物理さんで無双してたらモテモテになりました

ジャンル:異世界FT
著者:kt60
出版社:モンスター文庫
発行年月:2014年9月30日

ラノベの王女様さん一押し!(女性・17歳)

■ 解説

 異世界に転生した天草ラクト。錬金術師の元で修業を重ねいざ一人立ち、と思っていたら、森で強盗に襲われる。ラクトは難なくいなすが、リーダーの巨乳犬耳少女シャルルに懐かれる。町に行けば、ギルドの最高責任者で貧乳ウルフ耳のライナに惚れられ、ウサ耳のロミナには迫られ……ラクトは、今日も獣耳少女たちにモテながらダンジョンに行く!
 「小説家になろう」発、異世界ラブエッチ冒険譚!

■ ラノベの王女様の書評2015/07/07

 ラ研出身のkt60先生による禁断の問題作。

 とにかくエローいっっっ!!!!!
 「獣耳! 暴力! SEX! 獣耳! 暴力! SEX!」って感じで、悪役少女は失禁したりブチのめされる一方、メインヒロインはガンガン主人公にヤられまくってるわ。

 でも元がなろう掲載作品(ノクターンじゃなくて)だから、嫌らしさは全く感じなかったわね。
 性器の描写はゼロだし、ヒロイン達は主人公が好きだから無理やりセックスしてるわけじゃないし。
 性欲よりも愛が全面に押し出てるわ。この辺りは作者が機能不全家族に育った影響かしら。

 プロローグに描かれている身勝手な両親に対する絶望や、三二〇ページの「ラクトはわたしの何十倍もお母さんといたのに、わたしの一万分の一もお母さんに愛されていなかった」というリアのコメント、あるいは「2分の1成人式」に対する批判(http://togetter.com/li/771776参照)から作者の苦悩が読み取れるわ。

この行事をよいと考える人は、子どもは親に産んで「もらって」、育てて「もらった」と考える。 しかし現実の世界には、「こんなことならこの世に産まれなければよかった」と思いつつ、実際に死ぬための装置(デパートの屋上や電車の踏切り)の前に立つと、死への恐怖で体がすくむ日々を送るような子どももいる。 言ってしまうと、死ぬのが恐ろしいからやむを得ず生きているわけだ。 それでも親に感謝が必要なのかと言うと、疑問であると言わざるを得ない。

 kt60先生が「単なるエロ大好きのおちゃらけた作家」ではないことが、作品に深みを与えてるんじゃないかしら。
 プロ意識も高いしね。ラ研のインタビュー「書籍化作家に聞いてみた。面白いものを書くための15の質問+1」でいっぱい回答してるしね。

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 セシリア! お漏らし貴族萌え!

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 口絵にセシリアがいない!

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