ライトノベル作法研究所
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  4. "葵"ヒカルが地球にいたころ……公開日:2014/07/28

"葵" ヒカルが地球にいたころ……

ジャンル:学園
著者:野村 美月
出版社:ファミ通文庫
発行年月:2011年5月30日

雪野冬奈さん一押し!

■ 解説

「心残りがあるんだ」恋多き学園の“皇子”ヒカル―その幽霊が、是光の前に現れそう告げた。
 このまま幽霊につきまとわれ続けるなんて冗談じゃない!と渋々“心残り”を晴らす協力をすることにした是光だが、対象の左乙女葵―“葵の上”と呼ばれる少女は、頑なに話も聞こうとせず、生徒会長の斎賀朝衣にも不審がられ、敵視されるハメに。そんな時、ヒカルの死にまつわるある噂が聞こえてきて―!?
 野村美月が贈る、ミステリアス現代学園ロマンス、堂々開幕。

■ 雪野冬奈さんの書評2014/07/26

 一言でいうなら、ミステリアスな現代学園ものです。

 主人公に幽霊が憑りつき、その幽霊が前世でやり残したことを代わりに果たしてくれ! と頼まれ、そのお願いを叶えてあげるために主人公が奮闘する。
 大体そんな感じ、ですかね?
 これ以上言うとネタバレになるので、やめておきます。

 本当に、おもしろい作品です。
 一回読み始めると、本をめくる手が止まらなくなる。
 時間も忘れて読みふけってしまうような、そんな物語です。

 ストーリーは面白く飽きないし、キャラクターも濃くて素晴らしいし、文章も本当にきれいで……もう、最高です!
 買って損はしませんよ~!

 そして、この小説は源氏物語がもととなっています。
 原作を読んでいるともっと楽しめると思います。
 特にキャラクターは、原作を読むことで一気に愛着わくこと間違いなしです!!

 ぜひ読んでください!
 むしろ読まなきゃ損です!

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 早乙女葵ちゃんですね。
 原作でも葵の上が好きだった、ってこともあるのですが……。

 あまり素直になれない性格、敬語、黒髪ストレート!
 私の好みの塊なんです。

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 特にないです。

 しいていえば、王道すぎる恋愛の展開の仕方……ですかね?
 王道なんてもう飽きたわボケナス! って方には、もしかしたら退屈に感じてしまう、かも知れないです。

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