創作お役立ち本  | トップへ戻る |

シナリオ・脚本作法

「お気楽流」のノウハウで、8日間でシナリオが書ける!

「懐かしドラマ」が教えてくれるシナリオの書き方

 著者:浅田直亮・中村みなみ
 出版社:彩流社
 サイズ:全集・双書/149p
 発行年月:2005年02月
 本体価格 1,500円 (税込 1,575 円)

阿波座泡介さんのオススメ!

■ 解説                            

 「岸辺のアルバム」「太陽にほえろ!」「東京ラブストーリー」等、
 1960年代から2000年代までの「懐かしドラマ」をお手本に、シナリオの書き方を具体的に解説。
 「お気楽流」のノウハウで、8日間でシナリオが書ける!



■ 阿波座泡介さんからの書評(良かった点、役に立った部分など) 

 いきなり『テーマはいらない』ですよ。どう思いますか? 
 小説を書こうって者ならビックリしますよね。
 でも、読んでいくと「そうか、テーマなんていらないよね」と納得しちゃうんですよ。困ったもんです。

 この本は、消費物としてのエンターテイメントの作成における必要な最低限のスキルと、
 テクニックが書かれています。名作を書きたい人は読んじゃダメですよ(笑)
 
 お気楽に読めるものを書きたい人のための本ですが。
 自分の書きたいものを見失ったり、筆が止ってしまった人にこそお勧めだと思います。


 古いテレビドラマが好きな人は、ぜひ読んでみましょう!


■ この本の欠点、残念なところはどこですか?          

 あくまで『シナリオの書き方』であり、小説の書き方は書いてありません。

 お手本が『なつかしのドラマ』ですから、
 ある程度以上の年齢でないとお手本自体を知らないですよね。
 この本を読むと、ラノベよりシナリオが簡単で儲かりそうな気がする(笑)

『「懐かしドラマ」が教えてくれるシナリオの書き方』のご注文はこちら >>>
目次に戻る 厳選小説ハウツー本 小説ハウツー関連本 創作資料
ハリウッド屈指のストーリー・コンサルタントが説き明かすシナリオ作りの最強セオリー

ハリウッド・リライティング・バイブル

 著者リンダ シガー
 出版社:フィルムアンドメディア研究所/愛育社
 サイズ:単行本 / 348p
 発行年月: 2000年 02月
 本体価格:2,500円 (税込:2,625円)

まめさん satolさんのオススメ!

■ 解説                            

 強くて多くの面を持った登場人物を小説の中で作り出すにはどうすればよいか。
 それが大好評『Making a Good Script Great』
 (邦題『ハリウッド・リライティング・バイブル』)の著者でもあるリンダ・シガーが、
 この本で取り上げたことである。
 彼女は、創造的な過程を刺激する概念を実践的な技術や練習とあわせて紹介、
 必要な調査、伏線や登場人物の心理の構築、固定観念を避けること、
 登場人物の一群を取り扱うことなど、すべてを網羅している。
 全編を通して、今トップクラスにある映画、テレビ、広告の脚本家だけでなく、
 小説家や劇作家などとの対談を収録している。



■ 目次                            

1 ストーリー・ストラクチャー・アイデアをいかにまとめるか
 スリーアクト・ストラクチャー(3幕構成)
 サブプロットの役割
 アクト2―その勢いをどう持続させるか
 シーンを作る
 統一感のある脚本を作る)

2 アイデア・ディベロップメント・アイデアに磨きをかける
 ストーリーに神話的な世界観を盛りこむ

3 キャラクター・ディベロップメント・モチベーションからゴールまで
 コンフリクト(葛藤)を見つける
 立体的で深みのあるキャラクターを作る
 登場人物の機能的な側面

4 ケース・スタディ(アカデミー賞への道のり)


■ まめさんからの書評(良かった点、役に立った部分など) 

 ハリウッド映画の脚本のリライト(書き直し)のコンサルタントが著者の仕事。
 過去の名作映画を例に挙げつつ、脚本の構造を分解し解説していく。

 著者の目的はただひとつ、良い脚本を完成させること。
 脚本を書く上で出会うさまざまな困難についての解決策やアドバイスが書かれている。


 映画についての本だが、物語を作るという点では、小説もまったく同じだろう。

 と紹介している私は素人にチョロ毛が生えた程度のイラストレーターだったりするのですが。
 いや、アイデアのまとめ方や魅せ方なんかは、とても参考になります。


■ この本の欠点、残念なところはどこですか?          

 例に出される映画を知らないと、理解しにくい部分が有る。



■ satolさんからの書評(良かった点、役に立った部分など) 

 最初に注意しておきますが、これは「脚本の直し方」の本です。
 ここでお勧めするのは、プロットを立てるのに悩む人達が多いと感じたからです。
 プロットや構成方法、ドラマ(TVのドラマでなく、人間模様)についてなら、
 この本が大いに役に立つことと思います。


 パート1では「アイデアの整理方法」や「プロットの作り方」が図や例を挙げて説明されています。
 この本を読むまで、サブプロットがあるなんて知りませんでした。
 また、キャラクターの役割や、ストーリーに勢いをつける方法が紹介されています。

 最後に「アカデミー賞への道のり」なんてありますが、これは小説書きには全く関係ないですね。
 本の中からドラマでの例を拾ってみると、
 「登場人物の間に葛藤をもたせろ」、
 「キャラクターを物語中で成長させろ」、
 「思考、行動、感情を持った登場人物を作ろう」等。
 構成についてはかなり細かく書かれています。
 「物語は漠然と浮かんでいるのに形に出来ない」ときに参考にして下さい。

 映像的な説明も全く役に立たないわけでなく、
 「説明シーンに視覚性とドラマ性を持たせる」というアドバイスは、
 「語り手が淡々と説明するのでなく、セリフや舞台で表す」アドバイスともとれます。
 (映像と文字の伝える力の差はありますが)

 例がおなじみの映画からなのも面白いです。
 (「Shall we ダンス?」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」など。古い映画が多いです)

 この本に「プロット」という言葉はおそらく一つもないです。
 それでも、この本に書かれていることはプロットの作り方と物語の深め方です。



■ この本の欠点、残念なところはどこですか?          

 カタカナ(外来語)ばかりが出てきて面食らうかもしれません。
 例なども脚本のため、「小説の書き方」や「文章の作り方」を求める人には全く役に立ちません。

 ストーリーに深みを加えたい、
 構成をきちんとしたいが方法が分からない人向けの本であると思います。


 また、構成方法も「起承転結」ではなく、
 「三幕構成(アクト1、アクト2、アクト3)」で述べられているので、考えの切り替えが必要です。
 この本に出てくる言葉も、なじみのないものなので、
 「コンフリクトがどうの」と語っても通じないと思います。

 何より問題なのは、映画の長さと小説の長さの違いだと思います。
 脚本のページ数は小説には当てはまりません。
 「必要なものを読み取り自分のものに出来る」力が必要です。

 しかし、興味深い事例も多いので、
 ストーリー作りに悩んでいるのなら、読み込む価値は大いにあります。

 繰り返して参考にしたい本です。

ストーリー構成、プロット作りで悩んでいる方、ぜひどうぞ >>>
目次に戻る 厳選小説ハウツー本 小説ハウツー関連本 創作資料
オススメの創作お役立ち本を教えてください!

 創作に役立つ資料やハウツー本などは、個人の力ではなかなか探し出せないモノです(涙)。
 おもしろい小説を描くための参考にするために、
 資料やハウツー本など、あなたのオススメの創作お役立ち本を紹介してください!

 創作お役立ち本の紹介をしてくださる方は、こちらのメールフォーム、

 『創作お役立ち本・募集係』 よりお願いします。

トップページに戻る