ライトノベル作法研究所
  1. トップ
  2. 一押しラノベ
  3. 学園
  4. 妖怪アパートの幽雅な日常公開日:2012/08/30

妖怪アパートの幽雅な日常

ジャンル:学園
著者:香月 日輪
出版社:講談社文庫
発行年月:2008年10月

阿々良々木(失礼、噛みまみた)さん一押し!(男性・13歳)

■ 解説

 共同浴場は地下洞窟にこんこんと湧く温泉、とてつもなくうまいご飯を作ってくれる「手首だけの」賄いさんー十三歳で両親を失った俺が高校進学と同時に入居したのは人呼んで“妖怪アパート”! 次々と目の当たりにする非日常を前に、俺の今までの常識と知識は砕け散る。大人気シリーズ、待望の文庫化。

■ 阿々良々木(失礼、噛みまみた)さんの書評2012/08/28

 妖怪…と…聞くと、「うーん、オカルト系は苦手なんだよなあ。」と、思う方も多いかもしれない。
 でも、この作者の作品を知ってる方なら分かると思うが、この作品はそんなに怖くない。
 僕自身、オカルト系はあんまり好きではないが、友達に薦められて読んでみたのだが、これがとてつもなく面白い。

 まず、人生観がばったんばったんとひっくり返される。

 僕はこれまで、妖怪や超能力の類は無いという考えだったのだが、これを読んでからは、別に有ってもいいという考え方にさせられた。

 そしてこの話は、さまざまな妖怪を主人公が倒していくという話ではない。
 人間よりも人間味あふれる妖怪や、妖怪のような人間(推定)たちの人間ドラマが描かれている。
 そして、そんな愉快な仲間たちの話で、とても笑える楽しい話だ。

 でも、楽しいだけじゃなく、キラリと光る名言や、考えさせられる言葉が多く、読後感が実にすばらしい。

 こんなに読後感のすばらしい小説は本当に久々だった。
 特に毎回出てくるこの台詞、

「君の人生は長く、世界は果てしなく広い。肩の力を抜いていこう」

 というこの台詞は、主人公の座右の銘にもなっている、この作品屈指の名言です。
 本当に、一度読むと、イロイロ人生観が変わるので、是非是非読んで、見て、楽しんで。
 あと、蛇足かもしれないけど、舞台は、このアパートと高校なので、学園ものにしました。

お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?

 うーん、みんな素晴らしくて、甲乙つけ難いんだけど、やっぱり龍さんたちアパートの先住民たち(?)かな?
 のほほんと暮らしているようで、中には一本きちんと芯が通っていて、名言が多くてすごくいい人たち。

この作品の欠点、残念なところはどこですか?

 ムムッ欠点かぁ、強いて言うなら、最初に言ったように余り怖くないので、怖い話が好きな人には物足りないかも。
 あと、小さい子には向かないかな?

■ 一言感想コメント

・この本は本当に面白いです!!!!!新しい世界に入った気分です。自分の世界が壊されます。本の苦手な人でも1回は目にした方が絶対いいです!
2015/08/29

・色々考えさせられるお話です。
2014/11/30

・ハマります!
2014/09/27

・私もその龍さんのセリフにハッとしました!。
2013/05/03

■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


-Mini Vote-

『妖怪アパートの幽雅な日常』のご注文はコチラから >>>

一言書評コメント 作品の感想を送って下さい。

←前の小説レビューへ
(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。)
次の小説レビューへ→
(ようこそ青春世界へ!)

一押しのライトノベルのレビューを大募集!

あなたの知っている隠れた名作を教えてください。投稿してくださる方は、

『一押しのラノベ募集係』 よりお願いします。