美少女３人に狙われることになったオチコボレ魔法使い、式森和樹は一体どーなる！？

まぶらほ

○読者投票結果 　最高です！一押し。 56 　おもしろいです！ 29 　なかなか良いです。 52 　ふつうです。 15 　イマイチです。 41 　おもしろくないです。 44 　買うと損します。 66

ジャンル：恋愛・ラブコメ 著者：築地 俊彦 初版発行　2001年 12月 富士見書房（富士見ファンタジア文庫） 価格（第１巻）　560円 (税込：588円)

Ｔ．Ｋさん（男性）　ちなみさん（女性・１５歳）　火鳥明日火さん（男性・１６歳）一押し！

■ 解説

　
「き…きゃあああああっ！」
　昼下がりの空に響き渡る少女の悲鳴。
　誰もいないはずの自分の部屋に見知らぬ女の子がいた。
　それも…それも、ほ、ほとんど裸同然で――！

　式森和樹、１７歳。
　エリート魔術師養成学校・葵学園に通っているが、成績は下から数えた方が早い。
　そんな彼のもとにある日やって来たのは、宮間夕菜と名乗るひとりの少女。
　彼女は言った。「今日からわたしたちは夫婦です」と。
　呆然とする和樹の前に、さらに２人の少女が現れる。
　彼女たちの目的はただひとつ。
　それは世界最高の魔力を秘めた和樹の遺伝子、つまり彼の身体だった！
　ワケあり美少女３人に狙われることになったオチコボレ魔法使い、
　式森和樹の青春と貞操は一体どーなる！？
　人気マジカル・ラブコメ待望の短編集、書き下ろし短編も収録してついに刊行。

■ Ｔ．Ｋさんの書評

　自分は短編集で読んでます。魔法学校の高校を舞台にしたラブコメです。
　まぶらほの短編集１巻の「にんげんの巻」の２話には泣きました。
　
　クライマックスの方では１巻にして、
　いきなり主人公かメインヒロインの命か……という目の離せない展開。
　短編集４巻にあたる、「ゆうれいの巻・した」のクライマックスもすごくよかったです。

　実は、自分はこれがきっかけでライトノベル読み始めたので最も思い出深い作品です。
　先に出たのは長編のやつらしいんですが、
　いまでは短編集の方が多く出ていてそちらの方が本編ということになっているみたいです。
　というか、自分はそちらの方しか読んでないんですけど。
　
　設定としては、全ての人が魔法使いなんですが、
　なんと魔法の使える回数がテレホンカードみたく回数制限あって、
　平均的には十数回なので普通の人はあまり魔法を使わず、
　しかも一度使った回数は戻らない上もし回数が０になると消滅してしまうという設定になってます。

　では、肝心の主人公「式森和樹」の回数はなんとたったの７回。（標準以下)　
　でも実は世界最強の魔法使いだったりします。

　最初はそのことでややコンプレックスを持っており、退屈な学校生活を送っていましたが、
　ヒロインたちとの出会い１巻の中で徐々に解消されていきます。
　ヒロインの方々もなかなか個性的な人たちです。
　メインヒロイン格の「宮間夕菜」はわりと最初はまとも（？)なキャラだったのですが、
　２巻以降だんだんと、時々やきもち焼いて暴走するヤンデレキャラ化してたりします。
　基本は優しい、いい人なんですが。

　特にふっかつの巻以降、ヤンデレ化の進行が激しくなっています。
　たとえばふっかつの巻の１巻目にあたる、「ふっかつの巻　ひがし」では、
　新しいレギュラーとなった女の子の舞穂と和樹が買い物のとき手をつないでいるのを見て、
　売り物としてそのへんにあった肉切り包丁を取り出し、
　「これ、切れ味よさそうですね。動かないでください」振りかぶりながら
　「和樹さんの肩の付け根を切り落とします。
　そうすればいつまでも舞穂ちゃんとお手てつないでいられますよ」とかいったりしてます。

　また、「ふっかつの巻　とうなん」では校舎の一部を爆破し、
　その後夕菜の学校での評判が清純派から清純風武闘派に変わったそうです。

　ちなみに、あとがきによるとアニメで夕菜の声優をしてた人も
　「夕菜ちゃんがどんどん駄目な方向に…」とか言ってたとか。（自分も実は同感だったりする）

　割と綺麗なイラストが印象的ですが、ギャグの部分では
　主人公のクラスメート２年Ｂ組の連中が大暴れする話は、
　あのイラストからは想像できないほど個人的に爆笑ものです。
（もちろんたまにはシリアスな部分もありますが）

　１巻の「にんげんの巻」はあとがきにもあったようにややシリアスですが、
　２巻目以降はややギャグの色が強くなっているように思います。


お気に入りのキャラはいますか？　どんなところが好きですか？
　やはりメインヒロインの宮間夕菜ですかね。
　でも、一番幸せになってほしいのは凛ですかね。


この作品の欠点、残念なところはどこですか？
　イラストが綺麗過ぎて色モノだと見えるので思われがちかも。

■ ちなみさんの書評

　初めて読んだライトのベルだったのですけれど、
　これほど小説が楽しいものだとは知りませんでした！！

　個人的に女の子がモテモテ設定が好きなのですがけれど、
　この作品は全く逆！さえない男がモテモテ。
　今まで見たことないギャグ、ギャグ、ギャグ。
　それなのに、長編ではシリアスと泣かされたり爆笑したり、
　とにかく読んでいると感情豊になる作品です。


お気に入りのキャラはいますか？　どんなところが好きですか？
　山瀬　千早

　主人公、それを取り囲む女の子３人。
　全て好きなキャラクターなのですが、
　あえて、短編小説に収録されている書き下ろしで主役になっている
　こっそりと主人公のことが好きな彼女を選びます。
　主人公的キャラとはまた違う、どこにでもいるような純粋な女の子で、とても大好きです。


この作品の欠点、残念なところはどこですか？
　長編と短編で多少設定が異なります。

　なれている人にとってはなんてことないことですが、
　初めて読む人にとっては少し欠点になってしまうと想います。

■ 火鳥明日火さんの書評

　とにかく主人公なんかよりも、主人公の周りの美少女たちよりも、

　サブキャラが面白いんです。

　時々、主人公が頭の中から消えてしまうほどに(笑)
　舞台は現代の日本社会。けども、魔法がごく自然と存在する世界なんです。
　主人公は歴史に名を残す偉大なる魔法使いの血を引く魔法使い。
　しかも、ひとりや二人ではなくて、教科書に載っているような歴史上の人物の半分以上も！！
　そんなウルトラスーパー高校生。
　けども、本人は学業の成績、運動神経、魔法使いとしての才能も絶望的。
　典型的なダメ男なんですよ(笑)
　そんな、彼の唯一の取り柄はその遺伝子のみ。
　彼は今まで異性への免疫が全くなかったのにも関らず。

　彼の元にはその遺伝子だけが目的の美少女がいきなり三人もやってきてさぁ〜大変。

　とにかく、面白いので読んで見てください。
　長編からでもよし、短編集からでもよし。

　あ、番外編にメイド編ってのもあります。
　とにかく、メイドさんばかり出るんですよ(笑)


お気に入りのキャラはいますか？　どんなところが好きですか？
　神城凛ちゃん。

　初期はスイックな剣豪少女。
　ロリ担当から物語が進み新キャラ登場で、そのキャラにロリのポジションを明け渡すものの・・・
　同時にストイックから、純愛キャラに早変わり！！
　常に日本刀を持ち歩いており、いつでもどこでも主人公を殺そうとしてます(笑)


この作品の欠点、残念なところはどこですか？
　長編はファンタジーとサスペンスがあり、
　短編連作は主人公の元に美少女が次から次えとやってくる典型的なラヴコメ。
　どれもおもしろいのですが、
　短編連作はどうも最近、マンネリ化しているのが玉に傷です。

■ あなたはこの作品についてどう思いますか？（読者投票）

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