戻る 目次へ戻る 次へ

ファンタジーブームの火付け役となった元祖ライトノベル

スレイヤーズ!


 ○読者投票結果
 最高です!一押し。 275
 おもしろいです! 112
 なかなか良いです。 62
 ふつうです。 7
 イマイチです。 10
 おもしろくないです。 1
 買うと損します。 12

ジャンル
異世界ファンタジー
著者神坂一
出版社:富士見ファンタジア文庫
発行年月: 1990年1月
本体価格:480円 (税込:504円)

花梨さん(女性) 火暮さん(男性・14歳) 黒糖さん(女性・1X歳)一押し!

■ 解説                               

 あたしはリナ=インバース。
 自分でいうのもなんだが、天才魔道士にして戦士、天下無敵の美少女だ。
 そもそも今度の事件は、ほんのささいなことがきっかけだった。
 このところヒマで、手元不如意でもあったあたしは、たまたま見つけた山賊のアジトを襲い、
 ほんのちょっとだけ財宝をいただいた。
 それを、心の狭い山賊たちは執念深く追いかけてくる。
 どうやらいただいたお宝の中に、なにやら秘密が隠されているらしい。
 だが、あんな大事件にまきこまれることになろうとは……。
 とんでもねー美少女の呪文が炸裂する痛快ユーモア・ファンタジー。
 第1回フアンタジア長編小説大賞準入選受賞作。


■ 花梨さんの書評                        

 ほかの皆さんも語っておられるように、
 一癖も二癖もあるキョーレツな登場人物達の痛快なやり取りが面白いです。

 
 世界の説明を『棒の上に乗っかっているパイ』、
 魔法の理論については『魔王に「お前を殺すのを手伝ってくれ」と言うのはナンセンス』等、
 難しい単語で飾りたてることだっていくらでもできるのに、分かりやすくかみくだいた表現……
 場合によっては身もフタもない解説をするところも好きで、ぐいぐい世界に引き込まれました。

 私はRPGゲームはやらないし、
 正直「剣と魔法の世界」「勇者の冒険」系は苦手意識があったんですが、
 友人に薦められて、型破りなキャラクターと独特の世界にすっかりはまってしまいました。

 
 普段は大食いと破壊と盗賊いぢめが趣味なのに、義理と人情はしっかりあって、
 なんだかんだいってやっぱり女の子なリナが可愛いです。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 主人公リナももちろん大好きなんですが、ここはゼロスを。

(ここからネタばれ)
 常に笑顔で、都合の悪いことは全て「それは秘密です」。
 まるでお役所のような魔族社会で生きる、ファンタジーなのに妙に現実的な中間管理職。
 ほんとは強いのに、リナ達に関わるとどつかれたり悪ノリしたり、敵か味方か、
 登場するたび何を企んでいるのかまったく分からない彼に夢中になりました。
(ネタばれ終了)


この作品の欠点、残念なところはどこですか?
 個人的な好みの問題なんですが、「ずべしゃぁっ!」「どごぅん!」等、
 独特な効果音と「!」が大きなフォントで出てくるところが、最初ちょっと気になりました。

 
 初めてこの作品を読んだのが小学生の頃でしたので、
 分かりやすかったし臨場感もあって楽しかったのですが、
 子供心に「小説で文字サイズ変えるって、ありなんだ」
 「そういう表現なしでも十分面白いのにな」とも感じていました。



■ 火暮さんの書評                        

 いわずと知れた、元祖ライトノベルです。
 僕の兄が持っていて、面白いから読んでみな、と言われて読んだのがきっかけです。

 読んでみて、こんな面白い本があったのかぁぁ! と純粋に思いました。

 いや、ほんとに15年以上も前の作品とは思えません。
 ライトノベルに(もっといえば小説に)僕をはまらせてくれた作品です。
 
 なんといっても、この砕けた文章がいいんです!
 
 普通なら「そういうこともあったかもしれない。」と書くところを、
 「そーゆーこともあったかなぁ…」って書いてあったり。

 それでいてシリアスなところはしっかり分けて、文学的な表現を使っています。

 アクションシーンもはらはらさせてくれるし、最高です!
 まだ読んだことのない人。ぜひ読んでみてください!


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 キャラはどれも好きですが、やっぱりリナが一番ですね。
 明るくて前向き。
 敵がどんなに強大でも絶対に諦めない。
 そんなところが好きです。



■ 黒糖さんの書評                        

 元祖ラノベ!と言っても過言ではないかと。
 多分、後々でてくるラノベの下地になった作品。

 大人気ファンタジー小説となった『魔術士オーフェンはぐれ旅』は、
 モロにこの作品の影響を受けているように見えます。

 「悪人に人権はない!」と言い切る、
 はじけまくった主人公の一人称で語られる物語は肩もこらなくて笑えます。


 第1回フアンタジア長編小説大賞準入選受賞作で、
 1990年に出版されたかなり昔の作品です。
 でも現在1×才の私でも普通に読めました。
 内容は全然古くなんかないです。

 アニメ化は三度、映画化、ゲーム化も何度かされています。
 ラノベ書く前に、スレイヤーズを読んでほしい、と言いたい。


お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?
 この作品の登場人物は誰もが個性豊かで魅力的なのですが、
 あえて決めるとするなら主人公リナ。

 男二人が敵の強さに諦めかけている時にさえ、
 希望を捨てないで頑張る彼女の姿はカッコいいです。


■ 一言感想コメント                       

・キャラが魅力的。文章がテンポ良く、読みやすい。
 キャラはアメリアが好き。自分の信じる正義のためなら、世界でも相手にしそうな、ぶっとんだ性格とパワー。
2012/04/28

・リナ・インバースはかっこいい理想の女性です。
 しっかり自分を持っていて誰かにすがらなくても生きていける女性というのは、希少です。
 また、理想形だけで終わらず、親しみをもてる面がたくさんあって、よくできたキャラクターです。

・リナのドラゴンをもまたいで通る、あの大胆不敵さが素敵だと思いました。
 今でも大好きなキャラクターです。

・リナ・インバースは、女性の目から見て憧れる。カッコいい女性だから。


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


-Mini Vote-
『スレイヤーズ!』のご注文はこちらから >>>

あなたの知っている隠れた名作を教えてください
 
 一押しのライトノベルのレビューを大募集中! 投稿してくださる方は、

 『一押しのラノベ募集係』 『一言感想係』 よりお願いします。
その小説、105円で売られているかも……

戻る トップへ戻る 次へ