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  4. 雨の日のアイリス公開日:2011/08/23

雨の日のアイリス

ジャンル:異世界FT
著者:松山 剛
出版社:電撃文庫
発行年月:2011年05月10日

青大将さん(男性) 灰龍さん(男性) わしゃわしゃさん(女性 ・15歳)一押し!

■ 解説

 ここにロボットの残骸がある。『彼女』の名は、アイリス。
 正式登録名称:アイリス・レイン・アンヴレラ。
 ロボット研究者・アンヴレラ博士のもとにいた家政婦ロボットであった。
 主人から家族同然に愛され、不自由なく暮らしていたはずの彼女が、何故このような姿になってしまったのか。
 これは彼女の精神回路から取り出したデータを再構築した情報ー彼女が見、聴き、感じたことの…そして願っていたことの、全てである。
 第17回電撃小説大賞4次選考作。心に響く機械仕掛けの物語。

■ 青大将さんの書評2013/11/16

 ロボっ娘だ!!
 ど真ん中だ!!
 と、ビジュアルを見て喜び勇んで購入致しましたが、怒濤の展開に心は打ちのめされました。
 第一章は、アイリスとアンブレラ博士の幸せな日々の描写です。

 しかし、【八日前】の様に、不気味なカウントダウンが入ります。これがゼロになったときに、物語が大きく動き始めます。

 ジェットコースターの様な急激な展開、絶望の連続の結末は、涙する事必至です。
 ネタバレですが、ハッピーエンドです。

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 どのキャラクターも良いですね。アイリスをこき使う役人なんかも、あんなキャラだからこそお話が引き立つ訳ですし。
 でも、強いて言うならアイリスですね。途中、読み進めていくと、表紙が矛盾しているように思われますが、最後まで読んでからもう一度見直すと、新しい感動に出会います。

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 無いです。
 不必要なエロも入ってないですし、このまま小学校の図書館だって置けます。

■ わしゃわしゃさんの書評2011/08/23

 この物語の舞台は、ロボットと人間が共存していく世界です。
 主人公のアイリスは、アンブレラ博士の元で毎日を幸せに暮らしていました。
 そこから一変して物語は始まります。

 この世界ではロボットに感情があるにもかかわらず、人間たちは彼らを道具のように扱います。
 必要とされなくなったロボットたちは容赦なくスクラップにされてしまいます。

 人間は死ぬと葬式をやって皆が悲しんでくれます。
 しかし、ロボットが死ぬ時はスクラップです。
 感情をもったまま、自分の腕や頭がもがれていきます……

 過酷な運命を背負ったロボットたちが生き抜いていくさまは、とても感動しました。
 私はこの作品を読んでいる最中、ロボットの感情がすごく伝わってきました。
 数々のシーンが頭の中に浮かんできます。

 とにかく面白かったです。
 文章も読みやすく、一気に読めてしまえると思います。
 時にはこの作品のようなものを読んでしんみりしてみるのもいいと思いました。

 このお話は、1巻で完結だと思います。
 ぜひ読んでください!

 普段、ラノベを読まない方にもぜひ読んでいただきたい一冊です!

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 どのキャラクターも魅力的です。
 みんな、それぞれに大切な人の事を思っていて、とても素敵だと思います!
 その中でも私はアイリスを支える二人の友達、リリスとボルコフが好きです。

■ 灰龍さんの書評2011/06/11

 ネタばれ注意。

 ロボっ娘ですよ!! ロボっ娘!!
 最初の挿絵でアイリスとはどのような少女(?)か、分かると思いますが途中で体が変化したりします。

 そういう意味ではグロい、と忠告したほうがいいかもしれません。

 作品の最初の部分に書いてある文章は最後まで読んでいただけると意味が分かると思います。

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 アイリスと博士がいいです。
 アイリスはドジっ子ですね、凄く微笑ましいです。
 博士についてはメガネかけた委員長みたいな人、です。

 ネタばれ注意。
 アイリスと博士が若干百合方面に走っている気がします。

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 電車とか、車内で読むと笑ったり泣いたりして、周りの人から目線を感じることです(それ、欠点ちゃう

■ 一言感想コメント

・ロボットなのに妙に人間くささがあって魂を感じた。
 こんなに面白いラノベは久々に読んだ。
 ホント、もっと評価されてもいいと思う。
2013/08/24

・これはもっと評価されてもいいと思う。
2013/04/15

・今日では珍しい王道ド真ん中の作品。ストーリーはおもしろいのだけれど、先の展開が読めてしまったのは少し残念だった。
2012/11/29

・とにかく良作としか言いようが無い。一冊で完結していながら、これほど密度のある作品はかなり珍しい。

・(この作品に出てくる)ロボットと、人間の中身に、違いなんてあるんだろうか、と思った。

・児童書を重くしたような雰囲気でした。故に、出来は良いけど面白くない感がすさまじかったです。

■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


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