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ちょっとせつなくてアットホームなラブコメ・ファンタジー、颯爽登場。

神様家族


 ○読者投票結果
 最高です!一押し。 94
 おもしろいです! 31
 なかなか良いです。 13
 ふつうです。 7
 イマイチです。 9
 おもしろくないです。 4
 買うと損します。 3

ジャンル恋愛・ラブコメ
著者桑島 由一
出版社:MF文庫J(メディアファクトリー)
発行年月:2003年09月
本体価格 580円 (税込 609 円)
傘ブラゥン管さん一押し!(男性)  桜木谷さん一押し!(男性・21歳)
鳴海川さん一押し!(男性・13歳)

■ 解説                               

 神山佐間太郎の父は神様。母・姉・妹が女神様、お手伝いさんは天使。
 ……いやマジで。
 家族のおせっかいで何でも願いがかなってしまう、ウンザリな毎日。
 初恋の相手さえ、神である父の力で相手から迫ってきたりして、もう興ざめ!
「こんなのは恋じゃない!自分の力で彼女を惚れさせなくて、何が恋愛だ!」
 果たして佐間太郎は、過保護な親(神様)の干渉ナシに彼女を作れるのか?
 ちょっとせつなくてアットホームなラブコメ・ファンタジー、颯爽登場。



■ 傘ブラゥン管さんの書評                    

 とにかく、無茶苦茶ぶっ飛んだギャグが満載です!

 恋愛もきちんと進んでいくのですが、ほぼギャグです。
 しかし、後半が結構シリアスなため、前半のふざけたギャグがそれを引き立ててくれます。

 この話は、『神様家族』のとおり、そんままなのですが。
 一見、この話の前半をざっと見ると、日常っぽい感じがします。
 ですが、どこか『非日常』なのです。
 それは、家族がとにかく全員ぶっ飛んでいるからです。

 以下、たぶんネタバレ。

 母は、胸のサイズがZから数えたほうが早かったり、
 いつの間にか息子の布団に忍び込んでいたり、警察署長になったり。

 姉はナイスバディ。
 学校の男子はもとより女子まで虜にする。しかし、自宅ではオヤジに早変わり。
 しかも結構計算高かったり、と思ったら当てずっぽうだったり。

 妹はクール。
 無口なためなにを考えているかわからない。
 裏では新聞で人の愚かさを嘲笑ったりしてるとかしてないとか。
 自分がつくった「持ちたいな それヅラですか? 聞く勇気」という標語が教室に張られている。

 親友はアホ。
 なんですか、親友が木から落ちたのに、手を差し伸べて、
 「佐間太郎! 捕まれ! 『その枝にッ!』」って。
 まあ、結局最後を締めたのはこの人でした。

 で、常人が主人公とその幼馴染かと思ったら、
 二人は軽快ボケとツッコミをお互いに繰り返しています。

 以上、たぶんネタバレ終了

 あとは、父親とか貯金箱とか朝顔とか。
 あ、常人はいませんよ? ホントに。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 妹のクールなメメ。
 四巻では、無口でなにごとにもあまり興味を示さない彼女……
 心が震えましたよ、あれは。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 七巻で、悪魔という存在がいまいちわからないまま終わったこと。

 あと、すごく天使とか悪魔などの設定が難しいんですよね。
 というか、天使とか能力持ってないのに、悪魔強すぎないか?



■ 桜木谷さんの書評                       

 どこにでもある普通の町の一軒家、実はそこは神様の住む家だった!
 
 主人公は高校生の「神山 佐間太郎」、極度の面倒くさがりにして無気力人間。
 どこにでもいそうな高校生だが実は彼の正体は神様の息子だった。
 天使の同級生であり同居人、果ては佐間太郎の目付け役「テンコ」を始め、
 現役の神様であり佐間太郎の父でもある「神山 治」、
 女神でありながら破天荒な言動で息子を愛する母親「神山 ビーナス」、
 外面だけみれば完璧美人の姉(女神)「神山 美佐」、
 イマイチ掴み所のないマイペースな妹(女神)「神山 メメ」
 家の内外問わず濃いメンツの中、
 今日も佐間太郎はテンコと共にやる気なく学校へ行く毎日だが……

 ……という背景設定のラノベです。
 著者は「南青山少女ブックセンター」や「グリーングリーン」などで知られる桑島由一先生です。
 「実は人間以外の人が日常の中で起こすラブコメ」というのは、
 恐らく王道ともいえる路線ですがそこ中でもこの小説が一押しです!!

 何が素晴らしいかって、非日常のはずの登場人物が織り成す究極の日常(?)
 を桑島先生のゆったりした文体で、生き生きと書かれているところでじゃないでしょうか!?


 佐間太郎への想いに薄々気付きながらも立場上イマイチ素直になれないテンコや、
 初めはどうしようもない佐間太郎が、様々な騒動などに巻き込まれながら成長していく、
 またはテンコの存在の大きさに気付いてゆくなどの過程が……!!!

 一度恋をしたことのある方なら必ず! 体験したことのある「気持ち」があります。

 このままで良いような、このままじゃいけないような、あの甘酸っぱい「アレ」です。
 「アレ」があります。

 挿絵、カバーは「デュラララ!」などで有名な「ヤスダスズヒト」先生。
 絵も相成って、ドタバタのラブコメが若干スタイリッシュ風味になっている所が正に絶妙!
 そこそこ巻数を重ねているので、上記した内容とも違うテイストのお話がありますが、
 「ドタバタラブコメ」はどのお話にも健在。
 恋愛面でも、そうでない面でもほんのり懐かしい気持ちになれる小説です。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 神山 治(パパさん)
 普段はのんべんだらりとした息子に甘い父親だが、時折見せる「神様」としての懐の深さ。

 神山 メメ
 マイペース。不思議な言動が最高。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 若干後半の山場の山が低いこと。(問題が解決するシーンがややあっさりしている)
 また、作品上アクションシーンなどが無い為、全体的に流れがスロー。



■ 鳴海川さんの書評                       

 えー……語り出すと止まらない気がするんで簡単に言います。

 ラブコメ読むならやっぱこれっしょ! 自分はこれ以外読めない!


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 お気に入りのキャラは……ヒロインの「テンコ」ですかね。やっぱり。

 好きなところは全部!


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 うーん、もう少しシリアスが欲しいかな?


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


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