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その少女は死神でありながら、その真っ白な容姿ゆえに仲間から「変わり者」と呼ばれていました。

しにがみのバラッド。


 ○読者投票結果
 最高です!一押し。 242
 おもしろいです! 111
 なかなか良いです。 64
 ふつうです。 31
 イマイチです。 34
 おもしろくないです。 20
 買うと損します。 61

ジャンル現代ファンタジー
著者ハセガワ ケイスケ
出版社:電撃文庫(メディアワークス)
発行年月:2003年06月
本体価格:590円 (税込 619 円)

名も亡き人さん(男性) 刹那さん一押し!

■ 解説                               

 目を覚ますと、少女は死神でした。
 その少女は、死神でありながら、
 その真っ白な容姿ゆえに仲間から「変わり者」と呼ばれていました。
 しかし、少女の持つ巨大な鈍色の鎌は、まさしく死の番人のものです。
 少女の使命は人間の命を運ぶこと。
 死を司る黒き使者である少女は、仕え魔のダニエルと共に、人の魂を奪いにいくのです。
 死を司る少女は、様々な人と出会い、そして別れていきます。
 哀しくて、やさしいお話。


■ 名も亡き人さんの書評                     

 知ってる? 死神の話。真っ白で綺麗な死神なんだって―――。

 死神A‐100100号 百々は冷え切った人の心を、暖めてくれて、
 やがて人々の心を変えて行く。


 短編でおくられる、しにがみのバラッド。はそんな物語です。
 百々は死神です。だから人の命を奪います。
 ある時は命を救い、ある時は存在そのものを消し、ある時は命を奪う。
 悲しい結末、幸せな結末、そのたびに百々は笑い、泣き、踊ります。
 これは、白くて優しい、死神の物語 。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 7巻は最強につまらないです。だんだんイラストがエロくなっています。
 エロさは大した事ないんですが、6巻まで買ってきた人にとっては、すっごく腹が立ちます 。



■ 刹那さんの書評                        

 なぜにこの作品がいまだに一押しされていないのかと疑問に思うほど、
 すばらしい作品だと思います。
 オムニバス形式で綴られる、人の命の輝きの数々は涙無くして読むことはできません。

 もう泣く事のできない人たちのために涙する、心優しい死神の少女、モモ。
 彼女の涙に触れた時、彼らは何を思うのでしょうか。

 「生きる」ということ。「死ぬ」ということ。
 この機会にあなたも一度考えてみてください。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 やはりモモ、と言いたいところですが、ここは彼女の使い魔のダニエルを押しておきます。
 普段は小生意気なことばかり言っていますが、
 ことモモのことになると態度がころっと変わる愛すべきペットです(笑)。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 欠点らしい欠点はないと思います。
 あるとすれば、命という重いテーマを掲げた作品のため、
 敬遠されやすいのかもしれません。



■ 一言感想コメント                       

・上手く表現できませんが、文字の温かさや表現の仕方、そして一貫した物語の様で、
 その実は短編集の様な読みやすさに魅かれます。
 他にも、時々やってくる過去に登場したキャラクターとのクロスも面白いものです。

・主人公、モモ。
 通常、死神と言えば大概の人は真っ黒い姿を想像するでしょうが、
 彼女はその真逆、真っ白い姿をしています。
 そのギャップや、命を奪う立場である死神でありながら、
 命を奪う事を躊躇い、涙を流すその姿に惚れました。


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


-Mini Vote-
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RPGにも似たファンタジー世界へ“シフト”し、そこで、もう一つの生活を送る

シフト-世界はクリアを待っている


ジャンル現代ファンタジー
著者うえお 久光
出版社:電撃文庫(メディアワークス)
発行年月:2008年06月
本体価格:670円 (税込 704 円)

ぜろざきさん(男性・19歳) お滝さん(男性・25歳)一押し!

■ 解説                               

 一部の若者たちの間で起こった不思議な現象―
 眠るとRPGにも似たファンタジー世界へ“シフト”し、そこで、もう一つの生活を送る。
 なぜこの現象が起こるのかは分からない。たった一つのヒントは、
 “シフト”する時に聞こえる「世界はクリアを待っている」という言葉だけだった……。
 「現実世界」と「“シフト”世界」、眠るたびに二つの世界を行き来する、
 少年少女たちの“日常”と“冒険”を描く。
 『悪魔のミカタ』の著者・うえお久光が贈るモダンファンタジー第1弾。


■ ぜろざきさんの書評                      

 面白いです。

 シフト世界と現実の世界がうまく重なり合い、つい感情移入してしまいます。
 
 この世界に関わる人々のほとんどが思春期の少年少女なのですが、
 その内面の純粋さ、複雑さが非常に上手く描かれており、
 どのような人でも誰かに共感できるのではないでしょうか。
 
 また、この登場人物たちの年齢層から、
 恋愛とはまた違う「性」に焦点を当てた問題も多数出て来るのですが、
 リアリティを表現する以上の不快感は得ず(人によるかもしれませんが)、
 むしろ物語に深みが出ています。

 そしてストーリーだけでなく、世界観もまた素晴らしい。

 若者たちはもう一つの世界に、それぞれの「役割」を持って生まれてきます。

 戦士や魔法使いなどはファンタジーの王道中の王道ですが、それらとは別に、
 クリエイターやハウスオーナー、人外の「怪物系」といった新たな要素も世界を拡げています。
 
 若者たちが悩み、苦しみながらも、自分で力を磨き、
 新たな世界を様々な形で生き抜いていく様は爽快です。


 皆様もどうかこの本を一度読んでみてください。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 主人公の赤松祐樹/ラケルです。
 毒舌家で現実主義なはずなのに、困った友人を助けずにはいられないお人好しな所や、
 もう一つの世界において、「怪物系」でありながらも真っ直ぐに生きようとする姿勢が好きです。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 主人公たちの本気が最強過ぎます。

 敵軍に戦う術が存在するのか、甚だ疑問です。(その点が楽しみでもありますが……)



■ お滝さんの書評                        

 今まで読んだラノベの中でもっとも面白いと思いました。
 このストーリーは、夢の世界と現実の世界の二つの話で、進んでいきます。
 魔法使いのスキルだったり、怪物系の生い立ちだったり、
 
 世界観の設定がしっかりしているせいか、読んでいる間は、物語に違和感を感じませんでした。
 あとは、やはりキャラクターがいいですね。


 とりあえず、手に取ってみてください!


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 委員長ですかね。
 健気なところ。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 4巻がなかなか出ないことですね?


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


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