戻る 目次へ戻る 次へ

 12回電撃小説大賞“銀賞”受賞作。

所長のオススメ、ぴよ! 2007年度ライトノベルBESTランキング第1位(書籍・このライトノベルがすごい!)

狼と香辛料


 ○読者投票結果
 最高です!一押し。 452
 おもしろいです! 133
 なかなか良いです。 41
 ふつうです。 23
 イマイチです。 19
 おもしろくないです。 12
 買うと損します。 17

ジャンル異世界ファンタジー
著者支倉 凍砂
出版社:電撃文庫(メディアワークス)
発行年月: 2006年02月
本体価格 590円 (税込 619 円)

朝露夕電さん(男性・35歳) 間桐桜さん(男性・16歳) ホロホロさん(男性・19歳)
カルガワさん(男性・18歳) ぜーたさん(男性・15歳) まるはーげんさん(男性・33歳)
クラージィさん(男性・18歳) うさぎ饅頭さん(女性・15歳) 馬野鹿麻呂さん(男性)一押し!

■ 解説                               

 行商人ロレンスは、麦の束に埋もれ馬車の荷台で眠る少女を見つける。
 少女は狼の耳と尻尾を有した美しい娘で、自らを豊作を司る神ホロと名乗った。
「わっちは神と呼ばれていたがよ。わっちゃあホロ以外の何者でもない」
 老獪な話術を巧みに操るホロに翻弄されるロレンス。
 しかし彼女が本当に豊穣の狼神なのか半信半疑ながらも、ホロと共に旅をすることを了承した。
 そんな二人旅に思いがけない儲け話が舞い込んでくる。
 近い将来、ある銀貨が値上がりするという噂。
 疑いながらもロレンスはその儲け話に乗るのだが――
 第12回電撃小説大賞“銀賞”受賞作。


■ 朝露夕電さんの書評                      

 2010年上期現在、14巻まで発行されています。
 2006年当時、電撃大賞の銀賞受賞というのは、
 ティーンズノベルというカテゴリから評価された結果なんだろうと思います。

 個人的には、10代よりもむしろ20代30代の男女に読んで欲しい作品。
(30代の男性が、本屋さんのティーンズノベルコーナーに立つのは非常に恥ずかしいものですが、
 そういう方はamazon活用の方向で)

 そもそも、異世界ファンタジーというジャンルになっているけれど、
 間違いなくこれは純愛小説だと私は思う。


 相手が人間じゃないから純愛ファンタジー?
 教会の聖遺物すら商売のネタにしてしまう商人という設定は、
 お金で買えない物と対比して浮き上がらせる為の調味料なのでありますね。
 ホロとロレンスの舌戦はおのろけ混じりの夫婦漫才みたいなもので、獣耳と尻尾の反応が実に楽しい。

 -以下ネタバレ注意-
 自分よりも遥かに長生きするのであろう寂しがりのホロを思うと、
 更に深い関係になることを躊躇うロレンスは笑顔のまま別れられる潮時を模索する。
 ホロはホロで、楽しい時間が時と共に風化して行く事を恐れる。
 それでも二人の絆は深くなっていく・・・・・

 ぐぁああああああっ! おまいら素直になれよコンチキショー 

 そんな読者の声を14巻再登場のエルサが代弁してくれます。
「愛し合う二人がなぜ手に手を取らないのですか」
 いい年した大人が涙腺を破壊される瞬間でございます。


 剣も魔法も戦いも無い未完の物語ではありますが、
 ほろ苦くも優しい気持ちにさせてくれる素晴らしい作品。次巻が楽しみです。



お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 ロレンス。
 男の目から見ても、ここまで鈍感な奴は珍しい。
 鈍感だけど優しいけど意地っ張り、そんな性格に好感が持てます。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 ホロの老獪な話術が、どんな意図を持ってロレンスに仕掛けられたものか、
 数行から 数ページにわたって読み直しさせられる事が多々あります。


 結論を急ぐ性格の方にとっては苦痛かもしれません。私は好きですけど。



■ 間桐桜さんの書評                       

 なぜこんな優秀作品が銀賞どまりなのかということに疑問を感じます。

 物語の骨格の経済にしても、ストーリーの構成にしても、
 とてもうまく組み立てられているにもかかわらず銀賞どまり・・・納得がいかない。
 しかも新聞で取り上げられるほどの有名すぎるほどの作品にも関わらずに。

 まず、ホロという存在が大きいです。
 この作品のヒロインにも関わらずに、主人公とよくバランスのとれた人物です。
 主人公のロレンスが出過ぎているわけでもなければ、ホロが出過ぎているわけでもない。
 これが非常に、作品を読みやすくし、価値を出していると思います!


 後半になるに従って、少しずつ二人の関係がニヤニヤとなっていくようになるのですが、
 六巻あたりにくるといきなり、「え!?」と思わず口に出してしまうような急展開が待っていたりと……
 なんとも、いい作品です。
 文章自体もとてもきれいで読みやすいです。

 何よりも会話文が他の作品より秀逸です!
 常にホロとロレンスの駆け引きがあって、ニヤニヤとさせられる場面も。
 
 戦闘シーンがないだけに、安心してみられるところがいいです。
 マッタリしていて、どちらかといえば、万人受けです。


 さらに、この作品では経済学の基礎も同時に学ぶことができます。
 為替とは、通貨の延長ではなく、「本質」です。
 それをわかりやすく噛み砕いて学ぶことができるのがこの作品の味でもあります!


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 ホロ。
 「わっち」とか「〜〜してくりゃれ」とか、「ぬし〜〜〜」
 の口調がとにかくかわいらしいです。
 官能的なところも・・・ムフフ(ry

 クラス。
 世間知らずというところが面白い。

 ノーラ・アレント
 なんとなく、雰囲気がいい少女www


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 経済学がわからない人にはかなりきついものがあります。

 最初は特に、なぜこうなるのだ? などと、混乱するとは思いますが、
 繰り返し読むことにより、経済を学べると同時に、この作品の味もわかってくることでしょう。

 ハードなものを読みたい人には絶対的に受けない。
 戦闘シーンはほぼ皆無ですから。

 地の文が少しだけ長い気がする――のは私だけでしょうか?



■ ホロホロさんの書評                      

 ぃゃね、ホロの可愛さね。
 それにつきるよ。

 伏線も上手だし、ストーリーがしっかりしている。

 最初で最後の、良作だよ。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 ホロ&ロレンス。

 登場してくるキャラが少なくて、
 逆に、メインのキャラの良い味が出ている。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 そうだねー。
 「話を伸ばしすぎ」って、
 意見がネットで多いけど、
 俺は、そこまで、気にしていない。



■ カルガワさんの書評                      

 自然と見入ってしまう良作品。
 キャラ、物語の波、文章、世界、テーマとしての新鮮さ、どれをとっても合格点で安心して読める。

 
 経済というわかりづらい舞台において、親身に読者に魅せる側として、
 話を動かしているので実際わかりづらいという印象はすぐになくなるかと思います。
 
 呼んでいて、なるほど、ほほう、うへー。な
 どとりあえず苦笑いと驚愕は最低一回は経験できるので、
 面白い作品を読みたいと思うのなら損は無いかと。
 
 少なくともあまり読者を選ぶような作品ではないと思います。

 まあ、つまりはおもしろいんですよ。
 読んで損はありません。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 ロレンス。
 色の濃いヒロインが主人公を食ってしまう最近の小説の中で、
 ここまでヒロインと両立して主人公している主人公も珍しいのではないでしょうか。
 ホロという人格的にも読者人気的も人を食ってしまうようなキャラクターをヒロインに置きながら、
 まったく色を失っていないのがすごい。

 逆に言えばホロもホロで上から主人公をサポートする役割にいながら、
 きちんとヒロインしているのがまたすごい。

 この作品の真髄はこういった、物語の基本でもあるキャラ同士の絶妙な立ち位置と出るとこはでる、
 引っ込むときひっこむ、の法則にあるのでないとかと思います。



この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 各巻全てにおいて、異能力ものでいう基本的用語紹介なみの長く、
 濃い説明が必ず乗っているのがまず第一にあげられます。

 
 商人のルールや商法、町の歴史や舞台背景が絡み合っているからこその魅力なのですが、
 やはり所々胃もたれしそうな説明があるのは避けようがなくてもマイナスかなと。

 あと、作品の肝の一つでもあるロレンスとホロの絶妙な会話ですが、
 全章とうして抜け目なくこんなペースなのでこれまたちょっと胃もたれします。
 のろけでお腹いっぱいの気持ちが手頃に味わえるといえばわかりやすいでしょうか?
 たまには、普通の会話もしてほしいかなと。

 なので連続で読みふけるべきではないですね、
 新鮮味があるからこその裏返しとして連続で読破すると返って飽きがきやすい作品です。
 頻度の管理は計画的に。




■ ぜーたさんの書評                       

 まず、物語が繰り広げられる「世界」そのものが、すごいなぁ、と思いました。
 北や西などとあやふやな感じででっかい世界を見ていくのですが、
 所々の描写が素晴らしく、イメージが沸きました。


 主人公は行商人のロレンス。ヒロインは自称賢き狼である賢狼ホロ。
 面白いのは、ロレンスやホロ一人だけでは、好きにはなれるのですが「大好き」にはなれなさそうな所。

 ホロとロレンス、二人がいるから魅力的。そんな感じがすごく好きになりました。

 ホロは一人称が「わっち」。いわゆる女郎言葉を使う珍しいキャラクターです。
 こんなんじゃ可愛くないなんて思う人もいるかもしれません。でも間違いです。
 普通に可愛くて好感持てると思うのでぜひ見てください。

 話については、主人公が商人ということもあり、そういった経済や商法などが入り混じっています。
 個人的には納得できる面白い内容でした。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 上でも言っている通り一人には絞りづらいのですが、ここは・・・ホロにしておきます。
 賢いので、ロレンスに思わせぶりのようなことをよくするので、
 実はそんなにロレンスを好きではないのか? なんて最初は感じましたが、
 そうではなく、好きだからそんなことをする、そういうキャラクターでした。
 
 可愛らしい姿で誘惑するホロも、それに騙されたロレンスの反応を楽しむホロも大変良いと思います。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 他の方も上げていますが、やはり「経済」の話でしょうか。

 僕は全然面白く、多少わからなかった場所も後には納得できました。
 しかしややこしかったのは事実なので、やはりこれが欠点と言えるでしょう。



■ まるはーげんさんの書評                    

 この本のよいところ。それはまず独特の世界観ですね。

 中世ヨーロッパ風だとおもうのですが、書き方がものすごくうまい。
 読んでて頭に情景が浮かび上がってきます。


 それから商人というまったく見向きもされなかった職業にめをつけて、
 書いているところがとても斬新だとおもいます。



お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 ロレンスですね。(とても味がある主人公だとおもいます)


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 ヒロインのホロなんですが、とても可愛らしくていいんですけど。
 自分を神だといってるわりに使ってる言葉使いが女郎言葉なんですよ。

 女郎が悪いとはいいませんが、高尚な神様の言葉としては少し違うような気がします。



■ クラージィさんの書評                     

 自分はあんまり文章力があまり無いので解りにくかったらすみません^^;

 内容は経済の話が要所要所に組み込まれてて、
 難しいことも書いてありますが、その内容を理解したときの気持ちよさがなんとも言えません!!


 ロレンスの頭の回転の速さには驚かされますが、ホロのずる賢さにはもっと驚かされましたよ。

 そして1巻の最後では大変なことに巻き込まれてしまうんですが、
 ロレンスの必死さがよく伝わって来て、
 途中では止められないぐらいの面白い内容になっています。
 そしてそして、最後の最後には感動が待っております!!


 とってもオススメの作品です。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 ホロ・・・ですかねぇ
 あんまりキャラクター多くないんで何とも言い用がないんですが、ホロで間違いないでしょう。
 彼女には驚かされてばかりです^^;


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 ちょっと経済の話の部分になると悩むハメになりますが、
 それが解った時の気持ちの方が上まってしまいます。
 欠点にして最大の良い所!!



■ うさぎ饅頭さんの書評                     

 作品全体が、すごくほのぼのとした雰囲気に包まれていると思います。

 剣も魔法も出てこないファンタジー、と帯に書かれていたのを見て、
 最初はちょっと躊躇したんですが(私は剣と魔法の世界が大好きなんで)、凄く楽しめました。

 キャラクター達も皆とても魅力的です。
 主人公で行商人のロレンスとヒロインの美少女ホロのやり取りが、
 思わずくすっと笑ってしまうようなものばかりです。

 ホロが林檎をやたら食べまくるシーンとか、かなり可愛いですし何気に笑えます。
 それと、この小説は一人称視点というわけでもないのに、
 主人公のロレンスに感情移入がしやすいんですよね。

 だから最後のシーンではちょっと感動して涙が出てしまいました。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 これは間違いなくホロでしょう!
 もっと他にも色々好きなキャラはいるんですが、やっぱりホロがダントツです。

 喋り口調が本当に可愛いです。一人称が「わっち」で二人称が「ぬし」。
 初めて見る喋り口調でした。昔から生きている神様らしいです。
 でも、この喋り口調が、凄いインパクトを与えてくれたのも事実です…。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 やっぱり難しいんです。経済の事なんですから……
 
 読んでいて、「え、なんでそうなったら値段が下がるの?」とか、
 ちょっと考えないと理解しにくいところもたくさん含まれています。
 けれども大体は分かるので、大丈夫だったんですけど。



■ 馬野鹿麻呂さんの書評                     

 今まで眠っていた恋心が突き動かされました。
 己の強大なる力によって敬遠されてきた賢狼ホロと、
 やや経験を積んだとはいえ、何の変哲もない行商人ロレンスが、
 軽口を叩く関係から、お互いの命を考える関係にまで仲を深めていく……。

 ピュアです。……恋と断定することはできませんが、愛情に満ちていることは確かです。

 特に中盤以降の展開はすごいです。
 ホロが心に背負った傷と、それを汲み取るロレンスの愛情が清涼感のある感動を呼びます。
 で、一番ドンと来たのは最後のページの最後の二行。
 そこでタイトルの意味が明かされます。
「フフ……そうだね。狼と香辛料だね!」
 と心の中で、高笑いしながらそう思ってました。

 どうして? と言う方は以下のネタバレを参照にして下さい


 「狼と香辛料」。これ、趣の無い言い方をすれば「ホロとロレンス」って意味です。
 ホロは狼だから直接的なんですけど、すばらしいのは香辛料――ロレンスの方です。
 ロレンスは、ミローネ商会と儲け話の共同作戦を実行しました。
 その作戦の中でホロが一時的にロレンスから離れ、作戦が終わった後、
 ロレンスはホロを思いながらミローネ商会戻ります。
 そこで、大きなお金を手に入れて、「お金じゃ持ち運びにくいから胡椒に変えたい」
 とミローネ商会に言います。胡椒は高価だそうです。
 すると、ミローネ商会のトップ(名前忘れた)は、大体こんな意味の戯曲の話をします。

「ある裕福な商人に悪魔が降臨してきた。
 悪魔は『この世で一番うまい人間を食わせろ』と商人に命令します。
 いろいろな人間を差し出したあげく、結局はどこかの少年を悪魔の前に突き出し、
 悪魔はミルクの匂いが染み付いた少年を食べようとします。
 ところが少年はこう反論します。
 『私は世界でもっとも旨い人間などではありません。もっとも旨い人間は、そこにいる商人です。
 毎日高価な香辛料を扱って富を得ている彼には体に香辛料の匂いが染み付いています。
 さぞかし美味しいことでしょう』」

 ロレンスさんもそんな商人の仲間入りですよ、みたいなことをミローネ商会のトップが言います。
 で、その後なんやかんやで必然的にホロと再会します。
 で、最後のページの最後の二行。完璧に同じ内容ではないですが。

「この奇妙な組み合わせの二人旅はまだ少し続きそうだ。
 すなわち狼と香辛料の二人旅が。」

 ここめちゃくちゃ感動しますよ?! 読書涙出そうになった経験、私初めてしましたよ?!
 ここを読めば、以下の欠点なんかどうでもよくなります!


 ネタバレ終わり。
 勉強するところが多い小説だと思います。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 ホロしかないでしょう!
「わっちは神と呼ばれていたがよ。わっちゃあホロ以外の何者でもない」
 広告のこのセリフを見た瞬間「買おう」と思いました。このしゃべり方すごくいいです。
 老年者(見た目は十代)しかも雌(否女)だから、雄(否男)のロレンスをおちょくりまくって、
 でも結局はロレンスになついてるじゃないか〜この狼めっ! っていう萌えです。
 そんな内面的萌えがイイ感じに含まれています。
 初めて人間に萌えました(私、獣萌えな人間なので)
 もっと狼の姿を見せてほしかったなぁ……。


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 第一に、冒頭のインパクトがまるでない。

 正直つらかったですね。いくらホロとロレンスの会話が楽しかったとはいえ、
 緊張感も無ければどこに進むのかも分からない。
 「これはどういうお話なんだ?」って何度も迷子になりました。
 ……この欠点を克服できたら大賞モノだと思うんだけどなぁ……。

 第二に、難しい。
 何が難しいって、経済学です。
 意味不明でした……。


 上記二点が平気な私はとっても楽しめたんですけど、
 激しいアクション物とかがすきな人には、おすすめできません。
 あぁ、でも最後はとても感動するし、勉強にもなるので読む価値はあります。いや、本当に……。


■ 一言感想コメント                       

・キャラクターが凄く魅力的でした。話も目的がきちんとしていて、主人公達の成長がよくわかり読んでいてとても面白かったです。
2012/04/30

・ホロが好き。主人公ロレンスとの掛け合いが絶妙。
 言葉の端々に長く生きた者としての重みがにじみ出ているのも魅力的。
2012/03/13

・良いところは、言葉遊びの上手さ、経済を上手く絡めた物語とそれから物語の進行速度。

・舞台設定・キャラ設定・ストーリーの進め方に違和感が無く、2人のやりとりに引き込まれた。
(わかりにくい所もありますが)

・ライトノベルで珍しい商売とかそういう話でありつつ、堅苦しくないので読みやすく小説の見せ方そのものが面白かった。

・ホロは、すべてを知り尽くしている大人のようであり、なにをも知らない子どものようであり……

・比較的ご都合主義では無く、主人公最強というわけでも無いためストレスを感じず、表現とテンポの良さで飽きることなく読める本でした。また作品の雰囲気というか世界観とキャラクターの関係など、非常に引き込まれます。
 私にとって「何度も読み返す」小説は珍しいため「一番面白い」と評価させていただきます。


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


-Mini Vote-
『狼と香辛料』のご注文はこちらから >>>

あなたの知っている隠れた名作を教えてください
 
 一押しのライトノベルのレビューを大募集中! 投稿してくださる方は、

 『一押しのラノベ募集係』 『一言感想係』 よりお願いします。

戻る トップへ戻る 次へ