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月子さん一押し!(女性)
統一世界暦299年、第11地区のマザーコンピュータ〈ジュリア〉が突如発狂し、 エネルギーシステムの暴走を誘発、第11地区の全土を大地震が襲い、 人類が叡知をつくして築きあげた高度機械化社会は完全に崩壊した。 生き残った人々も完全に〈ジュリア〉の支配下におかれた。 その日から7年、弧児となった拓己と省吾の行方不明の響子を探す旅が続いた。 響子がとらえられているかも知れぬ〈ジュリア〉の基地。 攻撃をしかけるゲリラ組織師ファミリーの戦士に加わり、拓己と省吾の17歳の夢が…。
唯一無二のスーパーヒーロー、絶対無敵の超能力美少年イズミの活躍でしょう。 どかあん!の一言で〈ドール〉と呼ばれる機械人形を蹴散らし、 その必殺技にもスーパーダイナマイツだのラヴァーエンジェルだの 訳の判らない名前をつけるネーミングセンス。最高です! 分離している間の少年二人の掛け合いも、真面目なんだけど、 どこかずれていて面白く、顔がにやけっぱなしです。 そして面白いだけじゃない。 無敵だけど繊細なためにすぐ分離してしまうイズミの謎とか、 融合したくはないけれど離れられない少年の心の闇とか、 イズミを利用しようとする大人たちの思惑とか、色んなものが絡んで物語は進みます。 もともとは集英社スーパーファンタジー文庫より本編6巻、 外伝1巻の計7巻が刊行されたのですが、廃刊となってしまいました。 けれども完全版として、徳間ノベルより全3巻が刊行されています。 さらに続編として「真・イズミ幻戦記」が徳間デュアル文庫より刊行中です。
ただ、彼が出てくるためには拓巳と省吾もいなくてはいけないので、結局はこの三人でしょうか。
現在進行形で言えば、早くイズミの活躍が見たい! というところでしょうか。
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イノセンス After The Long Goodbye
素子がいない。そして愛犬ガブも消えてしまった……? 喪われたパートナー、書き換えられた記憶。 たったひとつ残された大切な存在の行方を求め、バトーはひとり夜の電脳都市を彷徨う。 ガブが消えた交差点に突如現れる謎の戦車。公安九課でさえ正体を掴めないテロリストの影。 そして、犬の魂を感じることができる不思議な少女…… バトーは、もう一度愛しい者の姿を見いだすことができるのか。 日本を代表するSF作家と押井守監督の魂の交歓が生み出した、 映画『イノセンス』前夜の物語。(解説=押井守)
前作「GHOST IN THE SHELL」で素子を失ったバトーが、 虚無のような毎日を送る中で出会った謎の男、 その後に起こる犬の失踪事件と、 公安九課でさえ正体を掴めぬ天才サイバーテロリスト「ブリーダー」。 バトーの一人称で語られるどこか物悲しい文体が作品をより引き立たせ、 哲学的な命題が作品にいっそうの深みを与えています。
更なる喪失を経験しながらも、ひとつの答えにたどり着く姿がなんともいえません。
とはいえ、それを補って余りあるすばらしい作品です。
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イミューン―ぼくたちの敵
桜の花びらが舞い散る四月。高校に入ったばかりの小南佑は、 鳶色頭の少年・堺不動と出会った。 中学時代にいじめの標的となっていた佑は、フユルギの行動力に惹かれ、 いつしか親友と呼べる関係になってゆく。 そして五月―佑に訪れた悲劇。“汚染”され、異様な姿となって死んだ母。 人間に寄生して増殖する“敵”の存在を知ったふたりは、それに呼応するように、 “敵”を消滅させる不思議な力を身につける。 戦いのなか、いつしか少年たちの心にとまどいが芽生える―。 第1回日本SF新人賞、佳作入選作品。
というまさにとんでもな出会いだったのですが、とってもいい小説をよませてもらいました。 結局はこの小説はキャラクターの魅力が一番なのかな、とも思ったのですが 主に登場する2人の青春、友情、 その辺がとても魅力的で何度も読み返している部分かなぁと。
弱そうですごく芯の強いところ。 フユルギ; とにかく友達思いであるところ 以下ネタばれですが 友人を殺したくないために骨折したり、自分を傷つけたりするところや、 最後祐を倒してまで、一人で行ってしまうところなど、
むやみに登場人物が死んでしまう所。
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