肉食文化の害

肉好きの人には便秘が多いと言われています。

肉食文化は、実は日本人の身体には合わないものなのです。
日本人の食習慣は古くから穀類や野菜類などが中心でありました。食物繊維を多く含む食物性食品の消化・吸収には時間がかかるため、腸を長くすることで、時間をかけて十分な消化・吸収ができるような消化管機構となったのです。

日本人の腸の長さ(小腸+大腸)は約9.2mです。欧米人はというと約7m。
食文化によって、2.2mもの違いがあるのですね。日本人の長い腸で肉類がメインの食事をしていたらどうなるでしょうか?

まず、食物繊維が不足しますので、腸がうまく働かなくなります。

穀物や野菜類中心の食生活を想定している日本人の身体にとって、食物繊維不足は想定外の事態です。
さらに腐食しやすい肉類が40℃近くある腸の中に、長時間とどまっていることになります。

腐敗した肉が腸内に長い間あるのですから腸内環境は悪化し、悪玉菌が多くなります。悪玉菌が増えると善玉菌が減ります。

その結果、腸の働きがますます悪くなってしまうのです。従って、体質的にも現代のようなたんぱく質が多い欧米化した食事は、便秘の原因のひとつと考えられています。

便秘にお困りの方、昔ながらの和風の食卓に食事を変えてみてはいかがでしょうか?


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