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Lな気分
私の部屋は白い。天井も壁も。 よく見ると薄い水玉模様なんだけど、見た目にはほとんど無地だった。 白い壁は好きじゃない。何もない。ただの色。 赤とも青とも黒とも、混ぜるだけですべての色を薄くする色。見ているだけで不安になる。 自分がだんだん薄っぺらになっていくような気がする。 冷めてるわけじゃない、やり過ごしてるわけじゃない。 少なからず、私の心はドキドキしている。15歳・キノ鮮烈デビュー! 第一回碧天文芸大賞特別賞受賞作。
作者はまだ15才の高校生だそうで、リアルすぎる描写に思わずホロリとくる。 恋愛に対してすごく一生懸命な主人公のひたむきな姿に共感共感共感。 ラノベらしい読み終えたあとの爽快感もひとしお。 中高生の方には是非読んでもらいたいです。
例えるならaikoの歌みたいな。恋愛に一生懸命なのが可愛い。
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NHKにようこそ!
俺は気づいてしまった。 俺が大学を中退したのも、無職なのも、今話題のひきこもりなのも、 すべて悪の組織NHKの仕業なのだということを! ……だからといって事態が変わるわけでもなく、 ずるずるとひきこもる俺の前に現れた清楚な美少女、岬ちゃん。 「あなたは私のプロジェクトに大抜擢されました」って、なにそれ? エロスとバイオレンスとドラッグに汚染された俺たちの未来を救うのは、 愛か勇気か、それとも友情か? 驚愕のノンストップひきこもりアクション小説ここに誕生。
N・H・Kにようこそをあげさせていただきました。 この小説は少々脳神経のぶちきれた部分があり、 普通の人には理解しかねる場合があるのですが、 そこに垣間見れる切なさがこの作品の売りです。 どうしようもなくやるせない現実の中にいながら、 脳のネジが半分取れたキャラ達が奮闘する様子には、 笑いと、そして何ともいえぬ寂しさを感じさせます。 この作品は漫画化もされていて(月刊少年エースにて)、 そっちも原作に勝るとも劣らぬ良作なのですが、 まずは小説のほうで準備体操をしてから漫画に挑むことをお勧めします
しかし敢えて言うなら、中原岬ですかね。 主人公を引きこもりから脱却させようと頑張る姿。 あるいは彼女のイタい行動なども含めて惹かれます。
じっくりと読んでいくと、この作品の良さがわかると思います。
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