ライトノベル作法研究所
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アップフェルラント物語

ジャンル:現代FT
著者:田中 芳樹
出版社:光文社文庫
発行年月:2003年11月

TFAさん一押し!(男性)

■ 解説

 20世紀初頭のヨーロッパ。
 アップフェルラント王国の孤児ヴェルは、囚われの身の少女フリーダと運命的な出会いをした。
 彼女の手には全世界を揺るがしかねない、王国に隠されたある重大な秘密が!
 ヴェルは好漢フライシャー警部とともにフリーダを救出。
 しかし、強大なドイツ帝国軍の魔手もすぐそこに迫っていた―
 心躍る波瀾万丈の冒険小説。

■ TFAさんの書評

 田中氏言うところの「ルリタリア・テーマ」物です。
(現代世界に架空の国や地域を嵌め込んで整合性を持たせた物。
 田中氏の造語で異世界ファンタジーとは一線を画する)

 20世紀初頭、東欧にある架空の国アップフェルラントにおいて、財宝を巡って大人たちの思惑が交錯する中で、渦中に巻き込まれた少年少女の運命は?
 「田中芳樹」といえばスペースオペラ物又は異世界ファンタジーが多い中で、数少ない現代物ファンタジー。

 ラノベでもあまり類似作品を見かけないので、作家諸氏には是非参考にして秀作を書いてもらいたい。

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 脇役キャラが個性的で誰でれも存在感がある。
 ヴェルに手を焼きながらも暖かく見守るフライシャー警部、その元上司でフリーダの保護者となるツェーレンドルフ大佐、ヴェルの保護者となる発明狂のレーンホルム博士、外見は良きお婆さんだが国と国民を守る為、冷酷になれるカロリーナ女王等、見所は多く、ヴェルとフリーダを見守っている。

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 田中氏の作品では唯一の「ルリタリア物」だが他に続く作品がないこと。
 未完の長編を多数抱えて多忙なこともあろうが、是非ともこういった作品をまた書いて欲しいものである。

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