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聖獣王(クロスティア)の花嫁
ドレナー王国の世継ぎの姫として育てられた勇ましい少女リージュを突然の不幸が襲った。 大国ゼネスティアに嫁ぐことになっていた妹姫が、 なんとリージュの婚約者と駆け落ちしてしまったのだ。 今さら約束を破るわけにもいかず、リージュが花嫁として差し出された。 だが結婚相手である、王位継承者に最も近いという「三の王子」は、 “贄”としての力が足りないリージュを見て激怒した。
レヴィローズも面白かったですが、こちらはこちらで私のお勧めです。 何がいいかって、主人公のリージュ。一国の姫なのですが、ぶっちゃけ姫らしくないです。 冷静、クール。でも優しいんです。 彼女の国はとても貧しく、国と言えるものでもありません。 だからリージュは、幼い頃から民の仕事を手伝い(農作業とか)、尽くしてきました。 その辺りに、彼女の優しさが出ています。 いろいろあって、妹の代わりに別の国へと嫁ぐ事になってしまうのですが、 そこでは彼女の勇敢さを見る事ができます。 民の命を守るため、自らの命をも差し出す事をします。 レヴィローズに比べると、少し難しい内容になっているかもしれません。 言葉や漢字も、難しいものがありました(私は大丈夫でしたが…)。 天然とクールなキャラをとことん愛している人や、 子供っぽい子が好きな人は読んでみてください。 異世界ファンタジーが好きならなおさら! イラストも起家一子様が担当しているので、とても美麗なものとなっております!
リージュも好き。だけどイオのもう1つの人格、『イオ=アルヴァース』も好きです。 イオ=アルヴァースはイオの封じているもう1つの人格で、まあ、いろいろとヤバイ子です(苦笑)。 基本的に、3人の王子は嫌いではありません。 ただ、高遠さんの書く男性キャラは、少々性格が掴みにくいかもしれません。 だからこそ、いいものがあるのですけど。
でも、展開はそんな読めないと思いますよ。 っていうか、世界観がすごいので、読みようがない(笑)。 聖獣とか、結構いいように扱われている気もするかも。 偉大なはずなんだけど、イオとか普通に利用してますからね、二巻の最初で。 聖獣はすごいらしいのですが、契約(?)してしまうと好きなように使っていい、みたいな感じだな、 と思いました。主従関係じゃん(笑)。
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月虹の鏡 孤蝶の園の寵姫たち
後宮に暮らす、ルウシェと蘭朱は親友同士。 まだ一度も王から声がかかったことのないふたりは、ほかの妃妾たちから蔑まれていた。 ある時、ふたりは不思議な鏡を拾う。 美しい青年に姿を変えたその鏡は、「願いと同じ重さの命を対価に、どんな願いも叶える」と誘ってきた。 そして、ある事件をきっかけに、ふたりは思いがけない運命に巻き込まれていく……! 魔鏡をめぐる中華ファンタジー。
二巻目から『月虹の鏡』としてシリーズ化が決定した作品です。 一冊で物語が完結する親切設定ですので、 どの巻から手に取っても良いというところが、人に勧めやすいと思いました。 寿命と引き換えに何でも願いを叶える魔鏡をめぐる中華ファンタジーで、 主役は話のたびに変わる形式です。 わたしのお気に入りは二巻。 女の子たちの友情物語が主軸ですので、男性が読んでも楽しめるのではないかと思っていますw 甘い恋愛でイケメンとイチャイチャラブラブする話が多い少女向け作品が主流の中、 敢えて、トレンドから外れたものを狙ったところに惚れました! 美しいけれど、決してご都合主義に落ち着かない物語やテーマ、切なさが気に入りました。 思わず、涙腺が緩みます。
こういう不器用で愛情表現が極端に下手なキャラは大好きですね。 「だが、情愛だけはやれぬ……私には、それが何なのかわからぬのだ」という台詞に射抜かれました。 為政者の冷酷さと不器用さが、まさにツボですw
入り込めなかったら、そのまま引き摺ってしまうかもしれません。 物語に入ってしまえば、作者の思う壺なのですがw あとは恋愛面がちょっと薄いこと。 ラブラブを求める方には、ちょっと大人っぽすぎるかもしれません。 これはネタバレですが、 ちょっと偉い人が死にすぎです(笑 移ろう時代の無常を表現しているとは言え、 「王」がつくキャラは登場時点で死亡フラグが立っているような気がしてなりませんねw 前の話で出てきた人や国が次の話では、 あっさり死んだり、様変わりしてたりする辺りも、虚しくなってきます。
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