世界的に有名な小説家の村上春樹は、小説家にとって才能の次に必要なのは集中力だと語っています。
なぜかというと、集中力を欠くと、自分本来の力が発揮できないからです。
例えば、友達となにかトラブルがあって、そのことについてクヨクヨ悩んでいたとしましょう。この状態で執筆に臨むと、脳の思考能力の大半を、トラブル解決のために割かれてしまうので、十分なパフォーマンスが発揮できなくなります。
本来の力が10としたら、せいぜい、3か、4くらいしか発揮できなくなり、当然、執筆スピードも、原稿の質も落ちます。こういったことを防ぎ、常に自分本来の10の力を発揮できる状態を維持するための力が「集中力」です。
集中力を高めるためにもっとも大事なのは「今、この瞬間に集中することです」。
過去に受けた読者からの批判やネガティブな反応に囚われたり、ネットで連載中の小説のページビュー数やランキングの動向を気にしていると、集中力が阻害されます。
思考を過去や未来に飛ばしても、過去も未来も変えられません。
それよりも、今、この瞬間に全力投球するようにするのです。それが、未来を変えることになります。
よくバカと天才は紙一重と言われます。
なぜかというと、バカは、過去に起こったことにクヨクヨしたり、未来に悩んだり、他人と自分を比較して落ち込んだりしないからです。
集中を阻害される心理的要因がないので、自分本来の能力を100%常に発揮することができます。
読者の反応を気にしたところで、ライバルの成功に動揺したところで、過去の批判に囚われたところで、あなたの小説の質が上がる訳ではありません。むしろ、気にすればするほど、集中が阻害されて、作品の質が落ちます。逆効果なのです。
そんな雑念を排して、「今、この瞬間に集中すること」で、最高の力が発揮されて、欲しかった結果が手に入ることになります。
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