アルファポリス・第3回ファンタジー大賞受賞
いつもお世話になっております。
安芸(あき)と申します。大変ご無沙汰しておりましたので事後報告になり恐縮ですが、アルファポリス様主催の第3回ファンタジー大賞に拙作「神は祟る」 が受賞いたしました。こちらの長編部門に投稿させていただいて、高得点掲載所に残っております作品です。その改稿版がこのたびの受賞の運びとなりました。
ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。
出版は「神は祟る」より先に小説家になろう様で連載しておりました「愛してると言いなさい」が安芸とわこのPNで5月に刊行され、現在書籍発売中です。
拙宅ブログ「安芸物語」にて連載中。興味をもたれた方のご訪問をお待ちしております。
ライトノベル研究所での多くの出会い、様々な助言をいただいたことでの改稿が受賞へと繋がり、引いては別作品も取り上げていただき、出版の運びとなりましたこと、心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
Q1: 初めてライトノベルに出会ったのはいつですか?
すみません、はっきり憶えていません。たぶん、中学のとき、友達からコバルト文庫を借りました。
Q2: 初めて小説を書かれたのはいつですか? それはどのような作品でしたか?
中学一年のとき、友人と防火シャッターの傍で『扉の向こうにワンダーランド〜』な会話をしたことがきっかけで、異世界ハイ・ファンタジーを書きました。これが処女作ですが、一番大事な作品です。
Q3: 作品はどのようなソフトを使って書かれていますか? あるいは手書きですか?
wordです。
Q4: 作品の書き方で(例:クライマックスを先に書くなど)、自分なりの書き方がありますか?
プロットがなくてははじまりません。
起承転結、山場、どんでん返し、クライマックス、決め台詞、キャラクター、どんな順番でもいいので手持ちのメモに思いつく限り書きこみ、最終的にプロットに仕立てます。
ただ、きちんとした指導を受けたわけではないので限りなく自己流ですが。
Q5: 初めて作品を新人賞に応募されたのはいつですか?
三年前です。そして二年前にもう一度。
でもどちらも正式な投稿マナーを知らずに送付したので、落選も当たり前かと。
伏線完全回収という基本を押さえていなかったんです。
このことはライトノベル研究所で後から知りました。
Q6: スランプになった、もしくは作家になることを諦めようと思ったことはありますか?
スランプは多々あります。いまの文体に落ち着くまでがひどかったです。
作家になることはいまでも諦めていません(自分ではまだ作家未満、いち物書きであると思っています)。
Q7: アマチュア時代に参考になった本はありますか?(ハウツー本など)
ハウツー本はあまり参考にしたことないです。
Q8: 尊敬している作家さんはいますか?
タニス・リー氏。アーロン・エルキンズ氏。ジャック・ヴァンス氏。
ライトノベル作家でなくて申し訳ありません。
Q9: アマチュア時代にどのような方法で筆力を高めていきましたか?
ジャンルを問わず、本を読むくらいでしょうか。
純文学、ミステリー、ファンタジー、戦記、SF、ホラー、実用書。
色々な分野に触れると世界観がひろげられるかな、と。
あとは、物語を書き続けて、語彙を増やし、会話力を重視して、自分なりの書き方を身につけたことでしょうか。
たぶん、自分の文章体は書き続けることでしか身につけられないのでは、と思います。
Q10: 執筆は、いつもどのような時間帯にされていますか?
夜です。
Q11: 一日の執筆速度はどの位でしょうか? また、ノルマを作っていますか?
遅筆です。18行×44文字を5,6枚書くのに5,6時間かかります。
ノルマは課してないです。会社員なので、書くことにあてられる時間はごく限られていますし、ノルマを設定してもたぶん挫折します。
Q12: 一日にどれくらい執筆に時間をかけておられますか?
帰宅時間にもよりけりですが、1時間から長いときは6,7時間。
締め切り前は寝食と仕事の他はひたすらに書きました……。
不思議なことに体力知力限界なほど、精度が向上します。
でも書いていて楽しくなく、辛いので、おすすめしません。
やはり適度に無理なく書くことが一番だと思います。
Q13: どのような方法でプロットを作られていますか?
タイトル、テーマ、キャラクタ―、世界観、主軸、章分け、伏線、エピソード列記。ざっとこんな感じです。
キャラクタ―設定は細かいです。でも収拾の見込みがないほどにはしません。世界観は重要視します。プロローグは一番大事だと思います。
Q14: 作品を書く上で何か大事にしている、または心に留めていることはありますか?
ひとはどこから来てどこへ行くのか。
愛はどこから生まれてどこへ辿り着くのか。
私の物語はだいたいがこの二本柱です。
命と愛情。当たり前のように身近にあるこの奇跡の源を探るとき、神秘を感じずにはいられません。
Q15: 「売れるものを書くべきか」、「書きたいものを書くべきか」、
答え辛い質問ではありますが 、もし良ければ意見を聞かせていただけませんか?
時流は大事です。時流をおろそかにせず、書きたいものを書いて、売れればそれが一番いいかと思います。
でも、面白い、面白くないは主観の問題なので、それは書き手にはどうしようもないことです。
ならば、せめて自分が納得のいく物語を綴り、物語を裏切らず、読者をたまに裏切って、ベストの状態で完結させることが望ましいと思います。ちなみに私はハッピーエンドが好きです。
Q16: プロになれた理由を、ご自分ではどうお考えですか?
まだまだです。プロとは自称せず、いち書き手として答えさせてください。
受賞作の「神は祟る」は世界観が珍しく、書籍化作品の「愛してると言いなさい」は読者がたくさんいてくださったからだと思います。
Q17: プロになって一番嬉しかったことは何ですか?
これもプロとは自称せず、いち書き手として答えさせてください。
自分の本が書店に並んでいるのを見ることができたことでしょうか。
Q18: 最後に、これから安芸さんに続け!と頑張っている方達にアドバイスをいただけませんか?
苦しくても書くこと。書きたくなくても書くこと。書ききること。時間はかかってもいいです。
とにかく書くことでしか道は開けないです。
そして第三者に読んでもらうこと。盗用を恐れて作品をしまっておくのはもったいないです。
たくさんの人の意見を聞いて学ぶこと。
失敗は怖いですし、感想は耳に優しいことばかりではないですが、すべての声は清濁併せて、自分の血となり肉とできます。上記のことは常に私も現在進行形で課題としております。
まだまだ未熟な限りの私ですが、これからも書き続けたいと思います。
最後になりますが、このたびこのような場をうっぴー様にいただけたこと、深く感謝申し上げます。
どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。安芸でした。