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それは、絶望の果てからはじまる小さな少女の崩壊と再生の物語

ミミズクと夜の王


 ○読者投票結果
 最高です!一押し。 151
 おもしろいです! 32
 なかなか良いです。 20
 ふつうです。 6
 イマイチです。 3
 おもしろくないです。 2
 買うと損します。 6

ジャンル異世界ファンタジー
著者紅玉 いづき
出版社:電撃文庫(メディアワークス)
発行年月:2007年02月
本体価格 530円 (税込 556 円)
江口サイトウさん(男性) 牡丹さん(女性)
ゴン太郎さん(男性) 成河さん(女性・14歳)一押し!


■ 解説                               

 魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。
 額には「332」の焼き印、両手両足には外されることのない鎖、
 自らをミミズクと名乗る少女は、美しき魔物の王にその身を差し出す。
 願いはたった、一つだけ。
「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」
 死にたがりやのミミズクと、人間嫌いの夜の王。全ての始まりは、美しい月夜だった。
 ―それは、絶望の果てからはじまる小さな少女の崩壊と再生の物語。
 第13回電撃小説大賞「大賞」受賞作、登場。


■ 江口サイトウさんの書評                    

 たしか、友達から激プッシュされて読んだ作品です。
 さすがに、その友達が薦めてきただけにいい内容でしたね。

 文章の構成が天才的ってわけではないし、
 ギャグがうまい(むしろ、このラノベはギャグ無いです)ってわけでもないですが、

 著者の独特の文章感覚にびっくりしました。

 そのせいか、心なしか先の展開が読めなかった気がします。
 童話みたいな話で、万人受けしそうですね。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 夜の王。
 人間じゃないけど、すごく人間っぽいところに魅力を感じました。
 かっこよかったなぁ。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 ミミズクの台詞の語尾がふわふわしてるというか、緊迫感がないところ。
 それだけだとおもいます。




■ 牡丹さんの書評                        

 いろいろな方が『泣ける』『最高』と言っていた事。
 そして、電撃文庫の大賞作品に選ばれた事から、読んでみようと思いました。
 

 ……おお。
 そんな感じでした。なんて言われても分かりませんよね、すみません。

 なんと言うか、ああそうか。というのと、良かったという安堵の気持ちと。
 それが入り混じったような感覚で読み終えたのを覚えています。


 何がいいの? と聞かれると、うまく説明する事はできません。
 ただ、一人の少女のお話なんです。
 生きる事を忘れた、または知らないような。そんな少女のお話です。
 けれど、すごくおもしろかったと思う本でした。

 このお話で一番好きなのは『言葉』です。そして、もう少しほしいなあ、と思うのは『文章』です。

 単調だけど、『あ、この言葉いい』と思う事があります。
 ですがその反面、少し文章が甘く感じられる事もあります。
 このお話だからこそ、それでも受け入れられたのだと思います。
 しかし、これでなければ文章の幼稚さは拭いきれなかったのではないかと。

 このお話に挿絵はありません。けれど、それでも十分だと思います。
 久しぶりに小説を読みましたが、買ってよかったと思いましたね。
 続編が出る事も希望しています。
 まあでも、無理に出して変なお話になるのは嫌なので、それならこのままでもいいんですけど。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 え、え。みんな!(オイ)

 ほとんどみんな、大好きです。
 主人公のミミズク、それにクロちゃんや夜の王。人間側のアンディとオリエッタなども。
 とくに、オリエッタの性格はいい感じです。アンディは苦労してるのだと思います。
 でも深い絆がきっとあるんだと思うんです。だから好きですよ、この二人。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 えー。文……章? 文章、かな?
 微妙なんですよねえ。これを童話と見るか、ラノベと見るかと言うか。
 何度も同じ表現がされている事があり、ちょっとそれが気になったりもするんですよ。

 でも、まあ平気なのかなあ。うーん……すみません、分かりません;
 賛否両論だと思うんですよね、文章に関しては。
 まあ最近のラノベにしては文章が単調というか単純なのかもしれません。
 好みによりますね、この辺は。



■ ゴン太郎さんの書評                      

 まず一言。
 心が温まります。


 この作品は挿絵もなければ、バトルもありません。
 ただ、ミミズクが夜の王に会いに行く。ただ、それだけ。
 
 なのに、こんなにも切なく、こんなにも優しい物語はとても素敵です。

 文章的には平淡でむしろ、もうちょっと言葉を付け足してもいいんじゃないか?
 と思いますが、これがいい。
 この平淡さが作品にうまい具合にマッチしていて、またそれが心に染みます。
 
 とても直球的な物語、しかしそれ故不純物を含まない純粋さが、読む人を惹きつけます。
 電撃大賞受賞作品の名は伊達じゃありません。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 クロちゃんです。決して安田大サーカスではありません。
 彼が、主人公に一番最初に「優しさ」を与えたのが好きです。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 ライトノベルというよりは、児童文学といった感じなところですかね。
 ハードカバーでも十分に通用すると思いますよ。




■ 成河さんの書評                        

 第13回電撃小説大賞受賞作という事で、と
 りあえず読んどこうか、くらいの気持ちで手に取りました。
 しかし読み始めてみると淡白な文章とミミズクの言葉にどんどんと引き込まれていきました。

 読んだ後は・・・あっさりした物悲しさがあるというか・・・。
 うまく表現出来ませんが、本屋に行くと自分は持っているのについ手に取って眺めてしまいます。


 文章力のない私だからでしょうが、この本の良さは言葉で表すのは難しいです。
 (表せる方も勿論居るとは思うのですが)かと言ってネタをばらすのも躊躇われます、個人的に。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 夜の王。
 秘められた優しさみたいなもの。何と言うか、不思議な人です。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 あくまで個人の意見なのですが、
 ストーリーが珍しく予想できない展開になっているのに、
 終わりが安直でありきたりだったように思います。

 
 勿論それ以上に内容が素晴らしいので買った事を後悔はしていません。
 むしろろ良かったと思ってます。


■ 一言感想コメント                       

・ストレートな恋愛ものなのに面白い!と思わされた。
 単純なストーリーラインなので読みやすく、泣ける。
 ラノベにありがちなオリジナリティを追求した破天荒な物語より、こっちの方が好感が持てる。
 他のラノベより突出しているのは、雰囲気の良さかな、と思った。
2012/03/13

・王道なのに予測ができない。
 人物の掘り下げがすごい。
 人間関係がまとまってる。
 世界観がわかりやすい。
 キャラクターが好きになれる。
 冒頭から最後まで目が覚めてしまわない。


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

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おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
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おもしろくないです。
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