禁などの合わせ言葉(?)が拙者さんの頭の様にテカテカ光っていました。 構成においても無駄なく、最初は硬く序盤から少しずつギャグで崩していき最後で落とす脱力系の笑えるオチも素晴らしかったと。長さ的にもこれ以上やられると冷め始めてしまいそうですが、巧く上げるだけ上げてそのテンションのままテンションが下がる前に落としたタイミングにも脱帽です。 だいぶ絶賛になりましたが、私はギャグを書くのが全く駄目でして。ベタ褒めになりましたが本心ですので、メンタル面での糧にでもして頂ければと思います。 あれです、隣の芝は青いんです。 あ、それと拙者の名前をあえて出さなかったのも巧いと感じました。 『その他読みながらメモった事柄(一読+二読分)』 細かい描写が光っていたので、多くなりますがなるべく拾っていきます。 ・拙者の妹 まぁ、実に怪しげなタイトルですねw ・机の上に置かれた蝋燭の炎が、風もないのに少しだけ揺れる。 ギャグを予感させるタイトルの割りにこの辺りは硬いので、この後だんだんと化けの皮(?)が剥がれるのに一役買っていると思います。それにタイトルも真面目だと誤解される恐れがあるので丁度良かったかと。 ・承知していたはずなのに、思わず驚いてしまう。 一応、伏線なんですかね? ・拙者は溜め息を吐くと、薄くなった頭部に手を伸ばしてポリポリと掻いた。 真面目な中で次にギャグが入りますが、このボリボリという擬音が丁度良いクッションになっていると。 ・これは禿げではない少し密度が薄いだけだ誤解しないでくれ冗談じゃないよく見れば判るはずだろ第一そんな自虐的な男ではないぞ拙者は。 ここで句読点が使われていないのも必死さを表現しており上手いです。 ・忍者学校の教師になって、早二年。 忍たまを想像したのは私だけじゃないはずw ・地理のことなどチリません、てか。 これは寒いwwww 最初に地理のテストと言われて、なんで地理にしたんだと首を傾げていましたが、このためでしたかw ・な、いきなり部屋に充満するこの冷たい空気、まさかスベッたのか? 下手をすれば本当に寒くなりそうなところ、「…………」を前に入れて強調していたのはよかったです。 ・この予定だけは絶対に狂わない。 伏線? の割には微妙だったかも。ただこの後の〔拙者の望んだ世界は、もうすぐだ。〕は良かったと。 ・やがて天井板が音もなくガッタガッタ外れると、羽毛のような軽やかさでズドーンと人影が落ちてきた。いや、実に忍者らしい登場ではないか。さすが我が妹。物音すらしないとは。 細かく読めば表現としてわかるのですが、初見で一瞬矛盾だらけに見えました。 1、音もなくガッタガッタ外れる⇒音がないのにガッタガッタ? 2、ズドーンと人影が落ちてきた。物音すらしないとは⇒物音すらしないのにズドーン? ちなみに幻術だったため本当に音がしなかったんてすかね? まぁこれは別にいいんですが。 ・萌え。いや、妹がチロリと舌を出して言った。 ちょっwwww どんな間違いですかwww ・萌え。いや、拙者はカッコいいところを だからどうしたwwwww ・偉大なる忍者、伊賀のネットリ捏造もビックリ どこら辺が偉大なんだwww ちなみに、ネットリ捏造くんにした方が個人的には読み易かったです。本家より忍者ハットリくんの方を先にイメージしたので。 ・「ジョースターさん?」 検索したらジョジョが出ましたが、そっちですか? ・「お兄ちゃん、今夜はあたしに新しい術を教えてくれるんでしょ?」 お色気かwwww ・地理のことなどチリません。 二度目なのに不覚にも吹いたww このタイミングに二回目を持ってきたのはセンスを感じます。 ・萌え問いかけてくる ・唇を萌え尖らせた どんな表現ですかwww こういう表現がホントに巧いですw ・拙者など全て日本語だ。愚労春(ぐろーばる)、よし。 自重wwww ・拙者は、冷静に鼻息を荒くした。 絶妙ですねw 言葉と裏腹に拙者がかなり期待しているのがこの矛盾した表現で的確に、そして面白く伝わってきます。 ・「全裸お色気の術っていうの」 もはや術じゃないww ・いやいやいや、そんな十八禁術はいかん。天国なら逝けそうだが逝かん、非常に遺憾。 十八禁術の合わせ言葉(?)に、遺憾・逝かんの表現、地理・チリと合わせて本当に巧みですね。 ・管理忍、規約違反の術 ちょっ、ここでメタのボケは自重www つか作者様、これ書いているときすごく楽しかったでしょう?ww ・もう待ちきれないぞいや別に変な意味ではなく期待がそれだけ大きいということなのだ早くしてくれ心の準備は万端だこれ以上兄をじらさないで欲しいほら一気にガバッと。……慌てて失敗しないようにな この一気まくし立て後にちょっと恥ずかしくなったと思われる一文がギャグとしてもそうですが、通常の表現としても逸脱です。 ・妄想忍法「拙者の妹」の術が解けて、部屋は暗闇と孤独と落胆に包まれた。 ご馳走様でしたwww 『点数及び総評』 文句なしの30点です。 随所に光るものを感じました。忍者、薄毛、地理教師、こういった設定の使い方もそうですが、言葉選びとギャグのタイミングも非常に素晴らしかったです。なのでギャグ系のみに特化した話での最高点である30点をつけさせて頂きます。 ちなみに40にしないのは個人的な嗜好なので無理に変える必要は一切ないと思います。 『お気に入りのシーン・キャラ・セリフ』 二度目のこれ。 ・地理のことなどチリません。 あとこれも。 ・伊賀のネットリ捏造 上記の二つはツボに入りましたw 感想とか、考察とか、意見とかは以上になります。 長ったらしく微妙な感想を残してすみませんでしたorz 的外れ必至なのであらためて取捨選択の方をよろしくお願い致します。 それでは非常に面白い作品を有難うございましたorz くるくるさんの意見 こんにちは、くるくるです。 爆笑しました。拙者が面白すぎる……。 たたみかけるようなギャグがいちいち面白くて、いつの間にか読み終わっていました。 しゃべり方は割と堅めなのに、「萌え」ってお前(笑) オチも読めませんでした。忍者っていうことを考慮すればもしかしたら思いついたかもしれませんが、いかんせん文章の勢いに押されて一気に読んでしまったので、考える暇がありませんでした。 いやぁ、レベルの違いを痛感しました。 気になったところですが……。すいません、特に思いつきません。 コメディとしてはほぼ完璧にまとまっていたのではないかと。 むしろ、ここまでの筆力を持った人に批評してもらったのかと思って冷や汗が出たくらいです。 それでは、駄文失礼しました。 |
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