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小説ハウツー本

数ある小説ハウツー本の中でも珍しいライトノベルの書き方指南書!

キャラクター小説の作り方
 著者大塚英志
 出版社:講談社
 サイズ:新書 / 309p
 発行年月: 2003年 02月
 本体価格:760円 (税込:798円)

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所長のオススメ!

■ 解説                            

 物語の舞台や登場人物をどう設定するか。
 オリジナリティ、「おもしろさ」とは何か。みるみる書ける小説入門!

 これは実用的な小説入門書であり、本気の文芸批評です。
 登場人物をどう決めるか。作品世界をどう作るか。オリジナリティとは何だろう。
 新しい文学が現れつつある今、
 もっとも注目される評論家/小説家が、誰でも書けるメソッドを教える。
 ジュニア小説、ゲーム小説だけでなく、
 純文学、ミステリー、まんが、アニメ、映画まで応用できる!

●キャラクター小説とは何か
●キャラクターとはパターンの組み合わせである
●架空の「私」の作り方について
●物語はたった一つの終わりに向かっていくわけではないことについて
●お話の法則を探せ
●「千と千尋の神隠し」におけるお話の法則
●「世界観」とはズレた日常である
●世界観の細部に神は宿る
●近代文学とはキャラクター小説であった
●「私」になる手段としての文学

 小説家になることが「私探し」と密接に結びついてしまったのは、
 この国の「文学」が大なり小なり「私小説」という伝統の上に成り立っているからです。
 そして、小説家志望者たちが小説家にうまくなれないのは、
 「私探し」と「小説を書く」という行為をうまく区別できないからのように思えます。
 本書はひとまず「私探し」の方は置いておいて下さい、というところから始めます。

 そのために「私探し」という問題に皆さんが足をすくわれずに済む小説形式を例に、
 その創作のノウハウについてあたかも受験参考書のように講義します。


■ 目次                            

 第1講 キャラクター小説とは何か
 第2講 オリジナリティはないけれどちゃんと小説の中で動いてくれるキャラクターの作り方について
 第3講 キャラクターとはパターンの組み合わせである
 第4講 架空の「私」の作り方について
 第5講 キャラクターは「壊れ易い人間」であり得るか
 第6講 物語はたった一つの終わりに向かっていくわけではないことについて
 第7講 テーブルトークRPGのように小説を作る、とはどういうことなのか
 第8講 お話の法則を探せ
 第9講 「世界観」とはズレた日常である
 第10講 主題は「細部」に宿る
 第11講 君たちは「戦争」をどう書くべきなのか
 最終講 近代文学とはキャラクター小説であった


■ 所長からの書評(良かった点、役に立った部分など)      

 ライトノベルを書こうとしている人には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

 著者は『多重人格探偵サイコ』や『魍魎戦記マダラ』『リヴァイアサン』を著した大塚英志さん。
 私は小説版『多重人格探偵サイコ』 を読んで、
 すっかり彼のファンになってしまい、この本を買ってみました。

 サイコは、人間の闇の部分を抉りだした痛いほど残酷で切実な物語なので、
 一読してみることをオススメします。マンガ版はグロすぎて読む気になれませんでしたが(笑)。
 
 
この本の売りは、なんといってもキャラクター造形と世界観の作り方について
 深く言及している点です

 
スニーカー文庫の新人賞に応募して落選した作品の欠点を浮き彫りにし、
 どうしたら魅力的な登場人物が描けるか、丁寧に説明してくれます。
 小説入門の書はたくさん世に出ていますが、
 その中でライトノベルにのみ焦点を絞ったハウツー本というのは珍しいです。

 1から世界観を築かなくてはならないライトノベルは、
 他のジャンルの小説とは違った製作過程を経て生み出されます。


 この部分に深く言及し、世界観の構築の仕方について、懇切丁寧に解説してくれます。
 

■ この本の欠点、残念なところはどこですか?          

 文章術に関しての記述が一切有りません。
 小説を描くためには、ストーリー構築の理論なども大切ですが、文章もそれ以上に大切です。
 そのため、この本だけ読んでライトノベルを書こうとすると失敗する可能性が高いです。
 この本と合わせて文章上達の本も買ってみると良いでしょう。

ライトノベルを書きたいと思っている方は、ぜひご一読を! >>>

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本気で作家になりたいあなたへの絶好の手引書

プロ作家養成塾

 著者若桜木 虔
 出版社:ベストセラーズ
 サイズ:新書 / 262p
 発行年月: 2002年 04月
 本体価格:680円 (税込:714円)


所長のオススメ!

■ 解説                            

 売れっ子作家であり、作家養成講座のカリスマ講師が著わす小説家デビューの手練手管。
 出版社対策から、文章指南まで実践的なテクニックはもちろん、
 現役作家のみが知りうる裏ワザも満載。
 まさに、本気で作家になりたい人々へ絶好の手引書である。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
 若桜木 虔
 1947年、静岡県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。
 NHKカルチャーセンター、読売文化センターで小説講座の講師を担当し、
 12名の生徒をプロ・デビューさせている。

 『作家養成講座』(KKベストセラーズ刊)をはじめ、300冊以上の著作があるほか、
 作家集団、霧島那智の筆名で時代小説やシミュレーション小説を200冊以上上梓している。
 ベストセラーにランキングされた作品も数多い



■ 目次                            

 1時限 とにかく面白い小説を書こう!
 2時限 エンターテインメントの基礎知識
 3時限 根本原則を忘れるな、短編小説とホラー小説
 4時限 歴史小説と時代小説は資料との付き合い方が肝心
 5時限 SFとファンタジーはオリジナルとインパクトが大切
 6時限 傾向と対策を万全に、いざ新人賞を狙え!

■ 所長からの書評(良かった点、役に立った部分など)      

 小説を描きたいけど、どう描けばおもしろい小説になるかわからない……
 と悩んでいた私が最初に買った小説ハウツー本がコレです。


 それまでも、文章術やストーリーの作り方に関する本などは読んでいましたが、
 小説の書き方に焦点を絞り、
 いかに新人賞を取るかという対策が網羅させている本に出会ったのは、これが初めてでした。

 この本を一言で表せば、新人賞受賞のための参考書です。

 文学論や、思想的な面には触れず、とにかくおもしろい小説を作るためにはどうした良いか?
 というテクニックが濃縮されています。
 プロ作家養成塾というストレートなタイトル通り、
 「いかに新人賞選考委員の目にとまる作品を描くか?」
 「作家デビューした後、その地位をいかに維持するか?」
 の2つを主眼にしています。
 
 短編小説、ホラー小説、SF小説、ファンタジー小説、歴史小説、時代小説など、
 各ジャンルの小説の描き方をアマチュアの失敗例を参考にして解説してくれます。

 
 アマチュアが陥りやすい罠を指摘し、
 なぜダメななのか? 
 どうしたらおもしろくなるか? をレクチャーする内容です。
 まさに、実践的な内容の本ですね。

 著者の若桜木 虔さんは、300冊以上の著作があるベテラン作家です。
 NHKカルチャーセンター、読売文化センターで小説講座の講師を担当し、
 12名の生徒をプロ・デビューさせている実績があります。

 

■ この本の欠点、残念なところはどこですか?          

 短編小説、ホラー小説、SF小説、ファンタジー小説、歴史小説、時代小説など、
 各ジャンルの小説の描き方を紹介してくれるのですが、
 ジャンルの数が多いために広く浅い内容になっています。
 そのジャンルについてもっと突っ込んだ対策を知りたい人には、物足りないでしょう。

 また、とにかく新人賞を受賞することを目的にした受験の参考書的な本なので、
 楽しみながら小説を描きたいという人には合わない内容かも知れません。


本気でプロ作家を目指したい方は、どうぞ! >>>
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会社勤めをしながら作家を目指す人にぜひ読んでもらいたい一冊

会社勤めをしながら3年間で作家になる方法
 著者野村 正樹
 初版発行:2002年 07月
 サイズ:単行本 / 255p
 出版社:青春出版社
 価格 1,300円 (税込:1,365円)

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所長のオススメ!

■ 解説                            

 憧れの印税生活を始めてみませんか?
 会社勤めをしながら作家になった著者は、何を考え、どう行動したのか――。
 その3年計画のすべてのノウハウがつまった1冊。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
 野村 正樹
 1944年、神戸市生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業。作家。
 67年、サントリー(株)入社後、営業部・宣伝部・マーケティング部等で活躍。
 サントリーに在勤中だった86年に『殺意のバカンス』で推理作家としてデビュー。
 以来95年に退職するまで、8年間サラリーマンと作家の2足のわらじ生活をつづける。
 91年、『シンデレラの朝』で日本文芸大賞現代文学賞受賞。
 94年、サントリーミュージアム「天保山」開館を推進し広報部長に就任。
 95年独立後、推理小説、ビジネス書、自己啓発書の主に3つの柱を軸として、
 執筆活動を展開している。
 日本推理作家協会、日本ペンクラブ、日本文芸家協会会員。


■ 目次                            

 序章 「本を出したい!」と願う4人が集まった
 1章 「働きながら作家になる」ステップを学ぶ
 2章 本を書くための"裏ワザ"を4人は仕入れる
 3章 「書く力」が楽に身につく技を学ぶ―のぞみの報告
 4章 「情報収集・発想・企画」のノウハウを教わる―神田の報告
 5章 「出版界の常識」とアプローチ法を知る―塚本とミドリの報告
 6章 四人は晴れて作家へのスタートを切る
 終章 そして、幸福の扉はひらく!


■ 所長からの書評(良かった点、役に立った部分など)      

 作家を目指してフリーター極貧生活という背水の陣で臨むより、
 会社員としての仕事を持つ一方で小説を描いている方が多いと思います。

 これは、そんな会社員として働きながら作家を目指す方の参考になる本です。

 著者の野村 正樹氏は、洋酒メーカーのサントリーでサラリーマンをしながら、
 42歳で作家デビューし、以来8年間にわたって二足のわらじを履いてきた人です。

 彼が会社員として働きながら、作家を目指した苦労話が赤裸々に書いてあります。
 
 もちろんそれだけでなく、文章の書き方指南や、情報収集・発想を生む方法、出版界の常識など、
 作家を目指す人に必要な知識が一通り網羅されているので重宝しますよ。
 非常にポジティブで前向きな文章で書かれているので、
 読んでいると、本当に3年間で作家になれるような気がしてきますね(笑)。

 特に、2章の「本を書くための"裏ワザ"を4人は仕入れる」は必見。

 この本は、作家を目指す4人の男女を登場させ、
 彼らの質問に答えて、指南するという形式が採られています。
 そのため、初心者が知りたいことに手が届く内容になっています。
 例えば、

 「アマチュアの場合は、どれくらい文章を書けば上手になるのですか?」

 この質問に対して、野村氏は、
 原稿用紙1000枚を書けば、どんな人でもそれなりの文章が書けるようになる。
 3000枚を書けば、見違えるほど上手くなる。

 と答えています。
 
 苦労して会社員から作家になっただけあって、書いてある内容に説得力がありますね。


■ この本の欠点、残念なところはどこですか?          

 会社勤めをしながら3年間で作家になるのは難しいです(汗)。 

 なれる人もいるかもしれませんが、少なくとも私はなれませんでした(滝汗)。
 ふつうの人は、もう少し時間がかかると思います。
 実際に会社勤めをしながら作家になった著者の体験は、多いに参考になりますが、
 ちょっとタイトルがオーバーですね。

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