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日本語研究

光と水の饗宴空色図鑑。鱗雲、朧雲、鯖雲、雲の澪―天候や季節を表す豊かな日本語

空の名前

 著者高橋 健司
 出版社:中央公論新社
 サイズ:単行本/201p
 発行年月:2010年04月
 本体価格 1,400円(税込 1,470 円)

マギウス あひるさんのオススメ!

■ 解説                            

 美しい風景は大自然の中だけでなく、
 見上げた空に、日の光の中に、そして降り注ぐ雨の中にもある。
 天候や季節を表す豊かな日本語を300点余りの写真とともにまとめたフォトミュージアム。
 光琳社出版1992年刊の新装版。


■ マギウス あひるさんの書評(良かった点、役に立った部分など)

 空に関する言葉を集めた本です。
 『雲の章』『水の章』『氷の章』『光の章』『風の章』『季節の章』の6章に別れています。

 『雲の章』
 雲に関する名前です。主に雲の形から名付けられていることが、よく分かります。
 途中、空のどの辺りにどの雲が出るのかを纏めた表や、風雨の兆しについても書かれています。

 『水の章』
 雨や霧に関する名前です。
 所々、蕪村や一茶、芭蕉などの詩を引用し、趣のある章だと思います。
 内容がほんのりと春から冬へ変わるので、季節の流れも感じられます。

 『氷の章』
 氷に限らず、雪や霜についても書かれています。
 霙、霰、雹の違いも載っています。

 『光の章』
 朝焼けや夕焼け、虹、太陽など、光に関する章です。
 とても短いのですが、昔の人の考え方についても考察していて、興味をそそられます。

 『風の章』
 昔ながらの東風や、嵐の種類の他、風力階級ごとの風の名称についても書かれています。
 聞き慣れた言葉は、少ないかも知れません。

 『季節の章』
 春から冬にかけての言葉です。
 二十四節気と雑節の説明もあります。
 昔の月の名前(卯月、如月など)については書かれていないことが残念です。

 細かく説明され、雨一つ、雪一つにも、色々あるなぁと思い知らされました。
 多くの詩や俳句が引用されています。


 本書は、言葉が美しいのは勿論、写真も美しいです。
 眺めているだけでも、結構面白い。


■ この本の欠点、残念なところはどこですか?           

 ちょくちょく補足が入ります。時々中国語も乱入します。稀にイタリアやアメリカも入って来ます。
 必要な情報だけ欲しい人には、あまり向かないかも知れません。

 たまに投げっぱなしです。調べろってことですかね?

 また、比較的難しい言葉が多いので、語彙は増えますが、
 あまりライトノベル向きとは言えないかなと 思います。
 むしろ説明の方を参考にしてくださいな勢いです。

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