ライトノベル作法研究所
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  4. イスカリオテ公開日:2012/09/12

イスカリオテ

ジャンル:バイオレンス
著者:三田 誠
出版社:電撃文庫
発行年月:2008年11月10日

久我さん一押し!(男性)

■ 解説

 一年間だけ、死んだ兄のふりをしてほしいー。そう乞われ、久瀬イザヤが降り立った御陵市は、七つの大罪を具現する「獣」と戦うための都市であった。地脈の特異点より現れ、人を喰らい、街を蹂躙する「獣」。それに対抗しえるのは、神の奇蹟を模倣するという断罪衣と、少女の姿をした第九祭器・ノウェムだけ。
 「この街は、あなたを愛するでしょう」そう告げたノウェムとともに、イザヤは兄のニセモノとして、この都市で「獣」と戦うことになるが…。
 三田誠が放つ、罪と罰の織りなすアイロニック・アクション、開幕。

■ 久我さんの書評2012/09/11

 『レンタルマギカ』の三田誠が送る、嘘と皮肉にまみれた物語。

 銃器や輸送用ヘリコプターという現代兵器、レールガンやサイボーグ、ヒトクローンといったオーバーテクノロジー、量子の振る舞いを利用した人工の奇蹟――。あらゆる要素が盛り込まれたアクション小説です。

 この小説には、世界一有名な某宗教として『聖霊教』なるものが登場します。聖ジョージ、聖アガタ、ダビデなどの有名な聖人たちのエピソードも盛り込まれており、神学考証もきちんとなされています。
 興味のある方は、元ネタを調べてみても面白いかもしれませんよ。

 そしてなんといってもこの物語のキモは『獣(ベスティア)』の禍々しさ、それを模倣奇蹟をもって戦うパワードスーツ『断罪衣(イスカリオテ)』にあるでしょう。

 その戦いぶりは、是非本を読んで確認してください!

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 断然ノウェムですね! 彼女の健気さが可愛くてたまりません!

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 所々に小さいけど結構大きいミスが見らるのが残念です。『第二種奇蹟』が『第三種奇蹟』になっていて全然別の意味になっていたり、『銀十字の剣』と『聖十字の剣』で表記が揺れていたりします。

■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)

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