奇天烈な「家族」との馬鹿馬鹿しくも温かい愛と絆と狂乱の物語

狂乱家族日記

○読者投票結果 　最高です！一押し。 103 　おもしろいです！ 24 　なかなか良いです。 12 　ふつうです。 2 　イマイチです。 3 　おもしろくないです。 1 　買うと損します。 15

ジャンル：現代ファンタジー 著者：日日日 出版社：ファミ通文庫（エンターブレイン） 発行年月：2005年06月 本体価格 640円 (税込 672 円)

Ｇ県県民さん（男性）　西夜きろうさん（男性）　釜飯マンさん（男性・１９歳）一押し！

■ 解説

　「その醜くも穢れきった指先で、
　凶華様のたおやかな御腕を掴むという冒涜行為を今すぐやめろこのユダ的背徳者」。
　ある日、凰火が出会ったのは、罵詈雑言をまき散らすネコミミ、シッポつきの可憐な少女だった。
　通りがかりの商店から食べ物を掠め取り、
　大勢の警官に追われるこの人外少女・凶華とは一体何者？　
　そして――凰火を襲う最悪の運命とは！＞
　超常現象対策一課行動部隊長・乱崎凰火と、
　奇天烈な「家族」との馬鹿馬鹿しくも温かい愛と絆と狂乱の物語！！
　第６回「えんため大賞」佳作受賞を含む、
　新人賞4冠の驚愕の新人日日日(あきら)、ついに登場！

■ Ｇ県県民さんの書評

　まずテンポがいいです。
　すらすら読めるというライトノベルの第一条件（……だと勝手に思ってます）を満たしています。
　好きな小説のひとつです。


お気に入りのキャラはいますか？　どんなところが好きですか？
　凰火。
　最近のドライなところがいいです。


この作品の欠点、残念なところはどこですか？
　『何でもアリ』になった感じがします。

　異世界宇宙超科学に魔術……。
　ここまでやると何だかな、と思ってしまいます。

■ 西夜きろうさんの書評

　狂乱　狂乱　狂乱。
　狂乱の一言で十分に語れる。だけどそれだけでは無いのが、
　「狂乱家族日記」

　家族愛と狂乱、その二言そろってこその「狂乱家族日記」。
　タイトルどうり「家族」がテーマのこの物語、た・だ・し・普通じゃない。

　簡単なあらすじは、世界を滅ぼすと言われる閻禍の子供がいて、
　まあそれが１人なら問題が無かったらしいが、
　その閻禍のＤＮＡと合致する子供が出るわ出るわ。
　どれが本物の閻禍の子供なのか分からない、皆殺しにするのもダメだというので、
　全員集めて一緒に暮らしてどれが本物の閻禍の子供か判別する作戦、
　(閻禍の子供に「こんな家族殺したくないなあ」とおもわせるのも可)「なごやか家族計画」。
　それに父役として選ばれた乱崎凰火と、
　７人の閻禍の子供(容疑)との狂乱に満ちたそれでも暖かい共同生活。
　とまあ、こんな感じ。

　キーパーソンとなる家族構成ですが、
　父　乱崎凰火　２７歳　一般人
　大日本帝国政務執行機関直属超常現象対策局対策一課行動部隊長。
　あっはっはっ長過ぎ、分かりやすく言えば対化け物の軍隊の隊長。
　乱崎家では、やさしいお父さん、暴れ放題の妻(凶華)に日々、頭を悩ますお父さん。

　母　乱崎(みだれざき)凶華　２０歳　閻禍の子供(容疑)
　天上天下唯我独尊を突っ走る謎のネコミミ少女(実年齢２０歳)。
　見た目イタイ格好の少女に見える上やること、なすこと狂乱ずくし普通じゃない。
　だけど、家族思いであるのもこの凶華。

　長男　乱崎銀夏　２３歳　閻禍の子供(容疑)
　心と身体に葛藤を抱える麗人。
　絶世の美男子、しかしオカマ、他はこの本を読んでからのほうがいいかと。

　次男　乱崎帝架　７歳　閻禍の子供(容疑)
　「褐色皇帝」最後の血族。
　言葉を話すライオン、誇り高きライオン、ご飯はペットフードだよライオン。

　三男　乱崎雹霞　３歳　閻禍の子供(容疑)
　最強の陸戦型生物兵器「黒の十三番」。
　心優しいのんびり屋の殺人サイボーグ。

　長女　乱崎千花　１６歳　閻禍の子供(容疑)
　以下ネタばれなんで、他はこの本を読んでからのほうがいいかと。

　次女　乱崎優歌　９歳　閻禍の子供(容疑)。
　家族から過剰な虐待を受け続けた「孤独人形」。
　いたって普通の少女、地味な普通のやさしい少女。
　口癖「さっぱり」。

　三女？　乱崎月香　?歳　閻禍の子供(容疑)。
　謎のくらげ。
　好物「寿司」。

　人間３人　人外１人　ロボット１人　獣１匹　くらげ？１匹　計８人。
　普通の人間のほうが少ないって、何だろね。
　ユニークでしょう。つーかくらげってｗ

※以上ネタバレ終わり

　凰火以外、全員偽名で優花と千花以外全員、血はつながっていません。
　世界のあちこちからかき集められて出来上がった家族なんです。
　そのうえ全員複雑な事情を抱えている。

　でも、どんなにおかしくても、どんだけ狂乱でも家族愛があるのです。暖かいのです。しかし狂乱ｗ

　ほんと、おもしろい小説ですよ。とにかく笑いのなら是非是非オススメしますよ。


お気に入りのキャラはいますか？　どんなところが好きですか？
　凶華、雹霞。
　凶華は、その問答無用さから。
　雹霞は、そのギャップから。


この作品の欠点、残念なところはどこですか？
　……え〜と書いていいのかな？
　表紙がイタイ。

■ 釜飯マンさんの書評

　テンポがいい！！！！
　設定がふざけててたのしいんですよ＾−＾

　冒頭は日記帳でその話がおわった感想？
　見たいな物がつずられてるのでワクワクしながらよめます。
　日日日作品は読んでみたいのですがいまのところはこれが１番おすすめです。


お気に入りのキャラはいますか？　どんなところが好きですか？
　帝架。
　ライオンなのに人語話話しますそこが好き。
　おねーちゃんや家族を大事に考えてるかっこいい次男なんですｗｗ


この作品の欠点、残念なところはどこですか？
　日記から始まるので少し先が読めてしまうところですかね。
　逆にそこからまさかこんな展開がとなるときもあれば、やっぱり予想どうりかよ……
　と、なることがあるのが残念です。

■ あなたはこの作品についてどう思いますか？（読者投票）

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