「小説家になろう」から書籍化!
初めまして、kt60と申します。
ここのサイトに投稿したのは数を数えるほどですが、コンテンツ自体はそこそこ読んだり読まなかったりとしておりました。
「小説家になろう」で連載していた「モンスターズ・ハーレム~物理さんで無双してたらモテモテになりました~」が、2014年の7月に創設された双葉社のモンスター文庫さまより書籍化となりましたので、ご報告させていただきます。
タイトルから推察される通り、ハーレム! そしてハーレムなハーレム小説になります。
あとこれを読むと、アリについてちょっとだけ詳しくなります。
Q1: 初めてライトノベルに出会ったのはいつですか?
ちょっと覚えていませんが、3、4年ぐらい前ですかね。
Q2: 初めて小説を書かれたのはいつですか? それはどのような作品でしたか?
4、5年ぐらい前だと思います。
書いたのは、星新一さんに影響を受けてのショートショートでした。
かなり稚拙な作品ながら、50本ぐらいは書きました。
Q3: 作品はどのようなソフトを使って書かれていますか? あるいは手書きですか?
vertical editor で背景を緑。文字を白にして書いています。
疲れ目の対策になるのです。
Q4: 作品の書き方で(例:クライマックスを先に書くなど)、自分なりの書き方がありますか?
アクションがないシーンでは、萌えを入れたりギャグを入れたり、クスリとできそうな比喩を入れたりはしました。
Q5: 初めて作品を新人賞に応募されたのはいつですか?
一応は3、4年ぐらい前ですが、今読み返すと死にたくなります。
下読みさんにはひどいことしました(´・ω・`)
Q6: スランプになった、もしくは作家になることを諦めようと思ったことはありますか?
スランプはありました。
しかし自分の場合、原因の十割はただのインプット不足でした。
「自分はここで迷ってる」という個所を明確にして、書こうとしている作品と同じジャンルの作品を読み漁りましょう。
Q7: アマチュア時代に参考になった本はありますか?(ハウツー本など)
真っ向勝負のスローカーブ。
小説とはなんの関係もない本なんですが、
「特定の推測を基本線として観察していると、推測が外れた時でもなんらかの発見があるものだ」
という一文を見て、「なるほど」と思いました。
Q8: 尊敬している作家さんはいますか?
作家さんでどうか、と言われるとちょっと難しいです。
作品で好き! というのはわりとあるんですけど。
Q9: アマチュア時代にどのような方法で筆力を高めていきましたか?
言うほど高まっている自信はありませんが、「筆力」の定義を明確にはしました。
街を裸で歩くと変態になりますが、スーツで風呂に入ると変人になります。
同じように小説も、時と場面と場合によって、「使うべき文体」は異なってきます。
究極に軽いシーンで音符や顔文字を使わないことと、重厚なシーンで音符や顔文字を使うことは、同じ程度に愚かです。
軽い場所では使うべきだよヽ(^o^)/
Q10: 執筆は、いつもどのような時間帯にされていますか?
わりとランダムですね。
作業に疲れたらパソコンの前から離れ、A4の紙に殴り書き。
あとでパソコンに入れ直す――といった工程を踏んだりもしていますので。
Q11: 一日の執筆速度はどの位でしょうか? また、ノルマを作っていますか?
「一日」では決めていません。
「三日で三千字前後」とはしています。
人にはどうしても、「乗っている日」と「イマイチな日」があります。
「一日」で区切ってしまうと、
イマイチな日がくる→ノルマ達成に失敗→萎える→ますます遠ざかる
というスパイラルに陥ります。
ですのでノルマは最初から、甘めに設定しております。
ただその代わり、三千字前後は絶対に書きます。
Q12: 一日にどれくらい執筆に時間をかけておられますか?
あやふやなのでわかりません。
そもそも小説で重要なのは、「書くべきことを書くこと」です。
そういう意味では、時間で区切ってどうこうではなく、中身で区切って考えるべきと思います。
Q13: どのような方法でプロットを作られていますか?
書きたいシーン、入れたいシーンを箇条書きにして、繋ぎ合わせていくような感じです。
既存の作品の骨格を見たりもします。
導入、ヒロインとの出会い→設定解説→日常パート→日常パート→大きな事件→大団円
かなり大雑把に書いてますが、キャラクター中心のコメディ小説においては、かなり使われている骨格です。
こういう風に示しておけば、自分が詰まっている箇所も簡単にわかるようになります。
それを明確にしておくと、アンテナが鋭くなります。
Q14: 作品を書く上で何か大事にしている、または心に留めていることはありますか?
減点要素がないことを評価してくれる人なんていない。
矛盾だの整合性だのを気にすることは、矛盾さえなければ抜群に面白い! という作品を書いた人間にだけ許される権利。
口からクソをひりだす前に、前に突っ込んで進め!
Q15: 「売れるものを書くべきか」、「書きたいものを書くべきか」、答え辛い質問ではありますが 、もし良ければ意見を聞かせていただけませんか?
それより先に、「自分は売れるものを書けるか否か」を考えるべきと思います。
「売れるものを書くのなんて簡単」と言っている人は腐るほどいて腐ってますが、その人たちのうち、「本当に書けた人」がどれだけいるのか。
仮に自称でよいのなら、わたしは魔法少女です。
Q16: プロになれた理由を、ご自分ではどうお考えですか?
売れている作品に「ん?」と思うことがあった場合、作品の質が悪いのではなく、自分の感性が腐っているのだと決めつけるようにしたことであると思います。
Q17: プロになって一番嬉しかったことは何ですか?
イラストにイラスト。あとはイラストにイラストにイラストです。
Q18: 最後に、これからkt60さんに続け!と頑張っている方達にアドバイスをいただけませんか?
自分の理論や感性を守ろうとしないこと。
「ボクの考える小説作法」とは違った行為を、売れているプロの作家がやっていたとします。
そういう時に、「例外」、「そのプロは天才だから」などとレッテルを張って、「正しいボクの小説作法」を守ってはいけません。
プロがやって売れているなら、それはやっていいことなんです。
仮に「例外」とするのなら、「どういう時が例外なのか」まで、具体的に言えるようにならなくてはいけません。
仮に相手が天才ならば、追いつくための努力をしなければいけません。
売れているプロは、大先輩にほかなりません。
そういう先輩から学ばないことを、正当化してはいけません。